こんにちは、里見です。
前回のこの[ヘルスコーチングの視線編]では、目標やゴール設定をする際の注意ポイントについてお話しました。

今回は、目標、ゴール設定の次の手順である目標、ゴールに向けて設定する具体的な行動(アクション)において注意しておきたいポイントについてお話したいと思います。

特集:ヘルスコーチングの視線編

ヘルスコーチングの可能性を探る:行動は「しない」ではなく「する」に置き換える

1、行動の設定は「しない」ではなく「する」に置き換える

ゴールや達成イメージに向けて、必ず設定するのが具体的な行動(アクション)です。
健康を目的とした取り組みでは、対象者自身が感じている生活習慣の改善に目が向いていきます。

対象者は自身で感じている悪い生活習慣の課題の克服がまずは重要だという意識を持っています。
このようなケースで行動を設定しようとすると悪い習慣を「直す」「しない」といった「意思」に頼った課題解決の行動が設定される傾向が強いです。

特に食事に関する行動、生活習慣の課題の場合には、「過ぎている」状況、状態を「適量」や「少なく」したいという意識が働きます。
そのため、「過ぎている」状況、状態を改善したいということで、そのまま設定すると以下のような行動の設定になっていきます。

「食べ過ぎない」
「飲み過ぎない」
「おやつを食べ過ぎない」 など

上記は、「行動目標」として設定しがちなものですが、実は「具体的な行動」とは言い難く、どちらかというと「意思」に頼るものばかりです。

具体的な行動(アクション)とは、意思に頼るものではなく自らの行動を実行して解決していくものです。

「◯◯しない」というのは意思に頼る要素が強いです。
具体的な行動とは「しない」ように向かわせるための自らの行動である「する」に置き換えることが必要になってきます。

2、「する」への変換作業

対象者自身が感じている悪い習慣を直したい、悪い生活習慣を改善したいということが見えてきたら、その習慣を克服するためにどんな行動ができるかというのが、次のステップになります。

「◯◯しない」ためにどんな行動ができるのか、それも対象者のライフスタイルの中で実現可能な「する」に変換していく、「置き換える」作業が必要になってきます。

例えば「おやつを食べ過ぎない」という「しない」に対してでは、

「おやつを食べたくなったら水分補給する」
「おやつの保管する場所を変える」
「おやつが食べたくなったらストレッチをする」
「事前に食べる分だけ出してから食べる」

「おやつを食べ過ぎない」に対して、「する」に変換できる、置き換える方法はいくつも考えられます。

ここでポイントなのが、対象者の生活、ライフスタイル、生活習慣の中で実行可能かどうかです。
実際に取り組む際に生活やシチュエーションに無理があったり、実行が難しかったりすると意味がありません。

やはり、対象者に合わせて「◯◯しない」から「する」への変換、置き換える作業が重要なのです。

3、行動は入れ替えることが前提

目標に向かって取り組む具体的な行動は、「なんかおもしろそう!」「なんか楽しそう!」が基本であり、「無理をしない」「我慢しない」ことが大切です。
だからこそ「しない」ではなく自らの行動が必要な「する」に変換する、置き換えることがポイントなのです。

また、具体的な行動を継続し、定着化、習慣化を目指していくプロセスでは、取り組み自体を対象者の生活、ライフスタイルにフィットさせていくことも必要で、定期的な行動のメンテナンス作業も重要になります。

一定期間取り組んでみてなかなか意識できなかったり、取り組めない具体的な行動(アクション)については、我慢せず、すぐに別の行動に切り替えたり、アレンジを加えたりして工夫しながら、対象者にフィットする具体的な行動を探していきます。

上記のように「おやつを食べ過ぎない」という課題に対しても、「する」に置き換えられる具体的な取り組みはいくつもあります。

そのため、1つの具体的な行動(アクション)に取り組んでみて、もしなかなか実行できなかったり、しっくりこなかったり、我慢と無理が生じている場合には、別の行動に入れ替えれば良いのです。

ゴールや達成イメージに向けて、取り組むのが行動(アクション)で、もし行動の継続が難しい場合には、別の行動に入れ替えるのが当然のことなのです。
無理や我慢で克服できるものではありません。
無理や我慢で一時的に継続できたとしても、習慣化、定着化は難しいものです。

そのため、同じ課題であってもいろいろな行動にトライしてみて、自分に合う、合わないということを自身で認識することも、具体的な行動の定着化、習慣化に向けては重要なプロセスになります。

4、自らの行動で課題を解決することが自己効力に作用する

ゴール、目的に向かう過程では、ゴール、目的に向かって前進している自分を自ら発見することが、自己効力を高めて行動を加速させることはもちろん、継続するモチベーションにも繋がります。

1つの課題に対して、様々な自らの行動(アクション)を試しながら、少しずつ対象者自身にフィットする行動(アクション)を見つけることは、自らの気づきによって生まれる「出来る」という感覚が自信につながり、自己効力を高めていくことになっていきます。

また、自身で感じていた課題に対して、自らの行動、取り組みによってアプローチし、解決、克服に近づいている感覚に自ら気づくことは「自信」にもつながります。

これまでの経験で、自らの気づきによって実感できた「出来る」という自信を持てた人ほど、結果、成果を手にすることができています。

また、プログラムが終了したあとも自走して継続できている人も、この自身の行動で解決して得た「出来る」といった感覚を持てた自己効力が高い人たちです。

この対象者自身が気づくプロセスの中で、ヘルスコーチングでは様々な角度から気づきに向けて寄り添いや声がけをしながらサポートしていきます。

今回解説した具体的な行動(アクション)の設定について、より踏み込んで「しない」ではなく「する」に置き換えるポイントについて解説する動画を準備しています。

具体的な「する」への置き換えや差し替えるポイントについて解説しています。

ご興味ある方は、以下より『ヘルスコーチング解説動画』希望とご連絡ください。

あらためて、解説動画のURLをメールでご案内します。
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「改善力の時代へ」

効率的に正解を見つける時代は終わって、どんどん試して改善していく力が求められていく。改善力という筋肉質を意識したい。

今週の注目記事クリップ

[1]グローバルニュートリショングループ、COVID-19感染拡大でストレス対応サプリメント市場が急成長、ほか|GNGグローバルニュース2020年8月14日号
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「健康診断レポート」では、人事労務担当者向けに、新型コロナによりスタートが遅れている健康診断の対策や、テレワークによる健康障害への予防と対策を解説。(2020/08/18)

[3]セルパワー、「健康機器の失敗エピソード」に関する調査を実施(PR TIMESより)
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「健康機器を購入して失敗したことはありますか?」と質問したところ、3割の方が『はい(31.4%)』と回答。「健康機器を購入する前に一度試してから使いたいと思いますか?」と質問したところ、7割近くの方が『健康機器を購入する前に一度試してから使いたい』と思っていることがわかった。(2020/08/18)

[4]新社会システム総合研究所、デジタルヘルスの最先端技術とビジネス展望
http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_20327.html
開催日は9月4日(金)。本講演では、ICTの最先端技術(AI、4K/8K、AR/VR、5G等)を活用したヘルスケアビジネスの市場概況、政策動向、実際の事例や海外の動向等を含めて、最先端技術の特徴をわかりやすく紹介。

[5]フィットネススタートアップのTempoが約63億調達、コロナ禍で需要増す家庭分野でMirrorと競合
http://mhealthwatch.jp/global/news20200813-2
Tempoのデバイスは2,000ドル(約21万円)以下で、それに加えて月額39ドル(約4100円)のメンバーシップがあり、筋力、有酸素運動、その他のさまざまなエクササイズをライブストリーム、またはオンデマンドでコンテンツとして提供する。(2020/08/13)

[6]『mHealth Watch』注目ニュース:ニチレイ、「食の好み」分析システム『conomeal(このみる)』開発
http://mhealthwatch.jp/japan/news20200824
食の好みに合わせてメニュー提案をしてくれるサービスが登場します。現状のプレスリリースではまだわかりませんが、今後、栄養バランスを考えた提案もあり得るでしょう。さらにはダイエットしたい人向けに、好みや満足感を意識したメニュー提案もあるかもしれませんね。(2020/08/24)