HealthBizWatch Authorの大川耕平です。

緊急事態宣言が早く解除されますように!

そして健康サービス事業がより多くの生活者のウェルネスへ貢献できるアプローチメソッドを読者の皆様と共有していきたいと思います。

特集:サービスデザインと健康の関係編

プチ・アドベンチャーアプローチ

プチ・アドベンチャーとは?

「自分が興味を持てる対象への今まで以上の小さなチャレンジ」のことです。

・え、それなら私にもできるかも
・できたらいいなと感じていました
・ちょっと、やってみても
・これなら、できそう
・これなら、続けることできるかも
・あ、やってみたい

誰もが持っている素朴な、少しだけポジティブなマインドでのアクションのことです。

健康サービス事業にとって顧客への価値提供の角度の付け方としても注目すべきアプローチの一つがこのプチ・アドベンチャーです。
大前提が一つだけあります。対象者とはすでに接点を持っているということです。

・メルマガの読者
・既存客
・見込み客として何らかの接点がある

自分ゴト化へのアプローチ回路

健康行動を継続してもらうには自分ゴトとしての取り組みが必須であることを、我々健康サービス事業者は様々な施策の失敗を通して学んできました。

自分ゴト化に導くためにコーチング・コミュニケーションで気づき、自ら行動選択してもらうという流れを構築して運用していくのがスタンダードな方法です。
そしてそれを我々も提案しています。(詳細は伏せますが、一定以上の成果を出せています)

それとは別に新たな行動を開始する初期(期間)に誰もが体験する進化(ステップアップ)ジャーニーを活用したアプローチが存在します。
例えば、分かりやすい例で言うと、ランニングの実力が徐々にアップしていくジャーニーはランニング経験者であれば体験ずみです。(他のスポーツでの健康行動でも言えることです)

シンプルに構造化すると
最初のやる前の恐怖→それを乗り越えた瞬間の気持ち→その後の行動変化(=自分ゴト化への流れ)になるのですが、このプロセス経験をプチ・アドベンチャーとして提供するアプローチです。

・同じようなレベルの人の存在
→似たような悩みや課題の共有効果
・同領域での経験者輩出多数
→同領域でのソリューション経験量によるフレキシブル対応
・共有体験効果
→今まで以上の自分へのチャレンジ経験共有の意義化

このプチ・アドベンチャーの経験者の多くの自分ゴト化へ進むきっかけづくりになっているのです。

このプチ・アドベンチャーは初期であればオンボーディング(初期実践方法教育)的なアプローチになるし、利用継続者のさらなるステップアップや活性化アプローチにも有効です。

あらゆる人間欲求との組み合わせという広角な可能性

このプチ・アドベンチャーは新たな自分との出会いが、気づきと意欲を創出するフレームを提案するという言い方もできます。

今後、自社健康サービスのスケールや持続性を追求していく局面に入っていく事業プレイヤーが増え始めていくことが想定されます。

健康サービス事業は顧客のなりたい健康目標達成と維持・向上に寄り添っていくスタイルになっていくことになります。
自社が提供するサービスだけを運営すれば大丈夫だった時代から、業種業態サービスの垣根を超えたアプローチが自由自在に展開していく世界になっていくはずです。

つまり、自社サービスをより広角な可能性と組み合わせて、顧客から支持されるwin-winな関係をデザインしていくことが求められていくようになるはずです!

その様々な今後の試みのための背景となるものが人間のニーズ10種類です。

1.豊かさニーズ(心豊かな人生を送りたい)
2.尊敬ニーズ(認められる人生を送りたい)
3.自己向上ニーズ(自分を高める人生を送りたい)
4.愛情ニーズ(愛されて生きる人生を送りたい)
5.健康ニーズ(元気な人生を送りたい)
6.個性ニーズ(自分らしい人生を送りたい)
7.楽しみニーズ(楽しく、ラクな人生を送りたい)
8.感動ニーズ(心ときめかせる感動の人生を送りたい)
9.快適ニーズ(快適な人生を送りたい)
10.交心ニーズ(仲良く、心温まる人生を送りたい)

※梅澤伸嘉経営学博士の人間ニーズ10分類

プチ・アドベンチャーは3にある「自己向上ニーズ」を取り込んだアプローチの一つです。
あなたの健康サービス事業にいくつかのニーズの組み合わせで様々なプチ・アドベンチャー創出が可能なはずです。

ぜひ、小さく始めて大きく育てて行くアプローチに着手してみてください!
HBWが応援していきます!!!

また、直接お問い合わせや質問などがあればこちらへ
https://healthbizwatch.com/contact

NoteにHealthBizWatchのサブ読本的なコンテンツアーカイブを始めました。
併せて読んでいただくとさらにアイデア開発に役立つと思います。
https://note.com/kouheio

健康ビジネスキーワード

「LTV(顧客生涯価値)追求の新たなフレーム」

あらゆるサービスビジネスはLTV追求が重要テーマとなり、継続率に加えて再開率が重要指標となる。これはコネクテッド社会の新常識になっていく。

今週の注目記事クリップ

[1]NTTPCコミュニケーションズ、リモートワークの社員の健康状態がわかるリストバンド型バイタルセンサーで心的ストレスレベルをオンラインでチェック
https://www.nttpc.co.jp/press/2021/01/202101201500.html
本サービスは「みまもりがじゅ丸(R)」の新メニューとして提供開始し、脈拍数と体温測定で社員の心的ストレスを見える化し、企業のラインケアに活用できる。(2021/01/20)

[2]ガーミンジャパン、アプリで一括管理できる、Garminの体重計 日本初登場となる「Index S2」発売
https://www.garmin.co.jp/news/pressroom/news2021-0120-index-s2/#more
「Index S2」の最大の特徴は、Wi-Fi接続を介してGarminの健康管理アプリ「Garmin Connect」と同期することで、日々の計測値の確認ができるだけでなく、傾向グラフの取得やその他の健康情報も簡単に確認できること。(2021/01/20)

[3]横浜近視予防研究所、多業種連携プロジェクト『子どもの「見える」を応援しよう!』を本格稼働開始【PDF】
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7743/announcement/65701/00.pdf
https://www.seed.co.jp/
本プロジェクトでは、近視の啓発活動の一環として、様々な業種・職種の方の知恵や経験を活かして、近見作業時間の管理や野外活動の確保などの「目に負担の少ない生活」を推進。第一弾として幼児教育の専門家からデジタル機器との付き合い方のアドバイスを2つのコラムで配信。(2021/01/20)

[4]フィリップス・ジャパン、「スポーツヘルス戦略2.0」を発表、地域の健康促進をスポーツ&ヘルステックで実現
https://www.philips.co.jp/a-w/about/news/archive/standard/about/news/press/2021/20210120-pr-philips-healthcare-sports-health-jfa-strategy.html?src=search
第一弾として、JFAと「ヘルステックパートナーシップ協定」および「JYDテクニカルパートナー契約」を締結。本契約の下、スポンサーに留まらない真のビジネスパートナーとして、選手のパフォーマンス、サッカーファミリー、各地域住民の健康促進に資する施策を展開。(2021/01/20)

[5]SOMPO未来研究所、SOMPO未来研トピックス 2020Vol.27「パーソナルデータ利活用のあり方」
http://www.sompo-ri.co.jp/issue/topics/t202027.html
事業者は、データを利活用することによりイノベーションを創出し、サービス・製品の高度化を通じてデータ種体である個人や社会に新たな価値を提供することが期待されている。本稿では、各種の調査結果をもとに日本におけるパーソナルデータの利活用のあり方について考察する。(2021/01/20)

[6]ウンログ、腸活コンシェルジュ機能「my腸活」がリリース
https://unlog.co.jp/news/4055/
「my腸活」は、業界初となる新機能・腸活コンシェルジュ機能。ウンログのメインキャラクター・ウンログくんがサプリメントや健康食品の飲み忘れをリマインドしてくれる。(2021/01/21)

[7]バイオジェン、アップルウォッチ/iPhoneを活用する認知機能のデジタルバイオマーカー開発に向けた先駆的な試験を開始
https://www.biogen.co.jp/ja_JP/news-insights/japanaffiliatenews/2021-01-21-news.html
アップルウォッチやiPhoneのテクノロジーと、神経科学におけるバイオジェンの深い知見を組み合わせて実施する本試験の主な目的は、認知機能の経時的変化を観察し、MCIの初期兆候を特定するのに役立つデジタルバイオマーカーを開発すること。(2021/01/21)

[8]ライフログテクノロジー、パーソナルトレーニングジム Granceに「カロミルアドバイス」の提供開始【PDF】
https://calomeal.com/assets/pdf/pr20210121.pdf
https://calomeal.com/
「カロミルアドバイス」は、指導対象者(顧客)の「カロミル」アプリと連携し、食事や栄養指導がすべてオンライン上で完結できる、指導者向けのウェブツール。「パーソナルトレーニングジム Grance」は、完全個室のトレーニングジムで、岡山では唯一、通い放題の定額制のコースも用意。(2021/01/21)

[9]シオノギヘルスケア、体験型オンラインショップ「シオノギヘルスケア ONLINE」グランドオープン【PDF】
https://www.shionogi-hc.co.jp/content/dam/shc/jp/news/2021/01/20210122.pdf
https://www.shionogi-hc.co.jp/
「シオノギヘルスケア ONLINE」では、単に商品を購入するためだけの場所ではなく、健康に役立つ様々な情報や、生活者に寄り添った体験型コンテンツ・サービスなどの提供を通じて、快適で居心地の良いオンライン空間を提供。(2021/01/22)

[10]Apple Watchの心電図機能、ついに日本でも利用可能に(日経デジタルヘルスより)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/09501/?ST=ch_digitalhealth
米Appleは、近日中に日本で「Apple Watch」の心電図アプリケーションが利用可能になると発表した。新OSの配信後は、心電図アプリに加えて不規則な心拍の通知機能も使えるようになる。(2021/01/22)

[11]パルシステム生活協同組合連合会、「コロナ禍で変化する食卓の変化」は?
https://information.pal-system.co.jp/society/210125-syokutaku/
「コロナ禍における食卓の変化」をテーマに、子(3歳以上の未就学児から大学生)がいる国内20-60代の男女を対象にアンケート調査を実施。「ママ・パパの5人に1人が夕食時に家族でそろう人数は増えていると実感」などの結果がわかった。(2021/01/25)

[12]コカ・コーラシステム、ウイルスが気になるこの冬、ママ・パパ500人に聞く、「家族の健康管理調査」
https://www.cocacola.co.jp/press-center/press-release/2021/news-20210125-11
調査では、「こまめな水分補給や免疫力を高める食生活を実施している割合は4割-5割程度にとどまる」「免疫力を高めたい意向は約9割。一方で免疫力と腸の関係については知らないママ・パパが約7割」などがわかった。(2021/01/25)

[13]ダイオープリンティング、“あらゆるサービスを動画で解説”する「シニア動画ラボ」をリリース(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000066463.html
「シニア動画ラボ」では、“動画”で、シニア層のマーケティングをサポートすることを目的に、シニアに特化した動画制作サービスを提供する。シニア層を行動特性により6つのセグメントに分け、その特性に合った動画プランを提案。(2021/01/25)

[14]フジッコ、まるでお米のように食べられる新発想の「ダイズライス」を開発!(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000072851.html
「ダイズライス」は、大豆を主原料にしたお米状の食品。事前の受容性調査では「食事が美容や体づくりの基礎と考え食生活に配慮している」「理想の体型を目指し運動している」30-40代の女性から強い支持を得ている。(2021/01/26)

[15]女性市場で伸びるメンタルヘルステック、3領域(ウーマンズラボより)
https://womanslabo.com/case-210126-
国内のメンタルヘルステックのカオスマップに記載の9分野のうち、2021年に女性の需要増に特に期待できるのは、CBD、マインドフルネス、カウンセリング。いずれも手軽にメンタルケアに取り組めるのが共通した特徴だが、それ以外の期待できる理由とは?(2021/01/26)

[16]東京ガスとエコナビスタ、睡眠からシニアの生活リズムを見守り、サポートする新サービス「ライフリズム+HOME」を共同開発し提供を開始
https://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20210203-01.html
本サービスは、エコナビスタが提供しているシニア施設向け「ライフリズムナビ+Dr.」で培った非接触型マットセンサーや温湿度センサー等による計測・解析技術を活用し、離れて暮らすご家族(シニア)の日々の睡眠状態・生活リズムの見守りおよびエアコンの遠隔操作機能を、専用アプリを通じて提供する。(2021/02/03)

[17]『mHealth Watch』注目ニュース:SOMPOひまわり生命保険、毎日の健康活動をサポートするアプリ『リンククロス スコア』提供開始
https://mhealthwatch.jp/japan/news20210201
『リンククロス スコア』は、保険契約者の付帯サービス的な位置づけで、スイスのデジタルヘルスエンゲージメント企業である dacadooとの業務提供により、dacadooのテクノロジーを活用することで実現した模様です。(2021/02/01)