あなたのwell-beingスイッチは何ですか?
well-being体験をどうデザインして提案していくかは、今後のヘルスケアビジネスのど真ん中になっていくと思います。

特集:ウェルビーイング・アイテム研究編

well-beingアイテムとしての食事力

我々は、毎日の食事による栄養摂取で命を繋いでいるというシンプルな事実を忘れがちです。
命を繋ぎ、健康をつくり、そしてwell-beingを具現・体感していくための食事の価値をもっと重要視してもいいのではないでしょうか?
そして、言い換えるとwell-being的な食事アプローチに大きな可能性があるのではないか?と思うのです。

食に関わる産業ビジネスは多岐にわたります。
全ての食関連産業の究極のゴールは、生活者から食されることに帰結します。
つまり「食事」です。

「食事力が健康をつくる」という考え方

健康をつくる食事をしていくための力を食事力と呼びたいと思います。
まさに、この食事力がその人の健康の質をつくります。
食事力は後天的に習得できるスキルだと我々は考えています。

well-being的食事アプローチは、食事力アップのサポートなのではないでしょうか?
食事力とは自分に合った健康づくりのための食事をしていく能力です。

この食事力には3つのファクターがあります。

1)選択力
何を食べるかを適切に選ぶことのできる選択力。

2)調整力
自分のコンディショニングと与えられた環境とのギャップを埋める調整力。
例えば、仕事で忙しく昼食をとれない場合、簡単な補食だけでも摂っておくなど。

3)タイミング力
可能な限り適切なタイミングで食事をすること。
そうでない時の対処は調整力を使って対応すること。

既に読者の方々も気づいていると思いますが、この3つのファクターのセンターピンは選択力になります。
自分にとって健康的な食事とは何かを選択できるリテラシーと言ってもいいと思います。
この選択力が無ければ食事力は効果が出ません。

well-beingにつながる選択力を生活者はどうやって身につけるのでしょうか?
ここに大きなビジネスとしての可能性があります。

2つの可能性

1)KeyFood
食事力を整える具体的なアイテムとしての食品のことをKeyFoodと呼びたいと思います。
本シリーズでも紹介したBASE FOODなどがその代表ではないでしょうか。

1食単位の完全栄養を実現する食事アイテム(ブレッド、ヌードル、そしてクッキー)を通して自分の食事スタイルを整えていくというアプローチです。
同社の優れたもう一つのファクターは、ユーザー参加型のコミュニティで工夫を共有できることも重要な経験です。

KeyFoodの可能性は、もっと追求され拡散されていいと思います。
well-being食事力アップへの補助線となる食品アイテムはいっぱいあると思います。

2)self education
自らの食事力アップを学ぶ環境の提供で、あすけん(ダイエット食事記録アプリサービス)がその代表と思われます。

Keyとなる食品を限定することなく、食事と体重体脂肪などの記録を継続していく中で、自分の状態とアドバイス評価との整合性を体感していくプロセスのサービスになります。

ここに挙げた2つは、食に関わるあらゆるプレイヤーの参考になるのではないでしょうか?
重要なことは、ユーザーのwell-beingベクトルに合わせたコミュニケーションデザインを描いて継続的な関係性を創っていくことです。

食事力をテーマとしたwell-beingビジネス戦略はまだまだ始まったばかりです。
ご興味ある方、一度ブレストしましょう!

先に紹介した2つのアイテムの評価を下記に示しておきます。
参考にしてください。

well-beingアイテム・フレームでの大川個人的評価

●その一つである「BASE FOOD」
https://basefood.co.jp/

・共感項目
a)価値観共感 ◎(2)
→健康が当たり前の主食をというコンセプトへの共感
b)自己効力感 ◯(1)
→カロリーコントロールがしやすいという利用がパターンになっている

・やりがい項目
c)自分ゴト感 ◯(1)
→BASE FOOD製品のパッケージデザインも気に入っていて、自分アイテム感覚
d)成長感 ◯(1)
→継続利用を好ましく思っているけど、成長しているかどうかは???
e)発見感 ◯(1)
→新レシピの自己流開発は楽しい

・繋がり項目
f)貢献感 ◯(1)
→かなり多くの友人知人に勧めていて、かなりの確率で感謝されている
g)交流感 ◯(1)
→同社運営コミュニティでの交流も面白い

スコア:8


●「あすけん」
https://www.asken.jp/

・共感項目
a)価値観共感 ◎(2)
→健康的な食事を選択できるようになることが、あすけんサポートのコンセプト
b)自己効力感 ◎(2)
→あすけん記録を再開するとコンディションが整う体験を何度も

・やりがい項目
c)自分ゴト感 ◎(2)
→自分の食事記録という歴史を作っていく感覚あり
d)成長感 ◎(2)
→食事記録に対するアドバイスでの学びは、その後の食選択にとても活きている
e)発見感 ◯(1)
→アドバイスによる気づき

・繋がり項目
f)貢献感 ◯(1)
→自分の記録内容を継続閲覧してくれている人の存在
g)交流感 ◯(1)
→少ないけどここで出会った仲間とは6年以上の付き合い

スコア:11

凡例:
◎=2:とても感じる
◯=1:感じる
ー=0:なんとも感じない
△=-1:むしろマイナス
×=-2:かなりマイナス


▼ お問い合わせ ▼
大川へのお問い合わせやご質問などがあればこちらへ(直接届きます)。
ディスカッションも大歓迎です!
https://healthbizwatch.com/consultation?athr=12

健康ビジネスキーワード

「計画倒れの理由」

新規事業の計画倒れの最大の理由は、実感のこもった行動熱量を創ることができないことによる失敗です。
いきなり壮大な絵を描き計画してしまい、そしてその実行部隊と計画者が異なることがほとんどです。

きちんとした計画を作る前の試行錯誤経験をした当事者の自分ゴト化が計画推進の鍵です!

今週の注目記事クリップ

[1]セルフケアテクノロジーズ、Apple Watch対応の睡眠測定アプリ「セルフバンク」を利用しながら飲む「Sleepプロテイン」の先行販売をMakuakeで開始(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000060548.html
全てのSleepプロテインに、健康な体づくりに必須になりつつあるホエイプロテインと、アミノ酸の一種として注目成分のGABA100mgを贅沢配合。さらに目的別に異なる成分を配合し3種類の商品を用意。(2022/05/26)

+++★追加解説音声:90秒★+++
https://youtu.be/Dl4veruOaQQ

[2]処方せん薬をファミリーマートの店舗で受け取れるサービスを開始
https://www.toppan.co.jp/news/2022/05/newsrelease220525_1.html
凸版印刷の子会社である、おかぴファーマシーシステムとファミリーマートは、ファミリーマートの店舗で処方せん薬を送料/手数料無料で、最短翌日に受け取ることができるサービスを東京都内約2,400店舗で開始する。(2022/05/25)

[3]博報堂、クロスモーダル知覚(五感の相互作用)を活用しブランド体験を進化させる実験活動を開始ー東京大学鳴海准教授と共同で[実験第1弾]ビールのおいしさを増幅させる音楽
https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/98057/
博報堂のプロジェクトチーム「Human X」は、東京大学大学院情報理工学系研究科の鳴海拓志准教授と共同で、クロスモーダル知覚(五感の相互作用)を企業のブランド体験開発に活用する実験活動「Human X Experiment」を開始。(2022/05/25)

[4]TENTIAL、4,180社の中から「ストレスフリーカンパニー2022」金賞を受賞
https://corp.tential.jp/news/stressfree
厚生労働省の定めた「職業性ストレス簡易調査票」を利用した日本最大級のストレスチェックで、組織全体「総合健康リスク」の指標が顕著に低かったことからストレスフリーカンパニー2022で金賞を受賞することとなった。(2022/05/25)

[5]綜合ユニコム、月刊レジャー産業資料2022年6月号 発刊
https://www.sogo-unicom.co.jp/leisure/mag/202206.html
人を動かし市場をつくる集客ビジネスの経営戦略誌。最新号の特集は、アーバンスポーツ 急成長のはじまり。(2022/05/25)

[6]Beyond Healthレポート:日本整形外科学会が「ロコモ年齢判定ツール」をつくったワケー3つのテストで「足腰の老化度」を判定ー(Beyond Healthより)
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/feature/00004/051900362/
日本整形外科学会は、歩行など移動機能の健康度を示す“ロコモ年齢”をスマホで手軽に測定できるツールを開発。ロコモ(ロコモティブシンドローム:運動器症候群)は、足腰など運動器の障害によって移動機能が低下した状態のこと。(2022/05/25)

[7]マインドフルリーダーシップインスティテュート、「人と組織のためのレジリエンス」研修プログラムリリースのお知らせ(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000056366.html
「5月病」や人とチームの停滞感を回復させ、社員の行動変容を促し、チーム内の信頼感や心理的安全性を高めるマインドフルネスによるレジリエンス開発プログラムを、企業や自治体などの組織、チーム向けにリリース。(2022/05/25)

[8]ヒューマン・データ・ラボラトリ、心の不調を診察する医師1,000名アンケート「心の健康実態調査」を実施(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000048466.html
9割以上の医師がコロナ禍で「心の不調」を抱える人が増加したと回答。不調を抱える人に共通する“ある口癖”が判明!さらに医師の96.1%が心の不調改善には「胃の健康が重要である」と回答、など。(2022/05/26)

[9]ラフール、「Z世代のウェルビーイング」に対する意識調査を実施
https://www.lafool.co.jp/z%e4%b8%96%e4%bb%a3%e3%81%ae%e3%82%a6%e3%82%a7%e3%83%ab%e3%83%93%e3%83%bc%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%81%ab%e5%af%be%e3%81%99%e3%82%8b%e6%84%8f%e8%ad%98%e8%aa%bf%e6%9f%bb/
従業員数1,000名規模の企業に勤めるZ世代の会社員109名に対し調査を実施。Z世代の約7割が「ウェルビーイング」が貢献意識や働きがいに繋がると感じ、転職先選びの条件になると回答。(2022/05/26)

[10]メンタルヘルステクノロジーズ、不妊治療で悩む方に正しい情報を知ってもらうためのメディア「正直不妊治療」サイトオープン
https://mh-tec.co.jp/news/220526/
「元気な子供を授かる」ために最適な不妊治療の方法を模索されている方々に向けて、“正しい”生殖医療・“正しい”妊娠の形を発信するメディア「正直不妊治療」を公開。(2022/05/26)

[11]笹川スポーツ財団、チャレンジデー大賞(参加率が最も高かった自治体)は2年連続で上野村(群馬県)参加率94.6%【PDF】
https://www.ssf.or.jp/files/SSF_Release_20220526.pdf
https://www.ssf.or.jp/
住民総参加型スポーツイベント「チャレンジデー2022」を開催。30周年となった今回は、全国68自治体(34市28町6村)で実施。結果は、参加者数995,724人、平均参加率45.8%。(2022/05/26)

[12]ローソン、“たんぱく質”や“食物繊維”が摂れる商品発売
https://www.lawson.co.jp/company/news/detail/1453096_2504.html
全国のローソン店舗で「国産もち麦入りビビンパおにぎり」「たんぱく質が摂れる 冷しバンバンジー」など、たんぱく質や食物繊維が摂れる健康関連商品をおにぎり、弁当、冷し麺、サラダなど複数のカテゴリーで発売。(2022/05/27)

[13]CCCマーケティング×メドピアグループ、7,000万人超のT会員に向けたヘルスケアアプリ「Tヘルスケア」リリースから約1か月半で15万ダウンロードを突破!
https://www.ccc.co.jp/news/2022/20220531_002353.html
「Tヘルスケア」は、T会員(会員数7,025万人/2022年3月末時点)を対象とした、歩いた歩数に応じてマイルを貯めることができ、貯めたマイルを申請するとTポイントが獲得できるヘルスケアアプリ。(2022/05/31)

[14]avivo、健康動画見放題×雑誌読み放題サービス「kickake(R)ビューン」をリリース。待ち時間や感染症対策に活用を(PR TIMESより)
https://avivo.co.jp/news-posts/kickake_viewn
「kickake(R)ビューン」は、運動・栄養・睡眠・口腔ケアなどの健康動画コンテンツの見放題と、雑誌・マンガ読み放題を提供するWebサービス。待ち時間や福利厚生など、さまざまな場面での課題解決をサポート。(2022/06/01)

[15]新社会システム総合研究所、「スリープテック」最前線と健康・睡眠市場の未来像を開催
https://www.ssk21.co.jp/S0000103.php?spage=pt_22362
開催日は2022年6月28日(火)13:00-15:10。講師は、西川株式会社 日本睡眠科学研究所 所長 野々村琢人氏、株式会社S'UIMIN 代表取締役社長 藤原正明氏。

[16]Apple Watchで心機能低下を検出
https://mhealthwatch.jp/global/news20220527
米メイヨークリニックの研究チームは、Apple Watchの心電図機能を利用し「心臓のポンプ機能低下」を検出する新しい機械学習アルゴリズムを構築した。(2022/05/27)

[17]『mHealth Watch』注目ニュース:タニタ、「生活習慣の変化とダイエットに関する調査2022」を実施
https://mhealthwatch.jp/japan/news20220606-2
今回のニュースで注目すべきポイントは、3人に1人の割合で体重が増加し全世代で「ダイエットの必要性を感じる機会が増えた」と回答した人も多いのにも関わらず、4人に1人が体重を全く計測していないといった点。(2022/06/06)