こんにちは、渡辺武友です。
新規ビジネスは大小様々な課題や失敗体験が日々やってきます。
そんな無数の失敗要因が、実は成功に貢献させることができます!
今回は、失敗が成功へ導いてくれる!事前対策について紹介します。

特集:健康ビジネス・マーケティング&収益化編

失敗が成功へ導いてくれる!事前対策とは

新規ビジネスを検討するときは、どんな未来が待っているのかワクワクするものですね。
でも、新規ビジネスは初めて尽くしです。
思いも寄らないところで前に進めなくなったり、場合によってはプロジェクトを途中で断念しなければならなくなるなんてことも…

今回は失敗を物ともせず、成功へと導くことに絶大な貢献となる“バックアッププラン”についてご紹介します。

既存ビジネスと新規ビジネスの違い

既存ビジネスと新規ビジネスの違いはいくつもあるとは思います。
ここで注目しておきたいのは「予測できるか?」です。

既存ビジネスは経験値から、いろいろなことが想定できます。

  • プロモーションするとこれくらい見込み客が集まる
  • 何を伝えると購入しやすくなる
  • どんな支援をすると途中脱落が防げる

このように、経験から見えている勝ちパターンがあるので、それに合わせて微調整していくことができます。
まったくの0から考えることは、基本必要ない状態ですね。

それに対し、新規ビジネスは初めて尽くしです。

新しい商品サービスを探しているお客さんはどこにいるのか?想像することはできても、実際は想定した場所にはいないかもしれません。
提供した商品サービスは、使い続けてくれさえすれば着実に効果が得られるとしても、3日で脱落してしまうかもしれません。

このように、経験するまでわからないことだらけなのが新規ビジネスの難点です。

ヘルスケアビジネスの特性

ヘルスケアビジネスの基本は「健康課題の解決」ですね。
ヘルスケアビジネスを新たに検討するときは、どのような課題に対して、どのような解決策を提供するかが一番のベースとなる部分でしょう。

問題は、この提供した解決策を「こちらが思うように実行してくれるのか?」です。

ほとんどの健康課題は、提供された商品サービスを一度使っただけで解決となるものではないでしょう。

例えば食事でダイエットするなら、代替食品に一食を置き換えて、最低1ヶ月は続ける必要があるなど、ある程度の期間、行動を継続してもらわなければなりません。

利用者も頭ではやり続けないといけないことはわかっています。
でも、毎日一食我慢を強いられるとストレスが溜まります。
そのストレスをうまく逃してあげないと、どこかで爆発してしまうことになります。
「もう、ヤメた!」と、途中脱落してしまいます。

ですので、“うまくストレスを回避させながら行動継続させる”よう促すのが、ヘルスケアビジネスに求められる特性になるわけです。

お伝えしたような、代替食品でダイエットを提供する企業で伸び続けているのは、ヘルスビズウォッチでも何度も紹介しているMedifastです。

Medifastは代替食品を売ることがメイン収入源ですが、最も力を入れているのが継続支援です。
“うまくストレスを回避させながら行動継続させる”ためにヘルスコーチが寄り添い、支援しています。

継続をテーマにした事例は、今までヘルスビズウォッチの中でいくつも紹介されていますので、バックナンバーをぜひチェックし直してみましょう。

襲いかかる課題

Medifastは代替食品を継続利用して、ダイエットの成果を出してもらうために、継続支援としてヘルスコーチングという手法を使っているわけですが、同じようにダイエット商品を提供する企業は、ヘルスコーチングプログラムを入れれば、どこも成長していけるかと言うと、そう単純ではないです。

例えば、アメリカではヘルスコーチングの効果が一般的なレベルまで浸透してきていますので
「ヘルスコーチによるサポートがあります」
と伝えれば、ある程度は集客もできるでしょう。

しかし日本では、ヘルスコーチを知っているのは一部の人です。
「ヘルスコーチによるサポートがあります」
と伝えても、
「ヘルスコーチ?ナニそれ」
こんな反応になることも想定できます。

仮に購入いただけた方にヘルスコーチが付けば、絶対離脱しないかと言えば、そんなこともありません。
ヘルスコーチからのコミュニケーション以前に、アプリの使い方でつまずいているかもしれません。

「そうならないように、実証実験しながら課題を見つけて潰していくのでは?」

こう考えるのはごもっともなのですが、数回の実証実験では見えない課題もあるものです。
実証実験自体もそうですが、どうしても経験を重ねることで見えてくるものもあります。

ヘルスケアビジネスでは1ヶ月なり、半年なり、ある程度の期間継続してもらわなければなりませんので、その期間分の課題が出る可能性があるのです。
けっこう膨大です!

実証実験に入る前に、できるだけ課題は潰してしまうのがよいのです。

失敗を回避するバックアッププラン

ヘルスケアビジネス構築支援をさせていただくとき、企画がある程度固まった段階で、必ずやってもらうようにしていることがあります。

それは“バックアッププラン”の検討です。

“バックアッププラン”とは、事前に課題が起きたときに発動する対策を決めておくことです。

課題が起きてから対策を考え準備していると時間が経ってしまうため、準備できた対策を提供しても、ユーザーからすると
「今さらどうでもいいです」
となってしまうことがあります。

課題が起きたら、いち早く対応することで心証も良くなりますね。
ですので、想定できる対策は検討しておいた方が何かあっても焦らず対応できるようになり、うまく乗り越えたときは、その対応により信頼関係がうまれ、継続に貢献してくれます。
そのような素早い対策ができるようにするために“バックアッププラン”を準備しておきます。

“バックアッププラン”の検討の仕方をお伝えします。
企画がある程度完成したら、企画を検討してきた視点を一度忘れて、徹底した顧客視点になります。

そのときの顧客視点は“うまくいかない人になりきる”ことです!

そして、商品サービスを提供するすべての工程を否定してください。
思いつく限り文句言ってください!
チームでやるとけっこう楽しいですよ。

あとはその課題に合わせて、対策をチームメンバーで議論します。
それを工程ごとにまとめておけば、いざというときに焦ることなく対応できます。

新規ビジネスでは、うまくいかない場面が日々やってきます。
でも、事前にうまくいかないものと割り切って対策しておけば、精神的ダメージも受けずに済みます。

“バックアッププラン”の検討、面倒くさがらずチャレンジしてみましょう!

ヘルスケア新規ビジネスで必ず押さえておくべきポイント

ヘルスケアビジネスを新規企画するとき独特の勘所があります。

これを外すと、
「タダだったら使ってもいいですよ」
なんて言われることにもなりかねません!(実際にそんなサービスが多いです…)

ヘルスケア新規ビジネスでいきなりつまずかないために必要とされるポイントがあるのですが、具体的に伝えようとすると、メルマガでは生々しさが出てしまい、書く側としても躊躇してしまいます(苦笑)

その生々しい具体的なところを、法人市場向け、ヘルステックの事例を交えながら、こっそりお伝えする「少人数制オンラインセミナー」を開催します。

すでに2回開催しております本セミナー、参加者の声を踏まえて、よりわかりやすくお伝えしていきます。


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日時:6月27日(月) 受付15:45/セミナー16:00-17:15
会場:Zoomミーティング
定員:10名(満席になり次第締め切り)

詳細・お申込みはコチラ
https://healthbizwatch.com/seminar/hbw-041

健康ビジネスキーワード

「痩せたいならまず筋肉を鍛えろ!」

筋肉を1kg増やすと年間で約2.5kgの脂肪が減ることになります。
筋肉は400あると言われていますが、鍛えるべき部位は14種類ということをご存知ですか?

筋トレで分泌されるテストステロンは抗うつ作用があり、何よりやる気を高めてくれます。
そして、筋トレは毎日ではなく、週2回が効果的です。

※コンディショニングLABO For Biz Athleteより
https://www.facebook.com/Conditioning-Labo-For-Biz-Athlete-101907858998648

今週の注目記事クリップ

[1]サントリーウエルネス、新たな年齢のバロメーター「実感年齢」、若々しく生きるヒントをタイプ別に公開!全国1万人規模の年齢に関する意識調査「実感年齢白書 2022 Vol.2 実践編」発表!(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000075017.html
本調査では「実感年齢」が若いグループとそうでないグループそれぞれに対し「幸福度」について質問をしたところ、「実感年齢」の若いグループの方が生活全般に感じている「幸福度」が高いという結果に。(2022/06/07)

+++★追加解説音声:100秒★+++
https://youtu.be/4wQW1-3icyA

[2]< 同領域クリップ(1) >
AOKI、着るだけで疲れが緩和!一般医療機器の届出をした疲労回復衣料「リカバリーケアプラス」限定発売【PDF】

https://www.aoki-style.com/press/aoki20220606.pdf
https://www.aoki-style.com/
本商品は、特殊な高純度セラミック練りこみ糸を使用し、身体から発する遠赤外線エネルギーを吸収・輻射することで血行が促進され、ハリやコリの軽減・疲労回復効果を期待できるホーム&スリープウェア。(2022/06/06)

[3]< 同領域クリップ(2) >
ブレインスリープ、着るだけで脳と全身をフルリカバリーする 睡眠のためのリカバリーウェア「BRAIN SLEEP RECOVERY WEAR」発売開始

https://brain-sleep.zzz-land.com/news/1385/
様々なリカバリー素材がある中、同社は地球上に存在するレアメタルの中でも特に希少価値の高い「ゲルマニウム」を採用し、その疲労回復力を凝縮した独自のMedic Geを開発。(2022/06/01)

[4]メタジェン、AIを活用!腸内環境タイプを考慮した減量支援プログラム「MGダイエットサポート」を企業向けにサービス開始
https://metagen.co.jp/news/2022/06/01235.html
当サービスでは、自身の腸内環境という「体質」を知ることで最適な痩せる行動を把握し、これまでのダイエットで起きていた自身の体質と痩せるための行動のミスマッチによる減量効果の低下という課題の解決を目指す。(2022/06/01)

[5]三井住友海上あいおい生命、JMDCと共同開発した健康リスク予測Webサービス「撮るだけ健康チェック」の提供を開始【PDF】
https://www.msa-life.co.jp/news/pdf/20220601_torudake.pdf
https://www.msa-life.co.jp/
「撮るだけ健康チェック」は、健康診断結果をスマートフォンやタブレットのカメラで読み取り、「健康年齢」「三大疾病入院リスク」を表示するサービス。(2022/06/01)

[6]野村不動産ライフ&スポーツ、メガロス初のプロテイン入りコーヒー「PROTEIN COFFEE」をUCC上島珈琲と共同開発【PDF】
https://www.megalos.co.jp/megalos_wp/wp-content/uploads/2022/06/20200601.pdf
https://www.megalos.co.jp/
1杯あたり115円でありながら、約6.1gのたんぱく質が入っており、いつものコーヒーを「PROTEIN COFFEE」に置き換えるだけで、卵約1個分ものたんぱく質を簡単に摂取することが出来る。(2022/06/01)

[7]パーソルキャリア、女性の働き方とヘルスリテラシーに関する調査 vol.3
https://www.persol-career.co.jp/pressroom/news/research/2022/20220601_02/
女性特有の不調を周囲に伝えやすい職場は、組織の目標達成割合が高い。「上司の理解がある」と回答したグループの目標達成割合は7割以上という結果に。(2022/06/01)

[8]ウェルネス・コミュニケーションズとiLAC、疾病の予防、早期発見・治療の為の健診データとゲノムデータを用いた共同研究に関する業務提携について【PDF】
http://www.i-lac.co.jp/pdf/press20220602.pdf
http://www.i-lac.co.jp/
業務提携により、ウェルネス・コミュニケーションズ社が展開するネットワーク健診事業及び健康管理クラウド事業と、iLAC社のゲノム解析やがんの遺伝子検査を連携することで、がんをはじめとした疾病の予防、早期発見・治療に繋げることを目指す。(2022/06/02)

[9]NTT DX パートナー、スリープテックを活用した企業の健康経営支援サービスの提供【PDF】
https://www.nttdxpn.co.jp/news/20220602release.pdf
https://www.nttdxpn.co.jp/
ブレインスリープおよびNTT東日本とパートナーシップを結びスリープテック事業への取り組みを開始。第一弾として、ブレインスリープの提供する健康経営支援サービス「睡眠偏差値 for Biz」の販売について代理店契約を締結の上、取り扱いを開始。(2022/06/02)

[10]日立製作所、健康長寿をめざすためのスマートフォンアプリ「社会参加のすゝめ」をリリース!
https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2022/06/0603.html
本アプリは、スマートフォンを持ち歩くだけで、利用者の社会参加の度合いを自動で測定し、レポートやグラフなどで確認できるほか、健康長寿の秘訣や社会参加に関する正しい知識を分かりやすく紹介したコラムを配信する、など。(2022/06/03)

[11]ライオン、「オーラルケアに関する生活者調査」の結果【PDF】
https://lion-corp.s3.amazonaws.com/uploads/tmg_block_page_image/file/8141/20220603.pdf
https://www.lion.co.jp/ja/
9割以上の歯科専門家が生活者の歯みがきについて「みがき癖によって特定の場所がみがけていない人が多い」と回答。一方、6割の生活者は「歯みがきはある程度できている」と自己評価。毎日歯みがきしていても、きちんとみがけていないことも多い結果に。(2022/06/03)

[12]グンゼ、背中に調温素材を使用した睡眠専用Tシャツ「寝るT」発売
https://www.gunze.co.jp/corporate/news/2022/06/20220603001.html
「寝るT」は、汗をかきやすい後ろ身頃にアメリカ航空宇宙局(NASA)のために開発された調温素材「アウトラスト(R)」をメッシュにしたアウトラストメッシュを使用。(2022/06/03)

[13]はくばく、大麦摂取による脂質代謝改善効果には個人差 機械学習により効果が期待できる人の腸内細菌叢も明らかに
https://www.hakubaku.co.jp/news/492/
大麦摂取による脂質異常症リスク低減効果が期待できる人、期待できない人が存在する「個人差」に、腸内細菌が関係していることを明らかにした。(2022/06/07)

[14]アジャイルウェア、従業員の運動習慣化サービス「KIWI GO」が新機能「ギルド(社内サークル)」をリリース
https://agileware.jp/news/release/2022_0607/
「ギルド」は、共通の趣味や興味を持つ従業員をマッチングしてサークル化し、チャットでの交流やイベント作成を促すことで業務外コミュニケーションを活性化する。(2022/06/07)

[15]武田薬品工業、職場の多様性、公平性、包括性(DE&I)の理解および働き方改革をさらに推進するための社内向けアプリケーションの開発および体験型プログラムの導入について
https://www.takeda.com/ja-jp/announcements/2022/Someones-Day/
仕事と育児、介護や家族の病気を両立した多様な働き方を自分事として体験できるアプリケーション「Someone’s Day」を開発。チーム単位でプログラムに参加し、メンバーで振り返ることにより、新たな働き方を検討。(2022/06/07)

[16]フィリップス、体内リズムは「光」にコントロールされている?現代人の生活習慣を整える<光環境ヘルスケア>
https://www.philips.co.jp/a-w/about/news/archive/standard/about/blogs/healthcare/20220607-light-environment-healthcare.html
生活シーンごとの光環境が、睡眠や健康状態に意外な影響を与えていることはご存じですか?現代の照明テクノロジーを上手に活用して、今すぐ快適化できる光環境のヘルスケアをご紹介。(2022/06/07)

[17]ヘルスケアの未来地図 Googleのヘルスケア関連事業は「アメーバ」だ[第9回]FANGMANTのヘルスケア戦略ーGoogle編(Beyond Healthより)
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/column/00002/052000014/
Googleはヘルスケア事業に関して多くのトライ&エラーを積み重ねている。また、ヘルスケア事業領域において、中央集権的なガバナンスが効いているイメージは無く、企業統治の在り方としては一見非効率なようにも思われるが、新たな企てが止まることはない。(2022/06/07)

[18]海外トピックス:自宅で暮らすフレイルの高齢者、介入プログラムで移動機能を維持「特定の目的達成のために計画された身体活動が有効」(Beyond Healthより)
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/news/overseas/00170/
筋肉量が減少して身体が衰えた「サルコペニア」と呼ばれる状態の高齢者でも、身体活動や食事の習慣を変えるプログラムによって移動機能障害の発生が減少したとする研究結果がこのほど明らかになった。(2022/06/02)

[19]『mHealth Watch』注目ニュース:メディケイドの患者、カップル、家族はテレヘルスを継続する可能性が低い
https://mhealthwatch.jp/global/news20220613-2
JMIRに掲載された研究によると、社会経済的地位の低いグループの患者、カップルや家族にサービスを提供するセラピストは、Covid-19感染症のパンデミック後にテレヘルスを継続する可能性が低いことがわかった。(2022/06/13)