[ウェルビーイング・アイテム研究編]well-beingアイテムとしての食事
HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
今回は、前回の食事力と関連する食事というフォーカスで掘り返してみます!
特集:ウェルビーイング・アイテム研究編
前回は食事力(食事を適正に摂る力)が健康づくりに貢献し、well-beingにつながっていくというアプローチの解説をしました。
食事力というスキルにいく前に、食事とwell-beingの関係性をもっと素朴に整理しておいた方がいいのでは?という自己反省もあり、今回はそこを掘っていきます。
well-beingという物差し
食事は生命維持のために必須の行為であることはどこまでいっても変わらないと思いますが、食事は幸せと関係しています。
食事摂取で分泌される脳内ホルモンは4つあると言われていて、セロトニン(自律神経を整える)、ドーパミン(やる気、快感、感動)、オキシトシン(信頼・安らぎ)、エンドルフィン(苦痛を和らげる)などが幸せを感じる方向に作用しています。
この4つのホルモンはwell-beingにビジネス関与する方々は理解しておいた方がよさそうです。そして、美味しい食事にはそれだけで個人のwell-being価値があると言えます。
また、食事に関して言えば、誰かと一緒(家族・友人)との団欒によっても幸せを感じることが分かっています。
何を食べるかよりどう食べるか?
食事とwell-beingの関係性が注目される背景として、フードテックの進化が挙げられると思います。
ICTを駆使した食のイノベーションの総称をフードテックと言いますが、食品ロス対策から代替食や完全食、発酵などの調理法、農業、漁業、食品製造・流通、保存、配送など多岐に渡ります。
昨今の国際的不安材料が何らかの制約や刺激になることもありますが、2025年には約700兆円になると言われている成長市場です。
このマーケットへはさまざまなアプローチが日進月歩で登場してくると思われます。
そこで、我々が設定しているフォーカスは「便利」から「意味がある」というモノ機能価値主導から、使用価値へのシフトと同じことが言えるのだと考えています。
食事のwell-being化というアプローチには既に設定しているフレームワークとは違う側面の要素を持ち込まないと解明できないと考えています。
もしくは、well-beingアイテムとして食事独自のフレームワークを設定した方がお役に立てるのではないか?と模索中です。
食事ビジネス構造としては食品(材料含む)、調理、場、背景ストーリーを想定していますが、ここにどうwell-being要素が絡んでいるのかを次回可視化してみたいと考えています。
Well-being的に食事を考えると、何を食べるかも重要ですけど、どう食べるか?(どんな場所で、誰と、どのような内容を、どう楽しむか)が重要になってきていると感じています。
・食品
・調理
・場
それぞれのwell-being化のフレームを仮説的に整理できるのではないかと考えています。
このアプローチにご興味ある方は、ぜひディスカッションさせてください。
▼ お問い合わせ ▼
大川へのお問い合わせやご質問などがあればこちらへ(直接届きます)。
ディスカッションも大歓迎です!
https://healthbizwatch.com/consultation?athr=12
健康ビジネスキーワード
「できる」から「する」の狭間
多くの企業が技術的・論理的に「できる」ことを売ろうとする。
しかし、その「できる」が消費者にとって「する」に変換されない限りビジネスはスケールしない。
消費者は期待とメリットを感じ「する」を選択し、情緒の後押しで「する」を継続する。
ビジネスにとって何よりも大切なことは、
考えに考えたソリューションを超えて人に寄り添えるか?癒せるか?なのです。
今週の注目記事クリップ
[1]花王めぐりズムPR事務局、ロッテ×花王「ちょこっとオフタイム」取得を提唱する共同取り組みを新たに開始!(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000103623.html
両社社員を対象とした初の取り組みは、企業の垣根を超えた「休み方交換」を実施。ロッテ「爽」と花王「めぐりズム 蒸気でホットアイマスク」が「休憩・休息」を上手に取り入れた働き方を応援。(2022/06/28)
+++★追加解説音声:90秒★+++
https://youtu.be/z06WXsK266g
[2]サッポロホールディングスとフラー、家族とのコミュニケーションで家事負担軽減と「食」の楽しさや喜び創出を目指す「うちれぴ」正式版アプリをリリース
https://www.sapporoholdings.jp/news/dit/?id=8940
「ひとりじゃない」ごはんづくりを。「家庭での料理体験」にイノベーションをおこし未来のスマートライフ実現を目指す。(2022/06/22)
[3]ポーラ文化研究所、ウィズコロナ時代の美容行動を分析【PDF】
https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/newsrelease/pdf/20220623release.pdf
https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/
15-64歳の男女2,000人を対象に調査。、オンラインで人と会うことが増えたウィズコロナ時代の美容行動と「画面越しに見せたい顔」への意識について分析。(2022/06/23)
[4]HAPPY WOMAN実行委員会など、働く女性の62%が「自分に自信なし」|「自己肯定感」向上が女性活躍推進の鍵
https://happywoman.online/pressrelease/20220623/
20代以上の有職者女性に調査したところ、自分に「自信あり」と答えたのはわずか36%。自信を持っている女性は94%が幸福を実感。自分を好きになれることが社会へのパワーに繋がる。(2022/06/23)
[5]tokyo farmfood、フード領域のスタートアップが集うピッチコンテスト「K,D,C,,,Food Challenge」にてグランプリ受賞(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000100661.html
食に関連した20社以上の企業が審査員としてグランプリを選出。その結果、世界一おいしいプラントベース食を目指すtokyo farmfoodが、Future Food Fund賞と全体グランプリをW受賞。(2022/06/23)
[6]Jミルク、たんぱく質の“質”が高い朝食は高齢期の認知機能低下を防ぐ
https://www.j-milk.jp/report/study/acad.research/h4ogb40000009srl.html
今回は、食事で摂取するたんぱく質の「質」と高齢者の認知機能障害との関係を、日本人541人を対象に行われた「アミノ酸スコアの低い朝食と日本人高齢者における認知障害発症の関連性:地域密着型縦断研究」の内容について紹介。(2022/06/24)
[7]オムロン ヘルスケア、健康管理アプリ「OMRON connect」の血圧管理機能「かんたん血圧日記」をバージョンアップ
https://www.healthcare.omron.co.jp/corp/news/2022/0624.html
血圧と関連性が高いと言われている体重と歩数を血圧データと合わせて管理することで、自分の健康状態を詳しく確認でき、生活習慣を見直すきっかけをつくります。(2022/06/24)
[8]ピックアップ特集 リハビリ新時代:第4回 介護業界のゲームチェンジ、外に向けてドアを開く Rehab for JAPAN(Beyond Healthより)
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/feature/00053/061600005/
SaaS(クラウド)型のリハビリ支援ソフト「リハプラン」を展開するRehab for JAPANのミッションは「介護を変え、老後を変え、世界を変える」こと。介護業界のゲームチェンジを目指す同社が描く「リハビリ新時代」とは?(2022/06/24)
[9]CureApp、「高血圧症治療において医師と患者を支援するアプリ」費用対効果論文がHypertension Research誌に掲載
https://cureapp.blogspot.com/2022/06/hypertension-research.html
本アプリを通常治療に加えた治療戦略は、通常治療のみと比べると、ICER(増分費用効果比)は約120万円となり、目安である500万円を下回ることから、通常治療をベースにした際に費用対効果に優れた介入と言えることが結論づけられた。(2022/06/27)
[10]エクサウィザーズ、AI歩行解析ツール「CareWiz トルト」のOEM提供を開始
https://exawizards.com/archives/20068
マッサージ事業大手フレアスの直営店およびフランチャイズ加盟店約350拠点に向けて「CareWiz トルト」のOEM版「さちある トルト for マッサージ」を提供。(2022/06/27)
[11]綜合ユニコム、月刊レジャー産業資料 2022年7月号を発刊
https://www.sogo-unicom.co.jp/leisure/mag/202207.html
特集は、グランピングー大競合時代に求められる体験価値とはー。グランピングのマーケット環境を整理するとともに、有力事業者の戦略や現場での取組みを紹介する。(2022/06/27)
[12]カーブスジャパン、「やせる!血糖値の改善!高血圧の予防に!カーブスの健康たんぱく質ごはん」アマゾンランキング 専門料理 第1位を獲得!【PDF】
https://www.curves.co.jp/press/pdf/pr20220627.pdf
https://www.curves.co.jp/
カーブスジャパンが監修したレシピ本。朝・昼・夜、同じだけたんぱく質がとれてますか?健康なカラダを作るのには、3食同じだけのたんぱく質をとることが必要です。(2022/06/27)
[13]電通、人間の消費行動に影響を与える感情を「11の欲望(Desire)」で可視化
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2022/0628-010530.html
電通のプロジェクトチーム「DENTSU DESIRE DESIGN」は、2021年から計3回にわたり実施した「心が動く消費調査」をもとに、人間の消費行動に強く影響を及ぼすドライバーとなる感情を分析し、「11の欲望(Desire)」として可視化した。(2022/06/28)
[14]エレコム、SNSへ投稿する公開ダイエットに!測定結果を一覧表示できる“ビッグディスプレイ体組成計”など2種類を新発売
https://www.elecom.co.jp/news/new/20220628-04/
製品本体の液晶画面を大きくし測定データの一覧表示を可能にした“エクリア 体組成計”(HCS-FS05シリーズ)と、本体天面の樹脂に抗菌加工を施しているため家族と共有しても清潔で安心して使用できる“エクリア 体組成計”(HCS-FS04シリーズ)。(2022/06/28)
[15]大塚食品、ハンバーグに続きハムタイプ・ソーセージタイプも「大豆ミート食品類 JAS」認証取得【PDF】
https://www.otsukafoods.co.jp/news/pdf/20220628.pdf
https://www.otsukafoods.co.jp/
同社は大豆ミートでつくったお肉不使用製品『ゼロミート』シリーズを2018年11月に発売。その後、植物由来の素材のおいしさを引き出す研究を重ね、食感や味わいを大きく向上させてきた。現在では、全ラインアップにおいて動物性原材料不使用の製品として展開。(2022/06/28)
[16]Teladoc Health、「投資家を惑わした」とする集団訴訟に直面
https://mhealthwatch.jp/global/news20220623
Teladoc Healthは、投資家たちに対してビジネス上および財務上混乱を招く行為を働いたとして、集団訴訟を起こされている。(2022/06/23)
[17]『mHealth Watch』注目ニュース:『セルフバンク』、睡眠データから課題分析コンテンツと栄養アドバイスを提供
https://mhealthwatch.jp/japan/news20220704
今回注目するのは、Apple Watchで取得した睡眠データから、睡眠の課題を分析し、解決に向けたコンテンツとアドバイス提供に関するニュースです。(2022/07/04)