毎週金曜配信のNEWSクリップ号より健康ビジネスキーワードを抜粋してご紹介。
HBW編集主幹の大川耕平が、健康&ウェルビーイングビジネス現場で見聞体験した中で見つけたビジネスヒントや発想刺激につながりそうなトレンドやキーワードをコンパクトに解説します。

健康ビジネスキーワード(1月)

---「顧客とのタッチポイントづくりにICT活用は必須_3/8」

「ヘルスケアビジネス」力 8の3つ目になります。

ヘルスケアビジネスにとって顧客との関係の質にいかに関与していくかがビジネスそのもののデザインの心臓となります。

そして、デジタルデバイス(スマートフォン、スマートウォッチなど)によるコネクテッド環境の中で、いかにコミュニケーションをデザインしてインタラクティブに互恵関係に導くことができるかは、今後のヘルスケアビジネスのスケールできるか否かのポイントです。

その中で、顧客が好むタイミングでのタッチポイントを探索し、試し、改善していくことが重要になります。
顧客の特性は一様ではありませんが、比較的インタラクティブ活性度が高いところをwell timing(ウェルタイミング)と呼んでいます。
今、貴社はwell timingを創ることができていますか?

そして、タッチポイントの究極はテクノロジーを駆使した1to1のコミュニケーションデザインになっていくはずです。

---「健康消費者ニーズの個別性の捉え方_4/8」

「ヘルスケアビジネス」力 8 の4つ目になります。

ヘルスケアビジネスの初期段階で犯しがちな間違いの一つにターゲットを広く設定し、思うような反応を得ることができず、右往左往するという現象があります。
ターゲット設定の読み間違いは初期だけのことではないのですが、なぜその様なことが起こるのでしょうか?

その原因は、ヘルスケアビジネス事業者として健康ニーズの個別性への理解不足に尽きます。

例えば、健康向上に貢献する「情報・モノ・サービス」に最初に反応するのはどんな人たちでしょうか?

その答えは「健康オタク」です。
なぜなら、四六時中健康のことを考えているからです(笑)

多くの場合、自社が提供可能な健康課題解決で改善できると想定しているターゲットは、健康無関心層に位置する人達です。
健康無関心層に健康提案しても反応は寂しくなるくらいありません。

そこでまずは、
ヘルスケア事業者が提供する価値は誰のためのものか?
誰のために価値創造提案するのか?
ターゲットの感心ゴトは何なのか?
その関心ゴトと自社提供価値はどう相関するのか?

2009年頃から活用している「健康消費者ポジショニングマップ」という4象限に別属性タイプをプロットしたマップがあります。
健康課題は、その深刻度的個人差があり、個別であり、時系列的にも変化していくものです。
その基本的フレームをこのマップで確認していただけると思います。
健康消費者ニーズの個別性の基本が明確になると思います。

「健康消費者ポジショニングマップ」のダウンロードはこちらから。
https://healthbizwatch.com/member/hbw2301
期間:2023年3月10日(金)まで

---「顧客啓発プロセスデザインと仕組みづくりが必要_5/8」

「ヘルスケアビジネス」力 8 の5つ目になります。

前回は健康消費者がどういった指向性を持ちポジショニングしているか。
そのポジショニングによってサービサーからのアプローチが異なるという話をしました。

ポジショニングごとに次に必要になるのが顧客啓発です。
ある程度の興味を示している顧客に対する啓発プロセスと言い換えてもいいと思いますが、これを多くの健康サービス事業者は理解をしていないことから、顧客の継続率の低さや離脱の多さに悩んでいるのです。

このプロセスにいる相手は、ある程度の期待と意欲を持ち自分が選択したサービスやプロダクトを手にしている状態です。
行動変容理論でいうと行動期にいる人たちです。
そこで、その顧客行動が変容していくステップを理解し、それを促進していくアプローチが重要になります。
さらに、提供プロダクトやサービスに対してのロイヤルティを醸成していくエンゲージメント意識がここから必要になります。

ここで重要な役割を果たすメソッドがオンボーディングです。

我々が考えるオンボーディングのプロセスデザインのポイント説明メモを用意しました。
貴社の顧客啓発プロセス強化のヒントにしてください。

「オンボーディング ポイント説明メモ」のダウンロードはこちらから。
https://healthbizwatch.com/member/hbw2301-2
期間:2023年3月10日(金)まで

---「健康サービスビジネスの事業単位は大きくない_6/8」

「ヘルスケアビジネス」力 8 の6つ目になります。

健康サービス事業領域は多岐にわたり、全体としてのマーケットはとてつもなく大きいのですが、個別性が強くマスマーケティングに馴染まないという特性を持っています。

全体的な規模は大きくてもビジネスの単位がさほど大きくないということで、これは外食産業に似ています。

外食産業は全体では約25兆7,000億円という巨大マーケットですが1千億円を超える企業は現在13社しか存在しておらず約90%が中小零細個人商店で成立しています。

食なくして人間は生きていけませんし、1日3食を多くの生活者が摂っていますのでマーケットも大きい。
しかし、個人の好みがあるのでメニューはそれぞれの選択となり、種類は多いけど1カ所で全ての種類に対応はできず個別性ある店舗がいっぱいある状態で、それぞれはさほど大きな規模を持つことが効率的ではないということです。

広義な健康ビジネス市場規模 約26兆円を構成するビジネス現場の単位も外食と同様です。
ごく限られたプレイヤーしかマスマーケティングは展開していません。

健康サービス事業の特性として、健康効果は一瞬にして得られるものではないので、顧客との関係性を続けながら成果に導くことがビジネスの成功となります。
LTV志向のアプローチが望ましいことが分かってきています。

LTV志向アプローチのアイデアメモ(PDF)を用意しました。
貴社のマーケティングのヒントにしてください。

「 LTV志向アプローチ アイデアメモ 」のダウンロードはこちらから。
https://healthbizwatch.com/member/hbw2301-3
期間:2023年3月10日(金)まで


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