HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
今回は、最近とても多い質問にお応えします。

特集: ウェルビーイング・アイテム研究編

ウェルビーイング理解のための書籍紹介

今さらながらではあるのですが、年明けからウェルビーイングをテーマに情報交換する機会が劇的に増加し、そこで最も多い質問が「どの書籍を読めば理解が早いでしょうか?」という内容でした。

そこで今回は、ウェルビーイング理解のための書籍を紹介します。
多分、まとめて紹介するのは初めてのことです。

貴社ポジションによって読む順序がある

ウェルビーイング自体は日本語ではありません。
その定義も各書籍で微妙に異なります。

まずおすすめするのは、これら3冊です。
ウェルビーイングに関する書籍は毎月数冊発刊されているほどホットな領域です。
どれから読めばいいか迷子にならないよう、まず最初に読んでほしい3冊です。

これらを読んでおくと、今後出てくる書籍がどの位置付けのことを表現したいのか一目瞭然となるはずです。

※最近大川が目を通した書籍だけでもこんなにあります。

A)「職場のウェルビーイングを高める」
1億人のデータが導く「しなやかなチーム」の共通項
ジム・クリフトン+ジム・ハーター 著 古屋博子訳
日本経済新聞出版社

B)「ウェルビーイング」
前野隆司・前野マドカ 著
日本経済新聞出版社 日経文庫

C)「ウェルビーイングビジネスの教科書」
藤田康人+インテグレート ウェルビーイングプロジェクト 著
アスコム

■職域でのウェルビーイングへアプローチする方はA→B→Cの順で読み進めてください。

■職域に限らない様々なポジショニングからのウェルビーイングへアプローチする方はC→B→Aの順で読んでみてください。
(職域は全く興味がないという方はAをカットでもいいと思います)

3冊 5,280円(税込)の投資でウェルビーイングの今後の道筋を知ることができれば低コストハイリターンですね。きっとできます!

詳細解説してしまうとネタバレになるので各書籍の掴みポイントを示しておきます。

A)「職場のウェルビーイングを高める」
日本国内ではここ2-3年で知られることになってきたウェルビーイングですが、はるか昔から職場におけるウェルビーイングのあり方が業績とリンクしていることと、どうすればパフォーマンスが上がるかの施策は存在し、世界の職場で磨かれてきているというファクトとその構造の理解。

B)「ウェルビーイング」
日本のウェルビーイング最先端動向を熟知する著者によるウェルビーイングガイダンス書。この本は外したらダメです。

C)「ウェルビーイングビジネスの教科書」
ウェルビーイングのビジネスへの活かし方の民主化を目指しているのではないかと思うくらい、ウェルビーイングのビジネス展開の可能性が見えてくる内容です。

それぞれを一言で表現すると
A)「職場のウェルビーイングを高める」→物理学的
B)「ウェルビーイング」→学術的
C)「ウェルビーイングビジネスの教科書」→マーケティング的

になります。

ヘルスビズウォッチ読者にとってここから5年以上はウェルビーイングと無関係でいることはできなくなるはずです。
ぜひ、この機会に読み解いてみてください。

少し余裕のある方へのおすすめ

1)むかしむかし あるところに ウェルビーイングがありました
予防医学研究者 石川善樹 × ニッポン放送アナウンサー 吉田尚記 著
KADOKAWA
「日本文化は幸せになる秘訣の宝庫だった」と帯に書いてある通りに、日本的な幸せ感覚は必ずしも他国と共通のものではないことが再確認できます。

2)生きがい
茂木健一郎
新潮文庫
「世界が驚く日本人の幸せの秘訣」がサブタイトル。ウェルビーイングという単語は使われていませんが、まさにこれこそ!という気づきがあるはずです。さらにユニークなのは海外向けで執筆した内容の逆翻訳版であること。

この2冊も深い気づきを得ることのできる秀逸本です。

今回はウェルビーイングをビジネスとして理解する際のおすすめ書籍3冊(+2冊)の掴みを紹介しました。

書籍の内容が共有されている前提があると質の高い議論ができるという経験を何回もしてきました。
そこで、今回の5冊に関しての20分ディスカッションをお申し出いただければスケジュール調整しますので、ご希望の方はぜひ!
タイミングは下記お問い合わせよりご連絡ください。


▼お問い合わせ
大川へのお問い合わせやご質問などがあればこちらへ(直接届きます)。
ディスカッションも大歓迎です!
https://healthbizwatch.com/consultation?athr=12
 

健康ビジネスキーワード

「Foodirection(食事力)」

これも我々の造語になります。
Food(食品)と Direction(進捗管理)を組み合わせて「食事力」としました。
我々の健康とヘルスケア、ひいてはウェルビーイングの基礎となるのはこの「食事力」ではないでしょうか?

1)ナレッジ&アクション
自分の健康(身体)にとって必要な食品・食事メニューを選択できる知識とその実行力

2)エンジョイ
食事を楽しむマインド

3)リカバー&デザイン
不可抗力による食事リズムや内容量の変化に対応した調整

あなたのFoodirectionはうまくいっていますか?

今週の注目記事クリップ

[1]森永乳業、睡眠サポートドリンク「睡眠改善」が発売から約5ヶ月で計画比2倍となる出荷本数500万本を突破(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000899.000021580.html
3月17日「世界睡眠デー」に向けて“睡眠に特化”した「夜パフェ」とコラボ!ジャパニーズイタリアンai'sにて、心と体から睡眠をサポートする特別コラボメニュー「眠れる“白い森”のパフェ」「眠れる“黒い森”のパフェ」提供開始。(2023/02/22)

+++★追加解説音声:110秒(編集主幹 大川耕平)★+++
睡眠サポートドリンク販売好調は何を意味するのでしょうか?
https://youtu.be/5K_r3UMnJjQ

[2]エクサウィザーズ、高齢者のための身体機能分析AIサービス「CareWiz トルト」新機能「口腔機能分析」を2023年4月リリース
https://exawizards.com/archives/23232
スマホ撮影だけでAIが口腔機能を評価・点数化、誤嚥性肺炎のリスク可視化と予防をサポート。国内最大級の歯科医療グループ・DSヘルスケアグループの協力により開発。(2022/02/22)

[3]日本の高齢化社会にも参考になる!イギリスのGP制度とは?(Healthtech DBより)
https://healthtech-db.com/articles/gp_in_japan
イギリスのGPとは日本におけるかかりつけ医のこと。イギリスでは1人につき1人GP(General Practitioner)がつき、自己負担なしで診療を受けることができる。(2023/02/24)

[4]グローバルニュートリショングループ、グローバルニュース(海外情報)を更新:FDA、米国連邦議会がDSHEAで確立した安全性メカニズムに一石を投じる、ほか|GNGグローバルニュース2023年2月24日号
https://global-nutrition.co.jp/gnggn/globalnews-20230224/
今号の配信文では、2021年の「Natural Products Expo Virtual」におけるGNGの注目トレンドを振り返りたいと思います。(2023/02/24)

[5]綜合ユニコム、月刊レジャー産業資料 2023年3月号
https://www.sogo-unicom.co.jp/lid/n202303/
特集は、ホテルビジネス「千客万来」から「一客十来」へ。本特集では、ホテルビジネスを取り巻く開発・運営・需給・投資のマーケット環境を整理したうえで、存在感を強める注目ホテル運営企業の事業戦略を明らかにする。(2023/02/24)

[6]日清製粉、日本初の高食物繊維小麦粉「アミュリア」を開発【PDF】
https://www.nisshin.com/release/news_file/file/230224.pdf
https://www.nisshin.com/
原料には、胚乳部に食物繊維を豊富に含む高食物繊維小麦を100%使用。小麦粉100g中に約17gの食物繊維を含有し、そのうち約8gは「レジスタントスターチ(難消化性澱粉)」。(2023/02/24)

[7]奈良先端科学技術大学院大学、知りたい病気の療養生活に関する図書を的確に検索できる「病の体験記サーチ」を運用開始
http://www.naist.jp/pressrelease/2023/02/009649.html
利用者が読みたい内容の図書を的確に探り当てられるように、検索項目を書名や疾患名だけでなく、執筆者本人の治療の状況など関連情報からも調べられるシステムを開発。(2023/02/27)

[8]クオリティライフサービス、新講座 [栄養指導Q&Aの達人] シリーズ
https://www.qls.co.jp/school/pdf/2023school-QAno.1.pdf
第1回は「エネルギーの使われ方」に関する質問への達人回答。オンラインライブ受講(録画動画もご視聴可能)又は録画動画受講をお選びいただけます。申込締切は2023年4月9日(日)。(2023/02/27)

[9]キリンビバレッジ、大和ライフネクスト社・SHD社と3社共同で、Well-beingソリューションの実証実験を開始!【PDF】
https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2023/0228_04.pdf
https://www.kirinholdings.com/jp/
キリンビバレッジは、「KIRIN naturals」のコンテンツ活用を通じて具体的な取り組み施策の支援を行うと同時に、実証実験で得る「可視化」の知見を「KIRIN naturals」の更なる拡大に生かし、企業の健康経営の推進を行っていきます。(2023/02/28)

[10]SOMPOインスティチュート・プラス、Insight Plus「ネットワーク化するパーソナル ヘルスレコード ~生活密着型のPHRサービスへの活用~」を掲載
https://www.sompo-ri.co.jp/news/20230228-7150/
本稿では、ネットワーク化が進むPHRの現況と、それを活かして幅広い分野の企業が生活密着型のPHRサービスを提供していく可能性をレポートする。(2023/02/28)

[11]ウンログ、女性の痔と治療に関する実態調査
https://unlog.co.jp/news/1295/
ウンログユーザーの女性2,681名を対象に調査を実施。本調査を通じて、71.2%の女性が痔の経験があるものの、62.5%が病院受診をしていないことがわかりました。(2023/02/28)

[12]NeU、安全運転に重要な脳の機能を鍛える「運転脳トレ」を提供開始
https://neu-brains.co.jp/information/press/2023/02/28/2651.html
運転を業務とする企業や、業務の中で車を使う企業向けの新サービス。1日約5-10分実施していただくことで、安全運転に必要な頭の回転、注意力、予測力などの認知機能を高め、運転技能を向上させることができる。(2023/02/28)

[13]順天堂大学、脳の健康度に基づいた、日本初の「金融商品適合性チェック支援AIアプリ」を開発、三菱UFJ信託銀行にてパイロット運用を開始
https://www.juntendo.ac.jp/news/20230228-01.html
本AIアプリでは、タブレットで撮影した表情とAIとの会話から認知機能を15段階で推定し、金融商品の適合性判断を支援するための参考情報「脳の健康度」として提示します。(2023/02/28)

[14]開催レポート:東京ビッグサイトにて「ジェンダード・イノベーションEXPO」を開催しました(主催:健康博覧会,企画:ウーマンズ)(ウーマンズラボより)
https://womanslabo.com/info-230217-1
社会的関心が高まっている「ジェンダード・イノベーション」をテーマに、性差に着目した女性向け/男性向けのヘルスケアソリューションと最新情報が集まるBtoBイベントを企画・開催いたしました。(2023/02/28)

[15]研究:心臓のエコー図が撮れる皮膚パッチ。切手サイズで激しい運動でも1日中計測
https://mhealthwatch.jp/global/news20230224
この研究では、患者の胸部に貼り付けることで、激しい運動中も外れず日常の心臓の超音波画像を連続的に撮影できる皮膚パッチを提案する。(2023/02/24)

[16]『mHealth Watch』注目ニュース:Supplenoの調査、一人暮らしは健康リスクが高いライフスタイル
https://mhealthwatch.jp/japan/news20230306-2
今回注目するのは、一人暮らしは健康リスクが高いライフスタイルを送っている傾向が強いという調査結果に関するニュースです。(2023/03/06)