毎週金曜配信のNEWSクリップ号より健康ビジネスキーワードを抜粋してご紹介。
HBW編集主幹の大川耕平が、健康&ウェルビーイングビジネス現場で見聞体験した中で見つけたビジネスヒントや発想刺激につながりそうなトレンドやキーワードをコンパクトに解説します。

健康ビジネスキーワード(6月)

---「不足症候群に注意!」

自分たちの商品サービスには何か足りていないと感じる時、実は足りていないのではなく、あまりにも多くを持ちすぎて本質が見えなくなっている場合が多いです。
そんな時は捨てることで本質が見えてくることがあります。

ロングセラー商品・サービスは、磨かれるプロセスで多くのものを削ぎ落としているものがほとんどです。
例えば、今までのプロセスのどこかをカットしたらどうなるんだろうか?
こういった思考アプローチが重要になります。

多くの創造的な成果は省略することから生まれています。

---「卒業という関係性に注目」

サブスクリプションビジネスでサービス開発する機会が増えてきていますが、未来永劫関係性を描いていくことは、とても難易度の高い仕事になります。

顧客がサービス価値を享受し、自己変容し、卒業していくことを前提とした卒業モデルを描いてみてはいかがでしょうか?
あるサブスクリプションサービスで中途退会をしたところ、卒業おめでとうと、このタイミングで退会するパターンに対してのポジティブな許容があり、卒業者の出戻り成功パターンが多いことやプレゼントまでが飛び出したのでした。
一考の余地ありそうだと思いませんか?

---「Tell me your one-liner」

あなたのビジネスを1行で説明してください。

半年前と3年前にも掲載したテーマですが、今一度噛み締めてみましょう。
ChatGPTの出現によってあなたのビジネスやあなたのポジショニングは再定義の必要はないでしょうか?
ビジネスパーソンが現在取り組んでいる役割やプロジェクトに関して、one-linerでプレゼンテーション(表現)できることが理想です。

その3つの要素は
・顧客
・課題
・解決具体策

あなたの1行はどうなりますか?
他のメンバーと共有してみましょう。

---「購入理由」

一般的に購入を決断する時の理由として代表的なものは

セーフティー
フォーミー
コストセーブ
フォロー
アドベンチャー
パワーセーブ

の6つと言われています。

ヘルスケア領域のプロダクト&サービスで今後注目されるのはアドベンチャーです。
あなたのプロダクト&サービスにアドベンチャー要素はありますか?

---「事例活用法」

我々は海外事例を多用してお客様企業のヘルスケアサービス事業の活性化をサポートしてきています。
事例活用には5段階あると考えています。

レベル1:表面的にパクる(真似る)
レベル2:真似て失敗して改善するがまた失敗する
レベル3:本質が何であるかを念頭に真似てみる
レベル4:本質が何であるかを念頭に真似てみて改善する
レベル5:改善プロセスで自分流に磨く

多くのプレイヤーはレベル2で頓挫します。
うまくいくプロジェクトチームはレベル3の発想から入ります。
この違いは前者がdoingだけ真似るアプローチで、後者はbeingを模索しながらdoingを試しているという違いです。
魅力的な事例は誰もが注目し真似したくなりますが、ほとんどが表面的なdoingしか見ないで進めてしまいます。
doingを生み出すエンジンとも言えるbeingを学ぶことが事例活用の醍醐味です。

我々ヘルスビズウォッチの事例活用はレベル3からを提案しています。


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