04 日本が議長国となって検討する「ウェルビーイング」とは?
前回、日本が議長国となりWG4にて「ウェルビーイング」に関する検討を進めているとお伝えしました。
今回は、「ウェルビーイング」の何を検討しているのかについてお伝えしていきます。
ISO/NP 25554 Guidelines for Promoting Wellbeing
in Local Communities and Organizations
直訳すると「地域社会および組織のウェルビーイングを促進するためのガイドライン」となります。
「ISO/TC 314 Ageing Societies」の中で検討していますので、「高齢社会における地域社会および組織のウェルビーイングを促進するためのガイドライン」と言った方が正確かもしれません。
地域社会や組織ウェルビーイングとは、健康経営を行うことで進化してきたことが土台となっています。
つまり「従業員がウェルビーイングを得ることで企業に貢献する」といったことです。
すでに健康経営の考えは、個々の企業だけでなく、地域社会活性の取組みとして活用がはじまっています。
その日本での経験を活かし、国際標準として適したガイドラインを作成し、世界に普及させようというものです。
単純に日本のやり方を他国に押し付けるのではなく、国ごとの文化背景も踏まえ、無理なく促進するために何を決めていくべきかを議論しているのです。
例えば「ウェルビーイング」という単語も、国によって解釈が変わってきます。
日本なりの解釈ではなく、各国代表が納得する「ウェルビーイング」を定義する必要も出てきます。
このように一つ一つ世界で共通化できるよう議論していきます。
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