HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
23年9月5日現在、本メルマガ配信は9,646部です。
ヘルスケア領域のビジネスとして注目度のアップをヒシヒシと執筆者・編集デスクと感じています。

特集: ウェルビーイング・アイテム研究編

well-beingは誰のものか?

2021年「成長戦略実行計画」において、日本政府は「国民がwell-beingを実感できる社会の実現」を掲げ、経済的指標に限らない、満足度や生活の質に関する幅広い視点を可視化する目的でwell-beingダッシュボード(満足度・生活の質を表す指標群)の公開が内閣府によって実施されています。

「総合的な生活満足度、13分野別の満足度、分野別の質問により、主観・客観の両面からwell-beingを多角的に把握」とあります。

その13分野とは

  • 家計と資産の満足度
  • 雇用環境と賃金の満足度
  • 住宅の満足度
  • 仕事と生活(ワークライフバランス)の満足度
  • 健康状態の満足度
  • 自身の教育水準・教育環境の満足度
  • 社会とのつながりの満足度
  • 政治・行政・裁判所の満足度
  • 自然環境の満足度
  • 子育てのしやすさの満足度
  • 介護のしやすさ・されやすさの満足度
  • 生活の楽しさ・面白さの満足度

になります。

詳しくは下記にてダウンロードしていただき活用してください。

満足度・生活の質に関する調査報告書2023~我が国のwell-beingの動向~
令和5年7月 内閣府 制作統括官(経済社会システム担当)
https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/manzoku/


上記は、1万人へのインターネット調査(5回目であり前回から継続パネルは6,200名)であるだけに、いかにも大規模調査らしい結果になっています。
おそらく多くの読者にとっても想定の範囲内のスコアだと思うのです。

個人が現在の生活をどう感じているのかの統計値は、様々な行政施策のベースとなる指標になっていくはずです。
その意味では、とても価値のある調査だと思います。
継続し、時系列での社会環境も含めた変化の中から、より良い世の中への向かい方を探っていくべきです。

が、しかし、それはそれと理解しつつもなんとも言えない物足りなさを感じるのは私だけでしょうか?
いや、こういうものなのかもしれません。

調査結果からの気づき

設問に対する回答詳細に関しては、この時点の事実として理解しつつも項目と回答を追っていくことで気づいたことがいくつかあるので共有させてください。
かなり飛躍的な拡大解釈をしている点はご容赦ください。

(1)過去・現在・近未来、well-beingは変化する
(2)生活者の全てがwell-beingを認識しているのではない(認識しているのはごくわずかでは?)
(3)交流関係があることがwell-beingのど真ん中要素である(家族含む)
(4)人によってwell-beingライフサイクル曲線の波形が異なる

(5)個人によってwell-beingスイッチとなる分野が異なる
(6)個人にとってのwell-beingには行動経済圏がある(デジタル含む)
(7)未学習分野に課題出現率が高い
(8)課題の存在を含めてwell-being志向はライフスキルとして学ぶことができる技術である

(9)well-beingへの道を学ぶ場が日本にはない
(10)調査そのものから見えていない要素がいっぱい存在し、ライフスキルアップ技術としてサービス化しやすいものがある
(11)オフラインが存在しなくなると言われており、リアルだけの枠組みで分野を構成する時代ではなくなる

well-beingは誰のもの?

well-beingは個人と、個人と結びつきの強いコミュニティのものではないかと我々は考えます。
他者との関わりのない個人(関係性を拒絶する権利はあります)という単位はwell-beingを考えていく上で考えにくいと思います。

「チームに向けたwell-beingコーチング」企画開発をHealthBizWatchとしてスタートしようと思います。

初期の対象者は
・新規事業(社内)プロジェクト
・グラスルーツ・スポーツチーム

からアプローチします。

もし、この企画開発に興味をお持ちになった方はお声掛けください。
何かご一緒できるかもしれません。


▼お問い合わせ
大川へのお声掛け、問い合わせや質問などがあればこちらへ(直接届きます)。
ディスカッションも大歓迎です!
https://healthbizwatch.com/consultation?athr=12
 

健康ビジネスキーワード

「カンパニーからプロジェクトへ」

職域を対象とした健康づくり・維持サポートビジネスは2000年前後頃から日米ともに立ち上がり、紆余曲折しながら今日があります。

健康会計
健康経営
ウェルビーイング経営

これらに共通するのは、人対象にどう行動変容と行動継続を自律化し成果を出し、維持するか?

カンパニートレーナー&セラピストという発想が昔から存在します。
会社単位を対象に、フィットネスや健康課題の緩和や肩こり腰痛の予防などをサポートする専門家スタッフを確保して、社員の健康コンディショニングをサポートすることです。

カンパニー全体を対象とする従来型のものからプロジェクト活動単位を対象とする動きが出始めています。
プロジェクトメンバーとビジネス問題意識を共有しながらピア&トゥギャザーで進行する方がウェルビーイングは高まるそうです。

貴社ではこの考え方をどう捉えますか?

今週の注目記事クリップ

[1]Rioグループ、腰痛社員ゼロへ!国家資格保有者によるオフィス出張型の極上ボディケアサービスで健康経営の促進を(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000108008.html
長時間のデスクワーク等で慢性腰痛や肩凝りをはじめとする身体の不調を訴える社員向けに、理学療法士免許保有のセラピストが医学的根拠に基づいた知識と技術による質の高い施術を企業のオフィスに出張し提供します。(2023/08/23)

+++★追加解説動画:8分3秒(編集主幹 大川耕平)★+++
ヘルスケアソリューションの本質は何時でも何処でも顧客現場にしかない
https://youtu.be/PePU9strQy4

[2]NTTデータがFitbitや宿泊施設のセンサー利用で睡眠解析、健康増進サービス実現へ(日経デジタルヘルスより)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/15667/?ST=ch_digitalhealth&fbclid=IwAR0LQ5sPNY1iX-LMaGIIVtvhnUcqK0rjRNTq9fKiGLk1KsceX44RKBSmlJE
NTTデータはPoCを通して、生活者の睡眠に最適な食事や運動、寝具などの提案が可能な健康増進サービスの提供を目指す。(2023/07/27)

[3]セルソース、独自調査:50歳以上で「膝の痛み」を感じたことがある人は40.4%、そのうち「通院している」人はわずか3.2%
https://www.cellsource.co.jp/news/20230823/
50代以上の方々を対象に「膝の痛みに関する実態調査」を実施。「膝の痛みを理由に通院している」人の6割超は治療に満足しておらず、約5割が新しい治療法を探している。(2023/08/23)

[4]小林製薬、女性のこころとからだの健康を応援して120年!“すべての女性を健康にしたい”という創業者の想いを受け継ぎ、日本女性とともに歩んできた「命の母」の歩み
https://www.kobayashi.co.jp/newsrelease/2023/20230823/
1903年(明治36年)に誕生した「命の母」は、2023年9月16日で120周年を迎えます。一人ひとり違う症状に適した商品をマッチングするAIチャットボットを開発。(2023/08/23)

[5]東日本電信電話とNTT DXパートナー、「みんなで睡眠改善を。学ぶ、試す、測る。そして睡眠を楽しむ」日本初の個人向け睡眠改善実践型コミュニティ「ZAKONE LAB」がグランドオープン
https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20230823_01.html
「ZAKONE LAB」は、無料の会員登録により利用が可能となる独自アプリケーション/Webサイトを通じ、睡眠改善に役立つ多様なコンテンツの取得が可能なサービスです。(2023/08/23)

[6]サラダクラブ、栄養素がひと目で分かり、自分に合ったサラダが手軽に選べる「カラダがよろこぶサラダ」シリーズが新登場
https://www.saladclub.jp/company/press/release_20230823_1.html
栄養バランスが気になる方に向けて、野菜の栄養素を意識して手軽に食事に取り入れて欲しいという想いで開発。「カラダがよろこぶサラダ 彩りパプリカ」など3商品を発売。(2023/08/23)

[7]女性たちの病中・病後を支える共生アイテム、なぜ商機は今?(ウーマンズラボより)
https://womanslabo.com/marketing-case-230823-1
病中・病後にはどんなニーズがあるのか?例として、「がん」と「希少疾患」の治療前・治療中・治療後にどんな悩みや困りごとが発生するのか、調査結果から見ていこう。(2023/08/23)

[8]アトピヨ、日本最大級のアトピー患者向けアプリ「アトピヨ」が2万DL突破・5周年を記念して、Android版をリリース!(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000035958.html
アトピヨは、アトピーを発症し悩んでいる方々の早期回復のサポートになることを目指し、文字だけでなく「画像」を投稿することで、アトピー特有の皮膚症状・かゆみ・スキンケアを匿名で記録・共有できる日本初のアプリ。(2023/08/24)

[9]ファストドクター、メンタルヘルス領域のサービス提供をアップデート
https://www.fastdoctor.co.jp/news/20230824
新たな機能となるカウンセリングサービス「ファストドクター メディカルカウンセリング」を開始。認知行動療法の導入で、薬物療法だけに頼らない根本解決を目指す。(2023/08/24)

[10]ブレインヘルスラボ、ビジネスに活かす睡眠資格『スリーププランナー(R)』提供開始
https://sleep-planner.com/news/73.html
スリーププランナーとは、ビジネスの新しい価値創造に繋がる睡眠資格です。資格取得者はパフォーマンスを最大化するために、課題にあった最適な睡眠改善プランを提供することができる人材として活躍いただきます。(2023/08/24)

[11]Awarefy、「Awarefy(アウェアファイ)」の法人向け新サービスがスタート!
https://www.awarefy.com/news/biz-entrepreneur
第一弾として、スタートアップ経営者を対象とした「メンタルスキル1Dayブートキャンプ」を実施します。(2023/08/24)

[12]TISなど、4社による事業テーマ「PHRデータの流通に向けた標準仕様のプロトタイプ検証と課題精査」が経済産業省ヘルスケア産業基盤高度化推進事業(PHR利活用推進等に向けたモデル実証事業)に採択
https://www.tis.co.jp/news/2023/tis_news/20230824_1.html
本実証事業を通じて、1.健康医療情報についてデータ標準化・共有が進み、個人の同意に基づいて臨床現場でのPHR利活用が促進されること、などを目指す。(2023/08/24)

[13]CREAKS、10-30代男女の約5割がサウナの利用目的が“リフレッシュ(ととのう)”以外と回答(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000110674.html
サウナ経験者の15歳-39歳の男女を対象に、サウナの利用目的についてのアンケートを実施。女性の約35%がサウナの利用目的は“美容・健康・ダイエット”と回答し男性の約2倍、など。(2023/08/25)

[14]ライフログテクノロジー、健康管理アプリ「カロミル」に新機能登場!商品パッケージの栄養成分表示から簡単に記録
https://www.calomeal.com/pressrelease/20230825.html
同社AIの画像解析技術を用いて栄養成分表示を撮影するだけで、Myメニューに自動で栄養成分の数値入力と食事記録が完了する機能を搭載。地元のスーパーのお惣菜など、身近な商品の栄養素を簡単、手軽に記録することが可能になります。(2023/08/25)

[15]SaveExpats、日販アイ・ピー・エスと業務提携
https://saveexpats.com/blog/2023-08-28.html
今回の業務提携により、SaveExpatsが提供する自己採血キット宅配によるリモート検査、母国医師とのオンライン相談サービス『SaveExpatsヘルスケア』を日販IPSの『CLUB JAPAN』を通じて提供することが可能となります。(2023/08/28)

[16]メタジェンセラピューティクス、市民公開講座「明日に役立つ大人の“おなか健康学”」開催のお知らせ~便秘、おなかの悩みと、腸内細菌の持つ力~
https://www.metagentx.com/news/230829_public_lecture/
開催日は2023年9月30日(土)。今回は、日本の最前線で腸内細菌の研究・治療にあたっている研究者・医師より、便秘などのおなかの悩みと「腸内細菌」の持つ力やその活用術などについて、明日から役立つ知識をお話しいたします。(2023/08/29)

[17]花王、「仮想人体生成モデル(VITA NAVI)」を活用し、ミルボンがWEBアプリ『Beauty Chart(ビューティチャート)』を開発
https://www.kao.com/jp/newsroom/news/release/2023/20230829-001/
『Beauty Chart』は、食事内容、栄養バランス、睡眠の質、運動の頻度などの要素を総合的に評価し、これらの要素と髪や肌の問題との関連性を分析することで、美しい髪と肌を維持するために必要な情報を提供します。(2023/08/29)

[18]CureApp、高血圧の新しい選択肢「治療アプリ」の完了後に使える新サービス「スマート血圧記録」をリリース
https://cureapp.blogspot.com/2023/08/blog-post_29.html
一生使える生活習慣改善のサポートでスマート降圧療法がより充実。本サービスは、医療機関・患者さんとも無料でお使いいただけます。(2023/08/29)

[19]AuB、“うんちの悩み”と“栄養の悩み”をサポートする、こども向けフリーズドライのみそ汁を新発売
https://aub.co.jp/archives/4867
新商品の「おなかのためのスープ」は栄養を損なわず、手軽に作れるフリーズドライタイプのみそ汁です。種類は「海藻」「キノコ」「根菜(豚汁風)」の3つをセット販売。(2023/08/29)

[20]Apple、スマートリングの特許を申請。ハンドジェスチャーでデバイス操作が可能
https://mhealthwatch.jp/global/news20230824-2
Appleは、皮膚と皮膚の接触や指の動きを検知してデバイスを操作できるスマートリングの特許を申請した。操作の対象としては、テレビ、「iPad」「Mac」「iPhone」などが考えられる。(2023/08/24)

[21]GE HealthCare、モバイル患者モニタリングデバイス『Portrait Mobile』がFDA認可を取得
https://mhealthwatch.jp/global/news20230825-2
『Portrait Mobile』は呼吸数を測定し、継続的に追跡することで患者の状態悪化の指標となる。(2023/08/25)

[22]YouTube、がん治療に関する誤情報動画の削除を開始
https://mhealthwatch.jp/global/news20230829-2
YouTubeは、有害または無効であると証明されたがん治療を推奨する動画の削除を開始すると述べた。専門的な治療を受けることを阻止するコンテンツも削除するという。(2023/08/29)

[23]『mHealth Watch』注目ニュース:日本リカバリー協会、健康投資意識2023
https://mhealthwatch.jp/japan/news20230904
今回注目するのは、健康に対する「時間」と「お金」の投資意識に関しての調査結果のニュースです。特に私が注目したのは、年代、性別の健康に対する「時間」と「お金」の投資意識の違いです。(2023/09/04)



+++★デジタルヘルス解説動画(オーサー 渡辺武友)★+++

【デジタルヘルス・ビジネスの疑問解消!】
としまして、デジタルヘルスのビジネスに関わる人に役立つ情報をお届けします。

第14回 米国のPHRは、どう成長したのか?事例:Patient Fusion(5分30秒)
https://youtu.be/Be6ZpeYJ_sU

第15回 最新のテクノロジーは普及するのか?~テレヘルス利用率から見えること~(6分24秒)
https://youtu.be/9LQVnv8rKac