こんにちは、渡辺武友です。
ヘルスケア領域でも、ほぼ毎日、何かしらの新商品やサービスがリリースされています。
情報が溢れ返っている現在、どうしたら自社のリリース情報が届けられるでしょうか?

特集:健康ビジネス・マーケティング&収益化編

ヘルスケアビジネス、2024年に必要なプロモーション

情報過多の現在、人は溢れ返るリリース情報を覚えておくことができません。
でも、リリースする側としては、しっかり印象に残ってもらい、セールスにつながらないと、とても困ったことになります!

今回は、現在のプロモーションに必須となるポイントと手順をご紹介します。

セールスにつながる3ステップ

現在は誰でもが情報発信できる時代なので、新商品やサービスをリリースし、情報発信自体は気軽にできるようになりました。

ただ、誰でも情報発信できる分、新たな情報が秒単位で更新されるため、せっかくのリリース情報が埋もれてしまいます。

例え大手企業がリリースしたものであっても、リリース情報はあっという間に埋もれてしまい、そんな商品を出していること自体、忘れられてしまいます。

今の時代のプロモーションは「こんな価値ある商品をリリースしました」まででは、全く持って足りないのです!

プロモーションをセールスにつなげるためには、以下の3つのステップを意識してください。

<セールスにつながる3ステップ>

(1)知ってもらう
(2)覚えてもらう
(3)欲しいと思ってもらう

一つひとつはとてもシンプルな言葉ですが、この3ステップが備わっていないとセールスまでつながりません。
それぞれ見ていきましょう。

(1)知ってもらう

そもそも知ってもらわなければスタートしませんので、基本的なリリース情報とも言えます。
ただし、やってはいけないことがあります。
それは、商品やサービスのスペックをメインで伝えることです。

伝えるべきは「顧客価値」です。
ターゲットユーザーが困っていることの解決方法や、なりたい姿を得られることをメインで伝える必要があります。

(2)覚えてもらう

現在は、次から次へと新たな情報が飛び込んでくるので、脳が全てを覚えておくことができません。
新たな情報に対応するため、脳が不要と思える情報は忘れようとします。
ですので、忘れる側に回らないようにするための仕掛けが必要になります。

1つは、何度も目に触れるように発信し続けることです。
何度も配信するとしつこいと思われると思って躊躇するかもしれませんが、何度も発信された情報の方が「売れているから何度も出ている」と捉えてくれて、次のアクションにつながりやすいのです。

もう1つは、配信した情報に無料オファーなどを付けて、即アクションにつなげることです。
ただ見ただけ読んだだけより、自ら何かしらアクションした方が印象にも残り、少しでもその商品について考えてくれるようになります。
少しでよいので、自ら考えてくれることが覚えてもらう上で重要になります。

(3)欲しいと思ってもらう

誰にでも響きそうなメッセージにしてしまうと、「へー、こんなものが出たんだ」程度の感想しか持たれず、すぐに忘れられてしまいます。

発信する情報は、ターゲットユーザーのみに響けばよいと割り切って、ターゲットユーザーが「欲しい!」「とにかく試してみたい!」と思えることに注力しましょう。

そのためには(1)で記載したように、「顧客価値」に訴えかけます。
さらに(2)で記載したように、アクションにつながるオファーを用意してください。

オファーは、何かノベルティをあげればよいということではありません。
ターゲットユーザーの欲求に適したものがよいです。

例えば、同じ課題を持っている人たちと会話をしてみたいのが欲求かもしれません。
商品やサービスを売る前に、まずはターゲットユーザーの欲求を解消できそうと感じてもらえるオファーを届けてください。

忙しい現在、商品やサービスが用意できたら、プロモーションは効率化して早く販売につなげたいと思うでしょう。
しかし、効率化は勝ちパターンでやらないと意味がありません。

何がうまくいくのかわかっていない段階で効率化を意識し過ぎると、結果として遠回りになりますので、ご紹介した<セールスにつながる3ステップ>を着実に実行し、勝ちパターンを見つけてから効率化していってください。

ビッグサイトで健康経営計画ワークショップを開催

健康経営の計画作りから運用に関する情報を、経営者と関係者で共有することに苦慮されるケースが多数あることを伺っております。

今回、健康経営を社会実装するため社会的健康戦略研究所で研究してきた「コミュニケーションシート」を使い、健康経営に関する悩みを持つ参加企業担当者同士で共有できるワークショップを開催します。

経営者とわかりやすく共有したい!
ウェルビーイング・健康経営計画&運用

日時:2月22日(木)13:00~14:15
会場:東京ビッグサイト 東4ホール 第3会場
演者:佐藤光弘(株式会社富士通ゼネラル)他多数
参加費:無料
主催:インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社

2月20日(火)~22日(木)までの3日間開催される「ウェルビーイングエキスポ 2024(Care Show Japan)」内イベントとなります。
参加希望の方は来場登録およびワークショップ参加登録を事前に行ってください。

詳細、お申込はこちら
https://www.care-show.com/well-being/

3日間フリー相談会を開催

上記イベントと同時開催となる「ヘルスケアIT 2024(Care Show Japan)」に社会的健康戦略研究所が出展します。

私、渡辺も2月20日(火)~22日(木)までの3日間、会場にいますので、健康経営に関わらず、今回のメルマガで紹介したテーマなどご相談承ります。
お気軽に会場までお越しください。

<ヘルスケアIT 2024(Care Show Japan)>
開催期間:2月20日(火)~22日(木)10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト 東4ホール 4G-24

来場登録、詳細はこちら
https://www.care-show.com

健康ビジネスキーワード

「イノベーションと言うけれど」

どこの会社でも、どんな業種でも、
イノベーション、イノベーションと言うけれど、
利益を上げている事業が近未来には金食い虫になることを説いたのはピーター・F・ドラッカー氏。
彼の定義イノベーションとは創造的破壊である!だった。
我々はこの文脈の中にいるだろうか?真剣に考えてみよう。

今週の注目記事クリップ

+++★注目ニュース解説動画(解説:脇本和洋)★+++

【今回の注目】

日本デジタルヘルス・アライアンス、ヘルスケア領域に特化した生成AI活用のガイドラインを策定(2024/01/18)
https://jadha.jp/news/news20240118.html

→解説はコチラ
生成AIをヘルスケア領域で活用する際のガイドラインのポイント(8分07秒)

https://youtu.be/21M_UBcZ23c



+++★注目記事クリップ★+++

[1]Jミルク、日本の地域在住高齢者においてチーズ摂取が認知機能低下リスクと逆相関(Vol.41 2024.1)
https://www.j-milk.jp/report/study/acad.research/202401_vol41.html
2023年7月、チーズの摂取が認知機能低下と関連するかどうかについて、日本の地域在住高齢者を対象とした横断的研究の論文がNutrients誌に掲載されました。(2024/01/30)

[2]ジンズホールディングス、世界初!就寝前のブルーライトカットメガネ装用で子どもの早寝早起き、日中の気分・行動改善の可能性が示唆されました
https://www.jins.com/jp/topics_detail.html?info_id=662
これまで産学連携により蓄積してきた光に関する知見を活かし、社会問題である「睡眠の質低下」の解決を目指す取り組みを開始。睡眠研究の権威 西野精治博士、千葉伸太郎博士らによる研究を支援。(2024/01/31)

[3]emmiとニューバランス、2024年プロジェクト「New Balance for emmi」始動
https://store.newbalance.co.jp/press/2024/p-65224
emmi直営店舗にて、2024年年間を通して、日常を彩るファッションとしても選ぶことができる様々なアイテムを用意し、ニューバランスとemmiとの共通点である“スポーツのあるライフスタイル”を提案していきます。(2024/01/31)

[4]矢野経済研究所、デジタルセラピューティクス(DTx)の普及動向調査を実施(2023年)
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3458
国産デジタルセラピューティクス(DTx)の開発中製品数は76にまで増加。多数の疾患を対象に、様々なタイプのDTx(治療用アプリ)開発が進む。(2024/01/31)

[5]ヘルスアンドライツ、PMS対策アプリ「ケアミー」が生成AIを活用した相談チャット機能をリリース(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000042562.html
相談チャットは、24時間いつでも利用可能であり、利用者からの相談に対して約30秒で返答。過去にケアミーの利用者から寄せられた1万件以上の相談データおよび生成AIを活用することで自然な対話形式での返答を実現。(2024/01/31)

[6]キリンホールディングス、花王株式会社の茶カテキン飲料「ヘルシア」に関する事業譲受について【PDF】
https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2024/0201_01.pdf
https://www.kirinholdings.com/jp/
今回の譲受によりキリンビバレッジは、ヘルスサイエンス領域の強化・拡大をさらに進め、高収益化を目指していきます。(2024/02/01)

[7]タニタ、デジタルクッキングスケール3モデルを発売
https://www.tanita.co.jp/news/2024/0201/9980/
好みの食品のカロリーをはかれる「カロリーモード」とフリマアプリでの出品時に便利な「HOLDモード」の2つの新機能を搭載。(2024/02/01)

[8]ノックオンザドア、てんかん患者とご家族に寄りそうnanacara薬局が、てんかんに特化したオンライン服薬指導サービスを開始
https://www.cmicgroup.com/news/20240129201-02?cl=navi
てんかん治療や暮らしのサポートに寄りそうことができる知識をもった質の高い薬剤師を育成し、オンラインも活用することで、日本全国の患者・ご家族、医師・福祉関係者にとってより良い環境を築く取り組みを本格的に開始。(2024/02/01)

[9]聖路加国際病院、自動歩数取得と行動経済学モデルを取り入れたスマートフォンのアプリケーションで、循環器病患者の運動への効果を検証【PDF】
https://hospital.luke.ac.jp/home/pdf/PressRelease_20240201.pdf
https://hospital.luke.ac.jp/
結論として、このパイロット前向き介入研究は、非金銭的なポイントを利用するゲーム化に基づくフィードバックシステムが、循環器病患者の日々の歩数を増加させる効果が示されました。(2024/02/01)

[10]あすけん、新刊発売「あすけん公式 50代からの食べやせ術」(扶桑社)道江美貴子著
https://www.asken.inc/news/2024/2/2/-50
発売前にAmazonランキング第1位、5冠達成。健康のお悩みを解決する、食事の質を重視した食習慣の知恵やコツをご紹介。(2024/02/02)

[11]ミルテル、LINE完結型の乳がんリスク検査サービス「スキャンテスト 乳がん」販売開始
https://www.mirtel.co.jp/2901/
「スキャンテスト 乳がん」は、乳がん患者で変化する唾液中の代謝物のバランスを調べて、乳がんの早期発見をサポートする高精度なリスク検査。(2024/02/02)

[12]陽と人、「更年期×睡眠」経産省採択研究発表|働く更年期世代女性の約7割が不眠の症状を有する可能性(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000094835.html
本プログラム参加者の93%はセルフケアにより更年期・睡眠の不調が改善。更年期の基礎知識や症状チェック、セルフケアがわかる「更年期Handbook」を制作。(2024/02/02)

[13]AOKI、パジャマスーツ(R)シリーズから疲労回復効果が見込める「パジャマスーツ(R)リカバリー」を発売【PDF】
https://www.aoki-style.com/press/aoki20240205.pdf
https://www.aoki-style.com/
“仕事中に疲労回復ウェアを着る“という新発想!パジャマのような着心地と疲労回復で、デスクワークに最適な1着。(2024/02/05)

[14]ジョンソン・エンド・ジョンソン、2023年の「目の健康寿命」は60.8歳、平均寿命より20年以上短い結果に
https://www.jnj.co.jp/media-center/press-releases/20240205
日本全国の10代-80代のコンタクトレンズ使用者、眼鏡のみ使用者、視力矯正無しの方を含む2,525名を対象に「目の健康意識」について独自調査を実施。「目の健康状態がよくないと自覚している」割合が昨年と比較すると特に10代で増加の傾向。(2024/02/05)

[15]笹川スポーツ財団、オランダの自転車活用と身体的効果(前編)
https://www.ssf.or.jp/knowledge/sport_topics/20240205_01.html
ヨーロッパの中でも、オランダは世界一の自転車王国として知られている。本稿では、オランダにおける自転車活用と身体的効果を2回のフィールドワーク(2016年6月1日-8月30日:2018年8月3日-8月7日)の成果により検証したい。(2024/02/05)

[16]三菱地所プロパティマネジメント、Will Conscious Marunouchi 2024「まるのうち保健室~私と向き合う時間~」開催
https://shokumaru.jp/wcm/23703/
自分自身と向き合う時間をつくること、そして対話することの大切さを再認識していただくことを目的としたウェルネスイベント。3月8日の「国際女性デー」に先駆け、3月1日(金)・2日(土)に丸ビル1階マルキューブにて開催。(2024/02/06)

[17]京都府立医科大学、シフトワーク(交替勤務)に弱い?明暗シフトによって引き起こる概日リズム障害が発症しやすい体内時計の特性を発見!
https://www.kpu-m.ac.jp/doc/news/2024/202402061.html
シフトワークから健康を守る!明暗シフトが引き起こす病態に個体差。体内時計の特性を加味したシフトの最適化・シフトワーク耐性の予測へ。(2024/02/06)

[18]「Apple Watch」2機種、米国で血中酸素測定機能なしで販売再開
https://mhealthwatch.jp/global/news20240131-2
Appleによると、医療技術企業Masimoとの特許紛争が続く中、この対応によって法令を順守しながら両製品を販売できるという。(2024/01/31)

[19]Forta、自閉症治療プラットフォームを拡大するために5,500万ドルを獲得
https://mhealthwatch.jp/global/news20240202
Fortaは、個別化された自閉症の応用行動分析(applied behavior analysis:ABA)療法を親が子供に提供するための50時間のトレーニングコースに、AIとLLMを組み合わせている。(2024/02/02)

[20]『mHealth Watch』注目ニュース:フジ医療器、全国2,382名に「第11回 睡眠に関する調査」を実施
https://mhealthwatch.jp/japan/news20240213
20代から60代までの各年代で90%以上の人が睡眠に不満を感じており、健康に関する多くのテーマ、課題の中で、若年層が課題を感じているというのは、この睡眠というテーマ、課題の特徴かもしれません。(2024/02/13)



+++★デジタルヘルス解説動画(解説:渡辺武友)★+++

【デジタルヘルス・ビジネスの疑問解消!】
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第39回 Apple Vision Proのヘルスケア活用(6分57秒)
https://youtu.be/t84rb66ha7w