[ウェルビーイング・アイテム研究編]デジタルデトックスとウェルビーイング
HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
デジタルを今後の生活と仕事に上手に使いこなすコンディショニング術の一つを紹介します。
特集: ウェルビーイング・アイテム研究編
今回は、年初ビジネスコラムで紹介した社会トレンド×ウェルビーイングで創出されるビジネスジャンルのリストより、デジタルデトックスを取り上げます。
仕事と生活においてデジタルの重要度や使用頻度が減ることは今後あり得ないと思われます。
自分のウェルビーイングにおけるデジタルとの健全な関係性が求められるということです。
そこに現れるのがデジタルデトックスです。
デトックスとは体内に溜まった有毒物質を排出することから、デジタルデトックスはデジタルによる有害性因子を取り除くこととして注目されています。
デジタルの便利な活用と依存は紙一重であることもあります。
知らず知らずに依存しているということは十二分に考えられます。
インターネット依存症をチェック!
まずは気になる自分の依存度をチェックしてみましょう。
https://www.ohishi-clinic.or.jp/net-addiction/net-check/
※医療法人社団 祐和会 大石クリニック HPより
スコアは20~100までとなるのですが、
20-39点は平均的ネットユーザー
40-69点は問題あり
70-100点は重大な問題あり
※ちなみに大川は27点でした。
デジタル依存症のリスク(インターネット・ゲーム依存症含む)
スマホ・PC・タブレットなどネット接続しながらSNS・ゲームを過度に継続することで起こる問題の代表が
- 睡眠不足(睡眠の質低下)
- 目の疲れ
- ストレス
- 肩こり
- 脳の疲労
- 頭痛
- 集中力の散漫化、低下
- 人的交流の頻度減少
- 人間関係コミュニケーション希薄化
これらが知らず知らずのうちに起きている可能性があります。
習慣化は良い・悪いに関わらず続けていくことに対する負荷を感じなくなることです。
悪いデジタル関与の習慣を一旦排除するデジタルデトックスが注目される背景には多くの生活者の依存傾向による障害が現実化し、拡大しつつあるからです。
デトックス方法は様々
デトックスはデジタル機器との接触時間を意識してコントロールすることになります。
こう言うとほぼスマホ(電子機器)とどう付き合うか?になると思われます。
- 散歩にスマホは持って行かない
- 通勤移動時間は読書(本持参)でスマホをいじらない
- ググらずに辞書(例えば広辞苑)で調べる習慣をつくる
- 就職時間内にスマホを触らない時間を設定する
- 企画されたデジタルデトックスイベントに参加する
テレワーク機会の増加によってデジタル機器との接触時間が長くなってしまう圧力が働き、リセットできた人はともかく多くの人がデジタル接触過多になっているのです。
デジタルデトックスのメリット
- ストレスと疲労の軽減
- 睡眠の質向上
- 集中力の回復
- 肩こり、頭痛の低減
- 脳疲労回復
- 気持ちがすっきり
- 安心感
デジタルデトックスによって得られるベネフィットをここに挙げました。
ウェルビーイング要素だらけです。
課題はデトックス効果の賞味期限
デジタルデトックスの効果を感じることができたとしても、また接触過多に戻ってしまうことも多いという事実があります。
デトックスは間をおき反復習慣化すべきと言われています。
手を替え品を替え工夫し続けることが重要です。
皮肉な事実ですが、実はこういった行動管理はデジタルが得意です。
ぜひ、デジタルデトックスアプリで検索してみてください。
貴方に効きそうなユニークなアプリが見つかるはずです。
今回のコンテンツは、デジタルを自分のウェルビーイング・キープのために上手に使いこなすか否かのヒントにしてみてください。
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ディスカッションも大歓迎です!
https://healthbizwatch.com/consultation?athr=12
健康ビジネスキーワード
「変えるべきこととは」
難解な問題がある。
当然好ましく思っていない。
どうするか?
即対処するのではなく見方を変えてみる決意をし向き合う。
さらに、その問題を嫌うのではなく思い切って仲良くしてみる。
そうなるとそれはもう問題ではなくなっていく。
考え方を変える。
アイデアは隠すよりどんどん共有したほうが活性するし、強くなる。
見方を変えると味方が増えるという諺があるのをご存知だろうか?
混沌とした不透明な時代に見方・考え方を変えていくことが現状打破や進化には必須なのです。
今週の注目記事クリップ
+++★注目ニュース解説動画(解説:脇本和洋)★+++
【今回の注目】
WHO、生成AIを使った健康アドバイス「SARAH」をリリース(2024/04/02)
https://www.who.int/news/item/02-04-2024-who-unveils-a-digital-health-promoter-harnessing-generative-ai-for-public-health
→解説はコチラ
https://youtu.be/eJBtZkVSx4g (9分10秒)
世界保健機構(WHO)がリリースした生成AIサービスに関して、その開発企業、サービス特長を解説します。
+++★注目記事クリップ★+++
[1]明治×H.U.グループ、お客さまの免疫状態を可視化!唾液・生活習慣と免疫状態の関係に基づいた免疫検査サービスを開始
https://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2024/0417_01/
免疫検査サービスは、唾液検体送付と生活習慣のアンケートに答えることで、お客さまの免疫状態を簡単に測定し、パソコンやスマートフォンから検査結果を確認することができるサービスです。(2024/04/17)
[2]第一三共ヘルスケア、歯科領域へ本格参入
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/newsroom/release/cleandental240422.html
京セラを通じ、歯科領域で歯磨剤の販売を開始。口腔に関する共同研究・製品開発も視野に。(2024/04/17)
[3]D2C R、ドコモデータを活用した保険サービス(生命・医療等)事業者向け広告配信メニューの提供を開始
https://www.d2cr.co.jp/archives/4607
今回提供を開始する本広告メニューでは、ドコモデータを活用することで狙いたい利用者層を細かく定義し、広告配信でアプローチすることが可能です。(2024/04/17)
[4]シオノギヘルスケア、3人に1人以上のこどもが「頭が痛いと感じることがある」と回答。一方で、約8割の親はこどもの頭痛を認識していないことが明らかに【PDF】
https://www.shionogi-hc.co.jp/content/dam/shc/jp/news/2024/04/20240417_2.pdf
https://www.shionogi-hc.co.jp/
こどもが抱える頭痛の実態調査として、7~14歳のこども、7~14歳のこどもをもつ親、学校の先生の計1,200人を対象に「こどもの片頭痛に関する調査」を実施。(2024/04/17)
[5]女性の健康課題の対処で、2040年までに世界で年間1兆ドルの経済効果 マッキンゼー(ウーマンズラボより)
https://womanslabo.com/news-women-240417-1
マッキンゼー健康研究所と世界経済フォーラムが公開したレポートの中で、「女性にかかる健康負担や男女間の健康格差を解消することで、2040年までに世界経済に年間1兆ドルの経済効果をもたらす」との試算を示した。(2024/04/17)
[6]「第4期 特定健診・特定保健指導」ではアウトカム評価の導入対応に注目が集まる(保健指導リソースガイドより)
https://tokuteikenshin-hokensidou.jp/article/2024/013002.php
保健指導リソースガイド利用者アンケート第2弾[前半]。本記事では、勤務先での課題や「第4期 特定健診・特定保健指導」で注目していることについて皆さまからいただいた回答を紹介します。(2024/04/17)
[7]ロッテ、ガム噛み習慣による介護費抑制効果は年間約52億円【PDF】
https://www.lotte.co.jp/info/news/pdf/20240419164107.pdf
https://www.lotte.co.jp/
「噛むこと」の普及によってもたらされる社会的インパクトの一つとして、ガムによるオーラルフレイル予防に伴う介護費抑制効果を推計。今後ガム噛み習慣が拡大すると社会的インパクトも拡大することが見込まれます。(2024/04/18)
[8]パナソニック、ヨガやトレーニングなどの動画コンテンツに合わせてLEDシーリングライトの光と音が自動で変化
https://news.panasonic.com/jp/topics/205693
パルック LEDシーリングライト「ライフコンディショニングシリーズ」と連携するスマートフォン用アプリ「あかリモ+(プラス)」に、光と音が連動したヨガ、トレーニング、瞑想を体験できるフィットネスモードを追加。(2024/04/18)
[9]ヘルステック研究所、生涯PHRアプリ「健康日記」が全国約2,000か所に設置されている検体測定室とのQRコード連携を開始(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000088.000062387.html
生涯PHRアプリ「健康日記」が薬局を中心に全国約2,000か所に設置されている検体測定室において、ロシュ・ダイアグノスティックスが提供するPOC生化学分析装置「コバスb 101プラス」とQRコード連携を開始した。(2024/04/18)
[10]博報堂、生活写真調査のwebサイト公開 健康行動別の絞り込み検索も可(ウーマンズラボより)
https://womanslabo.com/marketing-case-240418-1
博報堂生活総合研究所は、生活者が撮影した写真を閲覧できるwebサイト「生活図鑑」をオープンした。第一弾として「食」にカテゴライズされた写真1,622枚を公開。(2024/04/18)
[11]エーテンラボ、習慣化アプリ「みんチャレ(R)」が東京・港区の介護予防事業を本格スタート
https://a10lab.com/press-20240419/
参加者はアプリの継続利用により貯まるコインを「みなと子ども食堂」や「令和6年能登半島地震」などに寄付することが可能です。(2024/04/19)
[12]ピノス、「運動習慣により身体の不調が減った人は驚異の○%!」医師から運動を推奨されて運動を始めた人へ調査を実施!(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000137708.html
今回の調査により、医師から運動を推奨されて運動習慣をつけたことにより、7割近くの人が身体の不調が軽減されたとわかりました。(2024/04/23)
[13]デジタルデバイスでモニタリングしている健康項目は?(ウーマンズラボより)
https://womanslabo.com/marketing-research-240227-3
デロイトトーマツは1月、デジタル消費者動向についてまとめた「デジタル消費者動向調査2023」を公開。日本におけるデバイスの保有率、デバイスを用いたモニタリング行動、オンライン行動の実態や生成AIに関する意識・行動を明らかにした。(2024/04/23)
[14]国立長寿医療研究センター、認知症の危険因子と運動による予防
https://www.ncgg.go.jp/ri/labo/22.html
認知症の危険因子をみると、生活習慣病予防が認知症対策にもなることがわかるかと思います。生活習慣病予防で効果的なのが運動です。(2024/04/23)
[15]デジタル治療アプリ『Rejoyn(R)』が米国での認可を取得
https://mhealthwatch.jp/global/news20240417
『Rejoyn』は、MDDを対象としてFDAから認可された初めてのデジタル治療処方アプリとなる。(2024/04/17)
[16]『mHealth Watch』注目ニュース:CostcoとSesame、減量パートナーシップ・プログラムを拡大
https://mhealthwatch.jp/global/news20240507
CostcoのアプローチはAmazonに近い印象です。Sesameが提供する医療サービスを活用し、プライマリケアを皮切りに自社薬局につないでいます。さらに今話題のGLP-1を活用した減量支援を打ち出してきました。(2024/05/07)