こんにちは、渡辺武友です。
新規ビジネスを成功に導くためには、徹底的に“失敗を回避する”ことです。
今回は、ヘルスケアビジネスにおける失敗要因の見つけ方についてお伝えします。

特集:健康ビジネス・マーケティング&収益化編

ヘルスケアビジネスで失敗を回避するヒント

毎年膨大な数のヘルスケアビジネスが登場します。
ヘルスビズウォッチで紹介しているのは、ほんの一握りです。

では、新たに登場したヘルスケアビジネスがどれも伸びていったか?
というと、そんなことないのはご存知のことでしょう。

ご自身が新たに立ち上げるビジネスを、より成功に近づけるために、
「失敗を遠ざける」
ための検討をしておくとよいでしょう。

実は失敗モデルは見つからない

新規企画をしている段階は、とてもよいものができたと思い、他に同じようなビジネスモデルがないかを検索して全く同じようなものがなかったら、あなたはどう思いますか?

「やった!誰もやっていないぞ!!」
と喜びますか?

もしそうなら「ちょっと待った!」です。

そのアイデアはすでに誰かが過去にチャレンジし、うまくいかず撤退しているものかもしれません。

なぜ検索していても、失敗しているかどうかわからないかと言うと、自分ごととして考えるとよくわかります。
もしご自身がビジネスに失敗したとして、そのことを大っぴらにした状態で次のビジネスをプロモーションしたらどうでしょう?

次のビジネスの新規性が高ければ高いほど、買い手としては、その商品サービスを買って大丈夫か?確実性が欲しくなります。
そんなときに、前のビジネスで失敗したので新たにはじめたビジネスだとわかったら、買い手としては心配に思い、買い控えるかもしれません。

そんな不利になる情報は、いつまでも残しておくより、検索で出てこないように削除したくなりませんか?

ビジネスでは不利になることを言わないのは普通のことです。
ですので、失敗例の情報は意識的に消されてしまいやすいのです。

ちなみに、次のビジネスでうまくいった後なら、前のビジネスで失敗したことを伝えると美談になり効果的です。
失敗談は使い所によって、マイナスにもプラスにも働きます。

失敗モデルの見つけ方

ヘルスケア新規ビジネスを企画したら、まずは類似の失敗例がないか探すことです。
これだけで新規ビジネスの失敗確率を大幅に下げることができるでしょう。

ではどうすればよいか?
普通に検索しても見つからないと言うのに!

実は、ヘルスケアビジネスにおいては、失敗モデルを見つける方法があります。
そのやり方は、ヘルスビズウォッチ・サイトを使うことです。

ヘルスビズウォッチでは、1999年から掲載してきたビジネスモデル分析、新規ビジネスの紹介記事をすべて残してあります。

ヘルスビズウォッチ・サイトには「サイト内検索」機能があり、キーワード検索で過去の類似ビジネスモデルを探すことができます。

例えば、「ダイエット」「女性」など、いくつかのキーワードで検索してみると、関連する過去の記事を見つけることができます。

ここからがキモなのですが、どの記事にもリンク先がありますので、そのリンクをクリックしてください。
そのとき、リンク先がなくなっていたら、その商品サービスはすでに終了している可能性があります。

もちろん、社名や商品名が変わってサイト自体が変わっている場合もあるので、過去記事の社名や商品名でネット検索してみましょう。
存在する商品であれば見つけることができます。

でも、全く出てこなければ、かなりの確率で終売になっています。

これが「失敗モデルの見つけ方」になります。
簡単でしょう!?

ちなみに、ヘルスビズウォッチ・サイト内の記事数が膨大なため、2020年以降の記事は(https://healthbizwatch.com/)で検索できますが、それ以前の記事は

Health Biz Watch Archive

こちらに格納されていますので、ぜひ両方で検索してみてください。

成功の近道は失敗の落とし穴を避けること

せっかく新規ビジネスにチャレンジするなら、失敗はしたくないものです。
でも、失敗要因は至るところに存在するのが新規ビジネスです。

例えば、成功に向かう1本道があるとしましょう。
その道には“失敗”と言う“落とし穴”が至るところにあります。

“落とし穴”は葉っぱの下に隠れていたりするので、気づくとはまってしまったりします。
10メートル進むのに3つも4つもあったら、たまったものではありませんね。
3つもはまったら、体力が尽きてそこで終了かもしれません。

どうせなら、“落とし穴”を先に見つけて避けて通りたいものです。

今回お伝えしたヘルスビズウォッチ・サイト内検索は“落とし穴”を見つけるのには、とても有効な手段です。
ぜひ活用してみてください。

健康ビジネスキーワード

「健康的に変わるとは」

人は健康的に変わっていくとどうなるのか。

・コミュニケーションが変わる
・ボキャブラリーが変わる
・立ち居振る舞いが変わる
・声が変わる
・姿勢が変わる
・表情が変わる
・笑顔が増える

これら顧客変化が我々ヘルスケア・プロバイダーにとってのKPIなのではないでしょうか。

今週の注目記事クリップ

+++★注目ニュース解説動画(解説:里見将史)★+++

【今回の注目】

デジタルデバイスでモニタリングしている健康項目は?(ウーマンズラボより)
(2024/04/23)

https://womanslabo.com/marketing-research-240227-3

→解説はコチラ
PHR(パーソナルヘルスレコード)に向けた利用者、個人のデータへの意識について(9分27秒)

https://youtu.be/UFJ_yYNRHnw



+++★注目記事クリップ★+++

[1]オムロン ヘルスケア、血圧計ユーザ1万人に聞いた、血圧測定をはじめたきっかけに関する調査
https://www.healthcare.omron.co.jp/corp/news/2024/0424.html
第1位は「自分の健康管理のため」(60.4%)、続いて「健康診断などで測定を指導されたため」(15.5%)。(2024/04/24)

[2]ヘルスケアシステムズ、岡崎市・小林クリエイトとの「働き世代の生活習慣改善プロジェクト」の成果を発表しました
https://hc-sys.com/news/press-release/240424/
参加者に対して、食後の血糖状態がわかる検査を実施した上で、食生活改善の健康プログラムを実施したところ、参加者の健康意識の向上と行動変容の継続率に寄与することがわかった。(2024/04/24)

[3]厚生労働省、第4回ヘルスケアスタートアップ等の振興・支援策検討プロジェクトチーム 資料等
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39948.html
議題は中間取りまとめについて。[資料1]中間とりまとめ案など(本資料は提言の中間発表を行うものであり、提言の最終発表は6月上旬を予定している)。(2024/04/25)

[4]タウンドクター、カルビーと協働『Body Granola』会員向けに「パーソナルオンライン食事コーチングサービス」を開始
https://npartner.jp/news/news-240425/
『Body Granola』会員へ、グラノーラだけでなく、個別のライフスタイルに合わせた栄養アドバイスや食事プランの構築、食事習慣の改善に焦点を当てたサポートを提供いたします。(2024/04/25)

[5]イーメディカルジャパンとレデイ薬局、高血圧など慢性疾患の治療開始をサポートする、健康寿命延伸に向けたパートナーシップを締結(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000119181.html
両社グループは、本取り組みを皮切りに社会課題となっている高血圧の「未治療・未継続」課題の解決や生活習慣病の早期治療開始に貢献し、多くの方の健康寿命延伸を目指し連携を拡大してまいります。(2024/04/25)

[6]プラネット、健康診断前、6割以上が「生活習慣に気をつける」~診断結果を受けて生活習慣を改善できた人の割合は?~
https://www.planet-van.co.jp/shiru/from_planet/vol219.html
改善できた生活習慣で最も多かったのが「健康に対する意識を高めた」(31.5%)。次いで「歩く量を増やした」(27.9%)、「食事の栄養バランスを改善した」(24.2%)、「食事の量を減らした」(23.3%)。(2024/04/25)

[7]Genon、「ヒフメド」がさらに便利に!皮フ科専門オンライン診療サービスにて処方薬自宅配送を開始(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000133353.html
アスト薬局と提携し、薬の受け取り方の手段として、これまでの処方箋配送サービスに加え、処方薬を患者様宅へ直接配送する新サービスを開始しました。(2024/04/25)

[8]健康行動はどう起こす?行動科学・行動経済学・ヘルスコミュニケーションに基づいた解説と事例集(ウーマンズラボより)
https://womanslabo.com/marketing-case-240425-1
行動変容ステージモデルに沿ったマーケティング施策を実行してもうまくいかない時は、一度立ち止まって、行動変容促進に関する学びを深めてみよう。(2024/04/25)

[9]ベネフィット・ワンとFiNC Technologiesが業務提携
https://company.finc.com/news/16416
体組成計とヘルスケアアプリを活用した保健指導サービス「体組成計減量プログラムbyFiNC」の提供を9月より開始いたします。(2024/04/30)

[10]フォーバル、株式会社タニタヘルスリンクの株式取得に関するお知らせ【PDF】
https://www.forval.co.jp/news/up_img/1714543252-378282.pdf
https://www.forval.co.jp/
フォーバルとタニタヘルスリンクは、経営と健康を可視化したデータベースの活用により、ともに企業と地方自治体の健康経営を推進してまいります。(2024/05/01)

[11]NEXYZ.グループのボディアーキ・ジャパン、chocoZAPに初のショップイン型店舗BODY ARCHI chocoZAP葛西西口店をオープン(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000104.000051187.html
BODY ARCHIに入会すると全国40店舗以上展開する「ドクターズ セルフエステBODY ARCHI」が利用可能。BODY ARCHI葛西西口店で入会すると無料でchocoZAP葛西西口店が利用可能。(2024/05/02)

[12]CureApp、厚生労働省による日本初の「飲酒ガイドライン」が2月に公開|その飲み方、実は治療が必要かも!?お酒と上手に付き合うために
https://cureapp.blogspot.com/2024/05/blog-post.html
減酒治療アプリの研究開発を行うCureAppは2024年3月に減酒治療に関するメディアラウンドテーブルを開催いたしました。その内容から抜粋し「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」の背景や解説を中心にお話しします。(2024/05/07)

[13]サントリーウエルネス、「セサミンバイタル」新発売
https://www.suntory.co.jp/news/article/14591.html?fromid=top
機能性表示食品「セサミンバイタル」は、加齢等に起因する疲労感に悩みをお持ちの40代-50代のミドル世代の方におすすめの商品です。1日3粒目安に飲み続けることで、セサミン類とアスタキサンチンにより疲労感が軽減されます。(2024/05/07)

[14]Walgreens、VillageMDのクリニックをフロリダ州、イリノイ州で閉鎖へ
https://mhealthwatch.jp/global/news20240424
Walgreensの最高医療責任者であるSashi Moodley博士が、MobiHealthNewsと対談。医療におけるWalgreensの取り組みの現状とVillageMDのクリニックの閉鎖について。(2024/04/24)

[15]デジタル理学療法のHinge Health、従業員の10%を解雇
https://mhealthwatch.jp/global/news20240425-2
慢性的な筋骨格系(MSK)疾患を治療するデジタルソリューションを提供する創業9年の企業Hinge Healthが、従業員の約10%を削減したことがわかった。(2024/04/25)

[16]『mHealth Watch』注目ニュース:パナソニック、ヨガなどの動画コンテンツに合わせてLEDシーリングライトの光と音が自動で変化
https://mhealthwatch.jp/japan/news20240513-2
今回注目したのは、パナソニックのシーリングライトに、ヨガやトレーニングなどの動画コンテンツに合わせて光と音を自動で変化させる機能が追加されたというニュースです。(2024/05/13)