こんにちは、渡辺武友です。

優良顧客を得ることがビジネスでは重要!と言われます。
今回は健康ビジネスにおける“優良顧客化する方法”をお伝えします。

特集:健康ビジネス・マーケティング&収益化編

優良顧客化したければ先導者になる

昨年までの[モバイルヘルス&アプリ動向編]から、今年は[健康ビジネス・マーケティング&収益化編]にシフトしました。

昨年までの[モバイルヘルス&アプリ動向編]から、今年は[健康ビジネス・マーケティング&収益化編]にシフトしました。

その理由の1つとして
「デバイスやアプリを使った商品・サービスは溢れかえっているが、中でも機能のみを全面に謳った商品・サービスは、健康ビジネスにおいては壊滅的状況であることも明確になったため」
このように1月14日号で記載しました。

「本当にそうなのか?アプリだけでも収益を上げているものはあるでしょう??」
こう思った方もいることでしょう。

確かに、アプリだけで収益を上げているものはあります。
ここでいう“機能のみ”とは、計測や記録、それらのグラフ化やシステム的なコメントのことです。
収益を上げているアプリは、これら機能を活用してはいますが、収益化するための軸はそこではないのです。
今回は“収益化するための軸”とはどんなものか?事例を交えて紹介します。

顧客成長ストーリーに寄り添い、なくてはならない存在になる

スマートフォンの誕生と共に多くのヘルスケアアプリが登場しました。
その中でも数の多かったものとして、ランニングアプリがあります。
ランニングアプリとは、スマートフォンのGPS機能を使って、距離や速度などをリアルタイムで記録できるものです。
その記録を元に、仲間とコミュニケーションしたり、専門家からのアドバイスを受けたりするサービスなどがあります。
多くのランナーが腕にスマートフォンを着けて走っていたので、ご存知の方も多いと思います。

5年くらい前に、ランニングアプリがどれくらいあるか数えてみたことがありますが、200個を越えたところで断念しました…それくらいたくさんあり、しかもほぼ同じような機能のものでした。

そんな中、アプリ誕生初期から市場参入し、ユーザー数を伸ばし続けたのが「runtastic」です。「runtastic」はユーザー数が1億4,700万人(2019年)もいる、ヘルスケア関連では桁違いのユーザー数を誇るアプリです。
「runtastic」は2015年にAdidasに2億3,900万ドルで買収されました。

MyFitnessPalに次ぐ、大型買収となった「runtastic」は、数多くある他社のランニングアプリと何が違ったのか?

基本機能は当然備わっていますが、「runtastic」が提供していたのは
“顧客の成長ストーリーに合わせたサポートの変化”です。
以下のような流れになります。

1) スマートフォンを使ってランニングやダイエットにチャレンジ

「runtastic」アプリをダウンロードする。
やってみたら楽しくなる。

2) ハーフ・フルマラソンやダイエットプランにチャレンジ

有料プログラムが提供される。
無理のないプログラムで達成感を得る。

3) タイムが気になりだし、タイムアップにチャレンジ

目的に合わせてデバイス(心拍計、体組成計など)が提供される。
アプリとデバイスを活用して、タイムアップを実現する。

通常、ランナーが通る成長ストーリーに合わせ、サービスやスマートフォンの機能では足りないツールを用意し提供しています。
常にすべてを見せるのではなく、必要なタイミングに必要なものが届くよう設計し、先導者となって導いていきます。
この流れを経験したユーザーにとって、「runtastic」はなくてはならない存在になり、ユーザーを優良顧客化していくことができます。

現在(買収後)は、このようなアプローチとは違ってきているようですが、当時の「runtastic」が他社を寄せ付けない存在になれた、“収益化するための軸”をご理解いただけたと思います。

現在の環境に合わせ収益化するために

感染症によるイベント自粛期間が延期されるなど、皆さんのビジネスにも大きな影響が出ていると思います。
政府が自粛を求める大規模ではない、超小規模セミナーを開催するスポルツも、予定していたセミナーの開催中止を検討しました。
しかし、皆さんのビジネスを止めている間は収益が上がりません。
今後大きく取り返すための手立ても必要になります。そのために必要な知識を得るセミナーでもありますので、厳格なルールのもと開催いたしました。

セミナー開催のルール

到着後必ずアルコール消毒をしていただく・講師は終始マスク着用・参加者もマスク着用もしくはマナーの徹底・講師が少しでも体調を崩したら直前でも中止(延期)・体調が悪そうな方は講師の判断で退出いただく

  • 到着後必ずアルコール消毒をしていただく
  • 講師は終始マスク着用・参加者もマスク着用もしくはマナーの徹底
  • 講師が少しでも体調を崩したら直前でも中止(延期)
  • 体調が悪そうな方は講師の判断で退出いただく

特に「体調が悪そうな方は講師の判断で退出いただく」まで言うのはどうかと思いましたが、参加者の皆さんからは、安心して参加できます!
とのお声をいただき、無事開催いたしました。

このルールをご理解いただける方を対象に、4月以降セミナーを再開したいと思います。もちろん、感染症拡大の状況を見て延期など、柔軟に判断していくつもりです。

また7名まで参加いただくようにしていましたが、さらに人数を減らして、4名までで開催したいと思います。
かなりゆとりあるスペースになるので、セミナーに集中できると思います。

売れる健康ビジネス 無料セミナー

社会課題を解決するはずの健康ビジネスが売れない!?話題のヘルステックが売れない??

「本当は稼げる!売れない健康ビジネスからの脱出方法」

少人数制(4名) 無料セミナー
日時:4月8日(水)開場15:30/セミナー16:00-17:00/情報交換会17:00-18:00
会場:株式会社スポルツ 東京都渋谷区神宮前6-18-3 RooMY生稲4F(最寄り駅:渋谷、明治神宮前)

セミナーのお申込みはコチラ
https://healthbizwatch.com/info/post_522.html

お申込み後、担当者よりご連絡いたします。
参加は同一部門(企業)から1名とさせていただきます。
同一部門で別の方が参加の際は、別の日程をご案内させていただきます。

※上記セミナーへのお申込みはGoogleフォームを使っています。
Googleフォームを利用できない方は、お手数ですが下記お問い合わせページよりご連絡をお願い致します。
「お問合せ内容」に“セミナーについて”とお書きいただけば、こちらからご連絡させていただきます。
https://healthbizwatch.com/contact

健康ビジネスの現場で使えるキーワード

「好転反応」

良くなっていく過程で一時悪化することがある。ここを見間違ってはだめ!これは好転反応。

今週の注目デジクリップ!

[1]東急スポーツオアシスとブラボーグループ、動画配信アプリ「WEBGYM」にて、MOSSAプログラム「MOSSA Digital Workouts」を配信開始
https://www.sportsoasis.co.jp/co/news/info/det714.html
MOSSAプログラムは筋トレやヨガ、格闘技などエクササイズを流行の音楽に合わせて楽しく行うことができ、現在、北米、ヨーロッパ、中東、アジアで約1,500を超える施設で述べ11種類のプログラムを展開。(2020/03/04)

[2]東京ガス・エコナビスタ・オトバンク・ユカイ工学、シニアとそのご家族向けの新サービス創出に向けた業務提携について
https://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20200305-01.html
シニアとそのご家族のライフステージに合わせた元気につながるサービスを継続的に創出していく。シニアが楽しみながら利用できるコンテンツやシニアと離れて暮らす子世帯が安心感を得られるサービスの提供を2020年度中に開始する予定。(2020/03/05)

[3]星野リゾート、【リゾナーレ】大人は仕事、子どもは遊ぶ 長期滞在プラン販売開始
https://www.hoshinoresorts.com/information/release/2020/03/84690.html
館内の託児が利用でき、お子様は充実したキッズアクティビティに参加、そして大人は客室や特別に設けられたワーキング向けパブリックスペースを使用して、リモートワークでの仕事も可能。空いた時間には、感染症予防対策を徹底している館内レストランでの食事や、周辺観光なども楽しめる。(2020/03/06)

[4]ティップネス、Hulu『ティップネスチャンネル』の一部コンテンツを無料配信【PDF】
http://www.tipness.co.jp/co/news/archive/?f=pr20200309_Hulu_w.pdfhttp://www.tipness.co.jp/
人気エクササイズ動画が楽しめる、Hulu『ティップネスチャンネル』の一部コンテンツを3月9日(月)-3月31日(火)まで、無料配信。「“脂肪燃焼メカニズムに着目”Diet Club 」「最新瞑想。簡単ヨガ。Mind Flow Yoga」「Hip Make Dance」など。(2020/03/09)

[5]エムティーアイ、新型コロナウイルス感染症対策による休校措置を受け、全国の教員と生徒のコミュニケーション支援のため、コンディション管理アプリ『Atleta』を一部無償提供
https://www.mti.co.jp/?p=25014
本取り組みは、休校の影響で継続が困難な部活動への支援を目的に、アプリを利用し教員と生徒間の円滑なコミュニケーションや、日々のコンディションに関する記録・管理をサポートすることで、生徒のモチベーションやパフォーマンスを維持できる環境の実現を目指す。(2020/03/10)

[6]neumo、スリープテック(睡眠テクノロジー)の最新レポートSleepTech 2020を販売開始(@Pressより)
https://www.atpress.ne.jp/news/207736
スリープテックの市場環境・製品・企業・科学技術を網羅する 2020年版最新レポート。掲載内容の概要は「世界の睡眠市場の環境・市場予測」「世界中のスリープテック企業45社・製品の解説」「背景となる科学技術 80論文を掲載」。(2020/03/11)

[7]いびき軽減まくら『Motion Pillow』
http://mhealthwatch.jp/global/news20200304-2
韓国を拠点とする健康・美容器具のデザイン企業10mindsが開発。音声感知器がいびきを感知すると、まくらの形状が変化し、呼吸が正常に行える位置に頭を動かすことで、いびきを軽減する仕組み。(2020/03/04)

[8]『mHealth Watch』注目ニュース:ウェザーニュース、医師と共同開発した“天気痛予報”アプリを提供開始
http://mhealthwatch.jp/japan/news20200316
天気の変化による頭痛やめまいなど、6日先までの「天気痛」発症リスクを予報し体調管理をサポート。カラダの情報だけではなく、このニュースのアプリような天気、気圧など環境のデータを絡めてみていくと、新たなことが見えてくる可能性が考えられます。(2020/03/16)