HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
新テーマコラム第一弾となります。

特集:ウェルビーイング・アイテム研究編

well-beingアイテムフレームワークの模索

「全てのサービス・ビジネスモデルはウェルネスやwell-beingへと向かっていく」という仮説のもとに、well-beingに寄与するプロダクトやサービスにどんなものがあり、そのビジネス的な可能性はどうなっていくのか?を模索していくのが本コラムの新たなチャレンジになることを前回お伝えしました。

ウェルネスとwell-beingともに精神的、身体的、社会的に良好な状態を指します。ほぼ同意として本コラムでは扱っていきます。

well-beingアイテムとの関係性

ここではまだ仮設的にはなりますが、前回紹介した幸福学4因子やwell-being感覚感情項目をベースにアイテム要素を設定してみると

a)プロダクト・サービスの世界観に共感(価値観共感)
b)使用することで気分が上がる&期待感がある(自己効力感)
c)なんだかんだ言って継続利用している(自分ゴト感)
d)継続して使っている自分を好ましく思っている(成長感)
e)継続使用しながら工夫していて、学びもある(発見感)
f)価値観共感を共有したい欲求がある(貢献感)
g)仲間ができ、お互い使用を認められると嬉しい(交流感)

このように、プロダクトやサービスを利用するユーザー側が感じるであろう7感覚の設定になりました。

これを仮設的well-beingフレームワークとしてプロダクト&サービスに当てはめて分析しながらビジネスチャンスを探っていきます。

大川個人的なアイテムでの分析

個人的なwell-beingアイテムを紹介すると(全て継続利用しているアイテム)こんな感じになります。各アイテムにおいて何をインプットし、何がアウトプットされ、その結果のアウトカムは何か?という流れのフレームが想定されます。アウトカムはwell-beingということになります。これを継続利用していると調子がいいと感じることができるということです。

<食品>
・BASE FOOD
・クオーカーOats
・カゴメトマトジュース_食塩無添加
・納豆
・ヨーグルト
・プロテイン

<スマートデバイス&ウォッチ>
・iPhone
・Garmin(GPSスポーツウォッチ)
・Apple Watch
・Fitbit

<アプリ>
・Tabata timer
・Strava(ランニング&アクティビティ)
・あすけん(食事記録アプリ)
・トレーニングアプリ各種

<コミュニケーション>
・メール&チャット
・Zoomなどのミーティングツール
・リアルコンタクト(パーソナル&グループ)
・ネットイベント
・ネットプログラム

<生活アイテム>
・寝室、寝具
・入浴、入浴ギア
・リモート環境

<サービス&コミュニティ>
・ランニングクラブ
・勉強会
・習い事

<趣味レクリエーション>
・キャンプ&焚き火
・呑ミーティング
・読書

well-beingアイテム分析

その一つである「BASE FOOD」
https://basefood.co.jp/

a)価値観共感
→健康が当たり前の主食をというコンセプトへの共感

b)自己効力感
→カロリーコントロールがしやすいという利用がパターンになっている

c)自分ゴト感
→BASE FOOD製品のパッケージデザインも気に入っていて、自分アイテム感覚

d)成長感
→継続利用を好ましく思っているけど、成長しているかどうかは???

e)発見感
→新レシピの自己流開発は楽しい

f)貢献感
→かなり多くの友人知人に勧めていて、かなりの確率で感謝されている

g)交流感
→同社運営コミュニティでの交流も面白い

これが、BASE FOODが大川自身にとってのwell-beingアイテムである分析内容になります。
この結果は当然のこと人が変われば評価は変わります。
今後様々なプロダクト&サービスの比較分析をしていくことで、ツボとなるポイントを模索発見していきたいと考えています。

今回のケースにおけるwell-being化の起点となったのは「a)価値観共感」だったと記憶しています。この価値観共感は、well-beingサーブにおけるセンターピンではないでしょうか?

近々第一弾仮設的フレームワークシートを作成し共有しますのでしばらくお待ちいただき、ぜひご活用ください!


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健康ビジネスキーワード

「効率の次に来るもの?」

不特定多数への対応において効率という指標は極めて有効に機能した。
スケールを前提としたマス志向が簡単に通用せず、その再現確率が低くなっていく現在近未来においてのスタンスは、学びのプロフェッショナルになるということではないだろうか?

欠点と失敗から学ぶことに軸足を置き、定義されていない新たな答えを自ら導く気概が重要。
失敗が学びの本質だとすれば「効率の次に来るものは失敗」です。

今週の注目記事クリップ

[1]日本ケロッグ、滋賀県の高齢者施設で「ケロッグ オートミール チャレンジ」を実施
https://www.kelloggs.jp/content/dam/Asia/kelloggs_jp/ja_JP/images/PDF/HP%E7%94%A8%E3%80%90PRESS%20RELASE%E3%80%91%E6%BB%8B%E8%B3%80%E7%9C%8C%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85%E6%96%BD%E8%A8%AD%E3%81%A7%E3%80%8C%E3%82%B1%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%80%8D%E3%82%92%E5%AE%9F%E6%96%BD_%20.pdf
https://www.kelloggs.jp/ja_JP/home.html
2018年より取組みを開始した“腸寿”サポートプロジェクト第三弾。滋賀県内の高齢者施設に対し、腸活におすすめの“発酵性食物繊維”を含む「ケロッグ オートミール」を提供。(2021/12/22)

[2]asken、2021年 あすけん市販食品ランキングを発表
https://www.asken.inc/news/2021/12/23/2021-
国内会員数650万人の国内最大級AI食事管理アプリ「あすけん」において、2020年12月-2021年11月までにユーザーが登録した食事記録10億件から、もっとも多く食べられた市販食品を集計。(2021/12/23)

[3]味の素グループ、世界初となる日本の食文化・健康課題をふまえたメニュー用栄養プロファイリングシステムANPS-Mを開発【PDF】
https://topics.ajinomoto.co.jp/assets_topics/pdf/9387794bb581e3cabeab602484034331.pdf
https://www.ajinomoto.co.jp/
ANPS-Mは、おいしい減塩・たんぱく質の摂取推進・減脂・野菜摂取推進など、同社グループが掲げる栄養改善の重点取り組みを行う上で、栄養価値を可視化し、課題把握とそれに基づく栄養価値向上の検討を実施するためのシステム。(2021/12/24)

[4]オムロン ヘルスケア、「オムロン 音声付電子体温計 MC-174V けんおんくん」が令和3年度 バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰「内閣府特命担当大臣表彰優良賞」を受賞
https://www.healthcare.omron.co.jp/corp/news/2021/1224.html
MC-174Vは、測定手順と測定結果を音声とブザーでお知らせする音声ガイド付き電子体温計。今回の受賞では、MC-174Vのバリアフリーデザインと長年にわたり音声付き体温計を提供してきた実績が評価された。(2021/12/24)

[5]綜合ユニコム、月刊レジャー産業資料 2022年1月号【特集】2022年 復活へのシナリオとは
https://www.sogo-unicom.co.jp/leisure/mag/202201.html
日本で初めて新型コロナウイルスが確認されてほぼ2年。この間、2期連続の赤字企業が続出するなど社会経済活動の疲弊は色濃く、オミクロン株の拡大などで先行きも依然不透明ながら、コロナ禍からの回復のヒントを2022年に注目すべきキーワードを通じ考える。(2021/12/24)

[6]6軸センサー搭載の新型メガネ端末「JINS MEME」を試用、肩こりの原因が分かった(日経デジタルヘルスより)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01887/121700004/?ST=ch_digitalhealth
デスクワークの問題点を見える化するため、2021年10月14日にJINSが発売したメガネ型ウエアラブル端末「JINS MEME」(第2世代モデル)に注目。3週間ほど使ったレビューをお届けする。(2021/12/24)

[7]第一生命保険、QOL向上サイト「ミラシル」の提供開始【PDF】
https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2021_060.pdf
https://www.dai-ichi-life.co.jp/
ミラシルは、4つの体験価値(保障/資産形成・承継/健康・医療/つながり・絆)に関する人と暮らし、健康、お金、保険についての情報コンテンツの発信や、デジタル空間の中でお客さまとの日常的なコミュニケーションを生み出す新たな情報サイト。(2021/12/27)

[8]SOMPO未来研究所、SOMPO未来研レポート Vol.80:ワーク・エンゲージメントの向上を心理的安全性とフォロワーシップから考える
http://www.sompo-ri.co.jp/issue/quarterly/q80.html#1
本稿では、働きがいをワーク・エンゲージメントの概念で捉え、高いワーク・エンゲージメントで働ける職場の実現方法について、心理的安全性とフォロワーシップという2つの概念に着目して考える。(2021/12/27)

[9]クオリティライフサービス、時間栄養学にもとづく「対象別・効果の出る栄養指導講座(B・C講座)」(講座録画視聴)2021年度 第2期募集
http://www.qls.co.jp/honbukoza/index3.html
配信期間中、申込みの講座録画動画を繰り返し視聴可能。各講座視聴期間は1週間。B講座:女性ホルモンの変化に対応した年代別の食事と暮らし方、C講座:食生活とメンタルの関係を理解し心身の健康度を上げる食事と暮らし方。

[10]日本計画研究所、「スマートシティ」×「ウェルビーイング」その実現に向けた政策とビジネスチャンス
https://www.jpi.co.jp/seminar/15829
開催日は2022年2月16日(水)。国内外のスマートシティの最新動向、我が国の政策、日本型スマートシティ戦略について考察し、三方良しのビジネスチャンスと関係企業が採るべき戦略について提示する。

[11]Amazonが月額約2,200円の家族向け高齢者介護サブスク『Alexa Together』を提供開始
https://mhealthwatch.jp/global/news20211223-2
「Alexa Together」は、まだ自立した生活をしているものの、さらなるサポートを必要とする高齢者を介護する家族を対象としたサブスクリプションサービス。(2021/12/23)

[12]『mHealth Watch』注目ニュース:asken、プレミアム会員限定の新機能『AI体型測定機能』リリース
https://mhealthwatch.jp/japan/news20220111-2
2022年最初に注目するニュースは、着実に利用者を増やし、現在ダイエットアプリではナンバー1と言っても良い「あすけん」が、2021年年末にリリースした新機能『AI体型測定機能』に関してです。(2022/01/11)