毎週金曜配信のNEWSクリップ号より健康ビジネスキーワードを抜粋してご紹介。
HBW編集主幹の大川耕平が、健康&ウェルビーイングビジネス現場で見聞体験した中で見つけたビジネスヒントや発想刺激につながりそうなトレンドやキーワードをコンパクトに解説します。

健康ビジネスキーワード(11月)



---「効率的分業もほどほどに」

多くの企業が顧客指向になりきれない問題が多層化された組織構造にあるのでは?と言われています。

ごく最近、分かったことがあります。
それはとてもうまくいっているヘルスケア系アプリ、ライフスタイルサポートアプリにおいて、企画開発責任者が直接カスタマーインタビューを行っているという点です。

貴方の会社では顧客の声を肌感覚で企画開発に反映する回路をお持ちですか?


---「ブランド・コミュニティ」

ブランドがコミュニティを大切にする理由は交流プロセスにこそ価値があるからです。

ブランドに共感を持つ仲間との価値観共有という交流体験の存在。
このプロセスはコピー不可能な共創者たちの財産になります。

ブランド・コミュニティは、ブランドを核としたブランドユーザーが繰り広げる価値増幅装置です。
このブランド・コミュニティの本質に気づいたヘルスケアプレイヤーはまだ少ない。
貴社はどうお考えですか。


---「需要の平均?」

なんでも平均を求めたがる傾向のある日本。
しかし、需要の平均は存在しない。
需要を表現するひとつの側面の言葉としてのトレンドがある。

そのトレンドも今や細分化した細かいトレンドの集合体と捉えた方が間違いない。
時代は平均から個性へ向かっている。

今大切なことは、ひとりのインサイトを深掘りした価値提案に可能性があり、
そこからスモールマス・ビジネスが広がる。

これは新規事業開発の肝です。


※スモールマス:
大集団ほどの規模をもたない小規模な集団だがしっかりとした経済圏を形成


---「新サービスの切り口」

ヘルスケア領域での新サービスでありがちなのは、「経済合理性」を主軸に顧客へ健康提案をするというアプローチ。
経済合理性なら売れるという発想です。
このタイプなかなかものになりません(笑)

ではどうすればいいか?
売るという発想ではなく、お役に立つことを考え抜くことで可能性は広がります。

いかがですか?
買うべきだ!という提案は難しいことを確認しましょう。


---「新規事業をつくれる人はいない」

ある新規事業開発コンサルタントの方からの学びです。

新しいものへのチャレンジに最初から用意された答えはないという前提を社内で共有できる企業の新規事業は、目標達成にかかる時間軸の差はあれどもアウトカムをゲットするのだそうです。

そして、新規事業は企業にとって新たなカルチャーづくりに尽きるとのこと。
ここでいうカルチャーは、共有された心構え(価値観)をベースに行われるアウトプットが醸し出す空気感。

新規事業は人づくり、カルチャーづくりということなのですね。きっと!
つくるをつくるが可能性あるアプローチです。


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