デジタルヘルス共創プロジェクト
オンラインヘルスコーチング・プログラム

デジタルヘルスを展開するためには、自社のプロダクト連携、自社サービスのデジタル化、データの取得、データの見える化などが想定されますが、実際にはこれだけでは不足しており、本来の目的となる「デジタルを活用して利用促進」まで到達できないビジネスモデルが多く存在します。

デジタルヘルスの展開において、不足する要素をすべて一から開発していこうとすると、膨大な時間、コストがかかってしまいます。
我々スポルツが長年取り組んできたノウハウ、コンテンツ、人材等のリソースを活用していただくことで、貴社のデジタルヘルス活用を加速させます。

デジタルヘルスの必要要素

デジタルヘルスを使うことで、対象者の健康課題解決となる支援を想定する場合、デジタルヘルスに必要な要素は以下が挙げられます。

(1)バイタルデータ取得(入力からウエアラブル連携等)
(2)行動記録(活動メモや摂取した食品、薬等の記録)
(3)データ見える化(グラフ表示等)
(4)ソリューション(データ解析によるアドバイスや商品利用促進)
(5)継続ドライバ(ヘルスコミュニケーション)

何をテーマに、どのような解決を目指すのかにより詳細は変わってきますが、デジタルヘルスを使うことで、対象者の健康課題解決となる支援を目的とするのであれば、(1)~(4)までが通常検討されるものとなります。

ex:生活習慣病改善のための生活習慣指導(減量支援)ツール

(1)バイタルデータ取得
体重を体重計で、血圧を血圧計で計測してデータ転送する

(2)行動記録
食事内容の記録

(3)データ見える化
体重や血圧の数値変化をグラフ等でわかりやすく表示する
食事内容から栄養素ごとの摂取量を表示する

(4)ソリューション
適切な体重になるよう、どのような食事内容を選ぶとよいか等をアドバイスする

上記例のように各必要要素を組み合わせ、連携によって提供され、対象者がアドバイスに従って取り組むことができれば、多くの場合、ロジック上は課題解決(減量し血圧が正常値に)となります。
しかし、多くの対象者は「アドバイスに従って取り組むこと」が継続できないため、ここまでのデジタルヘルスツールでは課題解決とならないケースが多く見られます。

そこで必要となるのが「(5)継続ドライバ(ヘルスコミュニケーション)」です。

継続ドライバによる利用促進

ヘルスケアにおける、対象者が自ら利用しなければならない商品やサービスの提供の課題は、対象者が適切に利用し続けない、途中で止めてしまうといった健康行動が継続しないことです。

そのためヘルスケアビジネスでは、効果的な商品サービスと合わせて「継続支援」も提供することが必須となります。
ヘルスケアにおける継続支援の手法が「継続ドライバ」です。

デジタルヘルスによる継続支援では、健康課題解決のために、一定期間(もしくは永続的に)対象者自ら健康行動が続くような取り組みが必要となります。
そのために効果的とされているのが「(5)継続ドライバ(ヘルスコミュニケーション)」です。

例えば生活習慣病を発症した方の場合、健康的な行動が苦手な方が多いため、改善に効果的な行動だけを伝えると、試してみたとしても「つらい」「つらさの割に効果が実感できない」と感じやすく継続しにくくなります。

このような対象者には、いきなり「つらいけど効果的」なことを教えるより、対象者が「継続しやすいやり方」を見つけることが必要になります。

特に行動初期の段階では、そのやり方が効果としては小さいとしても、対象者にとって「これなら続けられそう」と自己効力を感じてもらうことが重要と言えます。
このように対象者に合ったやり方を見つけるために効果的なのが「(5)継続ドライバ(ヘルスコミュニケーション)」であり、ヘルスコミュニケーションの中でも「ヘルスコーチング」による手法が最も効果的と言えます。

ヘルスコーチングとは

ヘルスコーチング」とは、コーチングという対人支援のコミュニケーションスキルを、限定された特定の場面で使いやすい形に体系化したものです。
コーチングの基本は、一方的なティーチング(教える、アドバイスする)は行わず、対象者の知識や経験から「引き出し、整理し、見通しをつける」プロセスを支援し、やる気を引き出します。
ヘルスコーチングは、コーチングに健康の専門性を組み合わせたもので、コミュニケーションを通して、生活習慣・生活行動の改善をサポートする、健康行動変容に特化したサービス手法です。

ヘルスコーチングの詳細はこちら
https://healthbizwatch.com/author-cat/satomi

現在、米国のValue Based Health Careへの保険会社の対応として、多くの保険会社がヘルスコーチングを採用していることからも、デジタルヘルスによる継続支援に効果的な手法であることがわかります。
米国では2000年代初頭から予防領域で導入が進み、現在はデジタルヘルスでの活用でも必須の手法となってきました。

残念ながら、日本国内ではヘルスコーチングは一部の医療現場や企業が採用しているだけに留まっています。
デジタルヘルスでの効果は米国で実証されてきていますので、今こそ国内でのデジタルヘルスへの導入を進めるタイミングと言えます。

<スポルツによるヘルスコーチングの取り組み>

スポルツでは1999年より米国のヘルスケアビジネスモデルを研究し、早い段階でヘルスコーチングがヘルスコミュニケーションとして効果的な手法であることを発見し、日本国内で、特にオンラインを活用したヘルスコーチング導入方法の研究を行ってきました。
2010年より、予防領域での導入として法人向け健康サービス、スポーツトレーニングの支援、保険会社による予防サービス等で、すでに10万人以上にヘルスコーチングを提供してきました。

ヘルスコーチングのシステム化

ヘルスコーチングの特長の一つが「ヘルスコーチが寄り添うこと」、つまり人がコミュニケーションを通して対応するサービスとなります。
当然、専門職であるヘルスコーチが個々の対象者にアナログに対応していくと、コストが嵩み、対応人数も限られてしまいます。

では、ヘルスコーチングはシステム化が難しいかと言うと、そんなことはありません。
要は「対象者にヘルスコーチが寄り添っているように感じてもらう」「ヘルスコーチングの要素でアプローチする」ためにオンライン環境を活用し、AI等を駆使して行うことです。

現在、米国の多くのオンラインによるヘルスコーチングサービスは、どの部分を人が担い、システムに置き換えているのかは公開していません。
対象者にとっては、ヘルスコーチがすべて見てくれているように感じてもらう(良い意味で錯覚してもらう)ため、また、競合他社に真似させないための差別化ポイントとなっています。

スポルツでは、先行する米国のヘルスコーチングサービスを分析し、仮説を立てて実証実験を行うことで、いくつかのパターンがあることがわかってきました。
それは取り組むテーマ(健康課題等)や、ターゲット層の特性によって異なります。
無数の組み合わせが想定されるため、ヘルスコーチングのシステム化には、リーンスタートアップの手法で進めることが望ましいと言えます。

ただし、全てを仮説だけで進めると膨大な時間とコストが必要となるため、最初はテーマを踏まえて、エビデンスに則った「コンテンツ」、ヘルスコーチングで活用できる「サービス提供のシナリオ(ストーリー)」を準備することが望ましいのです。

ヘルスコーチング・プログラムの開発

スポルツでは2010年より、いくつかのテーマでヘルスコーチングで活用する「コンテンツ」「サービス提供のシナリオ(ストーリー)」「オンラインヘルスコーチング提供ノウハウ」「専門職の教育」「システム開発支援」に取り組み、開発してきました。

ヘルスコーチングに関わらず、600以上のヘルスケアプロジェクトに携わってきた経験から、協力可能なパートナー企業、専門職がおり、デジタルヘルスにおけるオンラインヘルスコーチング導入支援や共創に同意いただいております。
デジタルヘルス展開において、適切なパートナーに協力してもらうことにより、貴社は貴社の強みを活かすことができます。

ヘルスコーチングの提供パターン

テーマや目的に合わせ組み込み可能なアセット例

また、せっかく開発しても、なかなか収益に結びつきにくいといった課題があります。効果的な表現方法、プロモーション方法にもノウハウがありますのでご提供いたします。

ビジネス展開においては、国内に限らず、ヘルスケアビジネスの海外展開に向けた取り組み方法(国際標準化活用等)も別途ご案内いたします。

貴社へのヘルスコーチングを活用したビジネス創りのサポートから、スポルツ(もしくは貴社と共同)が提供者となる共創プロジェクトまで、ヘルスコーチング導入を促進し、多くの健康課題を抱える方々にとって、つらくない、無理をしなくても健康を手に入れてもらう活動を行っていきます。

<スポルツによる提供・共創

・ヘルスコーチング導入事例調査

・ヘルスコーチング・プロジェクト開発

・ヘルスコーチング・システム開発

・ヘルスコーチング活用実証実験

・プロジェクト・セールス

・国際標準化開発


少しでも気になる点や、ご興味いただけたなら、お気軽にご連絡ください。
(ヘルスビズウォッチ・オーサー:渡辺武友)