[健康ビジネス・マーケティング&収益化編]新規ビジネスで人を惹き付ける魅力とは?
こんにちは、渡辺武友です。
新年度を迎えて新規ビジネスをはじめる方も多いようですね。
今回は、新規ビジネスのよくある誤解と注力すべきポイントについてお伝えします。
特集:健康ビジネス・マーケティング&収益化編
新規ビジネスとはどのようなものでしょうか?
新規ビジネスにチャレンジする人と話をすると、意外と共通の誤解を持って進めているケースが多いです。
今回は共通の誤解を紐解き、新規ビジネスで注力すべきことは何か?
お伝えしていきます。
実はあなたもわかっている「新規ビジネスの実態」
いきなりですが質問です。
思いつくまま、1分以内で回答してみましょう!
Q1:今までにない製品がまたたく間に受け入れられ、爆発的に売れた商品・サービスを10個思い出してください。
Q2:その中でヘルスケアに関するものは何個ありましたか?
Q3:Q1で思い出したものの中で、ここ3年で出てきたものはどれですか?
いかがだったでしょうか?
まずQ1で10個も出てきましたか?5個も出たらよい方ですね。
Q2のヘルスケアに関するもの、1つくらいはあったでしょうか!?
Q3、意外と最近のものより、昔のものの方が多かったのではないでしょうか!?
ちゃんと調べればたくさんあるかもしれません。でも記憶的にはこの程度です。
Q1で挙げたものも、調べるとすぐには売れていない可能性があります。
例えばiPhoneが売れたのは「3」からです。
このように考えていくと、新規ビジネスでいきなりヒットする商品が生まれる確立はどれくらいでしょうか?
どんな分野でも、競合は世界中に何万といます。
仮に優しく見積もって、ヒットするのは1/10,000の確立だとして、1万の商品の中からあなたの商品が圧倒的に支持されなければなりません。
どうでしょうか?
このまま「今までにないもの」を追求して、メガヒットの可能性はありそうでしょうか!?
しかもヘルスケア領域の中で。
新規ビジネスの誤解
新規事業部門・チームやベンチャー企業共通の新規ビジネスに対する誤解があります。
誤解とは、
「新規ビジネスとは、今までにないものを生み出すこと」
が絶対条件ではない。と言うことです。
今までにない潜在的課題を見つけないといけない。
今までにない商品や機能でなければいけない。
今までにない驚きを与えなければ受け入れられない。
これら「今までにない」にとらわれていないでしょうか!?
新規ビジネスだからと「今までにない」にとらわれているとビジネスの本質を見失います。
ビジネスの本質とは「提供したものが売れること」です。
新規事業部門・チームやベンチャー企業共通の誤解とお伝えしたのは、「誰が買ってくれるのか?」を後回しにして、商品・サービスの企画開発を進めるケースを多く見かけるためです。
誰が買ってくれるのかわからないまま商品化しては、買ってくれる人もいるかもしれないし、まったく買ってくれないかもしれません。
「アンケート調査して欲しいとの意見を多数いただきました」
そう言われることがあります。
では、欲しいと答えた方は、販売したら必ず買ってくれるのでしょうか?
実際は「お金を払ってまで欲しいかは別」ということが多々あります。
もしあなたが
「潜在的課題解決のためにお金をもらわなくていいです。すべてタダでいいです」
と思っているなら問題はないです。
でも、ビジネスをしたいならお金を払ってもらわなければなりません。
つまり、新規ビジネスが成立するのは「今までにない」要素があることより、お金を払ってくれるお客さんがいるのかどうか?
これが大きな要素になります。
「新規事業部門・チームとベンチャー企業では状況が違うのでは?」
と思うかもしれませんが、例えば大手企業としてネームバリューがある新規事業部門・チームでも、まったく違う分野で新規ビジネスをはじめるなら、お客さんは存在しないことになります。
例えば、ヘルスケアで有名な企業が新規ビジネスで自動車を販売したらどうでしょうか?
今までにない驚きはあります。注目も集めるでしょう。
ではあなたはその自動車を買いますか?
よっぽどの理由でもない限り、自動車メーカーとして信頼している企業のものを選ぶのではないでしょうか!?
自動車メーカーが新規ビジネスとして出してきていなかった分野の自動車を販売するのと、まったく別のビジネスをしてきた企業が自動車を販売するのでは状況がまったく変わってきます。
お客さんが感じる「信頼の度合い」で何をすべきかも変わってくるのです。
新規ビジネスで優先すべきこと
2章に渡り、あえて極端な話しをしました。
「新規ビジネスでヒットする」とか「ヘルスケア企業が自動車販売する」など、実際はそこまで極端ではないと思うかもしれません。
確かに新規ビジネスとしてスタートしたものでも、そこそこの認知で長年ビジネスできているものもあります。
でも最初からそこそこを目指して1からビジネスするくらいなら、今あるビジネスを継続した方がよっぽど手間も少なく確実性も高いです。
新規ビジネスの生存率は決して高くありません。半端な目標はリスクも伴います。
半端に考えるより、わかりやすく考えた方が今やるべきことが明確になります。
特に新規ビジネスは、スタートまでに時間もお金もかなり使うことになるでしょう。
優先すべきは「小さくても早く成果を出す」ことです。
ここにこだわってください。
「小さくても早く成果を出す」ことを実現するためには、お客さんが感じる「信頼の度合い」を踏まえて、やるべきことを絞り込んでいきましょう。
さてタイトルで記載した
「新規ビジネスで人を惹き付ける魅力とは?」
何だと思いましたか?
今までにない驚きのある機能でしょうか?
驚きは一瞬のことで、購入につながるかは別です。
購入につながるのは
「どれだけお客さんに選ばれているのか?」
この選ばれる度合いを、新規ビジネスの段階に合わせて表現できるスキルが勝負となります。
新規ビジネス企画に役立つ情報
新規ビジネスを検討するとき、先行する他国の取り組みや政府の動向は気になるところです。
ヘルスケアは特に関連性が高い領域と言えます。
2023年4月19日-21日に、国内最大の製薬×デジタルをテーマとした一大イベント「ファーマIT&デジタルヘルス エキスポ 2023」が開催されます。
イベント内リアルセミナーとして、現在の米国の取組みと、今後国内でデジタルヘルスの活用、特にDTXについてすでに医療で活用がはじまった「あすけん」、予防領域からのアプローチとしてNTT西日本の取組みをご紹介します。
「米国の政策におけるデジタルヘルス活用動向と日本国内での展開に向けて」
日時:2023年4月21日(金)12:45-13:45
会場:ファーマITセミナー6C会場【6c-17】
登壇者:
渡辺武友(株式会社スポルツ mHealth Watch編集長)
天辰次郎氏(株式会社asken 取締役)
戸田伸一氏(西日本電信電話株式会社 イノベーション戦略室 事業開発担当シニアマネージャー デジタルヘルスケアプロデューサー)
セミナープログラム&お申込み(先に来場事前登録をお願いします)
https://www.informa-japan.com/cphifcj/seminar/index.php?category=94&_ga=2.97433821.315668749.1678949984-1147941428.1677644585
「ファーマIT&デジタルヘルス エキスポ 2023」
会期:2023年4月19日(水)- 21日(金) 10:00-17:00
会場:東京ビッグサイト 東6ホール
主催:インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社
https://www.pharmait-expo.com/
健康ビジネスキーワード
「サービスデザインで一番大切なこと」
一般的に、いや、ほとんどの提供側の視点は1対N。
しかし、提供を受ける顧客側の視点は1対1。
ヘルスケア・サービスプレイヤーは、このギャップを埋める工夫・模索のプロセスを持つべき。
あなたのプロジェクトチームはいかがですか?
今週の注目記事クリップ
[1]味の素、「STRETCH+」(R) <腰><膝><筋>3品種を新発売
https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/presscenter/press/detail/2023_04_04_02.html
腰、膝、筋力のケアを内側から行う機能性表示食品。今回発売する3品種は腰、膝、筋力の3つの足腰の悩みに着目し、ストレッチ等の外側からのケアに加えて、内側から自分にあった早めのセルフケアができる製品として開発。(2023/04/04)
+++★追加解説音声:100秒(編集主幹 大川耕平)★+++
アクティビティと一体化したテーマ型サプリメントの登場です。
https://youtu.be/bBBPGZ_fQps
[2]ロート製薬、5年目となる『妊活白書2022』公開
https://www.rohto.co.jp/news/release/2023/0329_02/
若年層の約半数が「子どもを欲しくない」と回答し社会への不安や懸念を抱く声がある一方、「妊活」に向き合う人たちの意識や行動の実態が浮き彫りになりました。(2023/03/29)
[3]ビオフェルミン製薬、新生活 4人に3人が「体の不調を感じる」【PDF】
https://www.biofermin.co.jp/information/20230329_news.pdf
https://www.biofermin.co.jp/
19歳-85歳の男女1,007人を対象に「新生活と腸内環境」意識調査を実施。不調の1位「ストレス」、2位「下痢・軟便」、3位「睡眠不足」。“腸活”に取り組みたいが「自分に合うものが分からない」が約半数(47.9%)。(2023/03/29)
[4]ライフログテクノロジーとハウス食品グループ本社、資本業務提携を締結
https://www.calomeal.com/pressrelease/20230329.html
「食×健康」のナレッジ蓄積や商品開発、マーケティング手法の探索で協働。「食で健康」において新しい価値創出を進める。(2023/03/29)
[5]日本食品製造合資会社、「日食 新しい主食 全粒オートミールごはん」新発売(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000110794.html
「オートミール米化」を世に広めた「これぞう氏」と日本食品製造合資会社の共同開発!「オートミールがまるでごはんのように食べられる」を追求して作りあげた米化専用オートミール。(2023/03/29)
[6]CureApp、「ascure卒煙プログラム」を用いた世界初の禁煙支援SIB 豊中市の『とよなか卒煙プロジェクト』報告書が公開
https://cureapp.blogspot.com/2023/03/blog-post_30.html
プロジェクトでは当社が提供するオンライン禁煙プログラム「ascure卒煙」が豊中市民、在勤者に提供され、337人の方々を1年以上の禁煙成功に導くことができました。報告書内で、その医療費削減効果は約2億5千万円と試算されています。(2023/03/30)
[7]MTG、SIXPADから進化した「パワースーツ コアベルト」新モデルと軽量・コンパクト「ザ バイク スマート」発売
https://www.mtg.gr.jp/news/detail/2023/03/article_2125.html
どちらも商品単体で使用できるが、より短時間で手応えを得たい方、ダイエットやボディメイクなど目的別にトレーニングしたい方は、月額制EMSオンラインジム「SIXPAD HOME GYM」のアプリに接続し、豊富なレッスンを受けることも可能。(2023/03/30)
[8]ミサワホームなど、人生100年時代に備えたウェルネス永住邸宅「ファインレジデンス枚方香里園町」が竣工
https://www.misawa.co.jp/corporate/news_release/2023/0330/
日常生活を送りながら、予防医療をサポートする新健康管理システム(ウェルネス・サポートシステム)を日本で初めて社会実装したマンション。個々人の健康指標データを自動取得、各自にわかりやすくフィードバック。(2023/03/30)
[9]クロス・マーケティング、睡眠に関する調査(2023年)改善行動・意識編
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20230330sleep/
全国の20-69歳の男女2,500人を対象に調査。改善行動・意識編として、睡眠の質への意識、睡眠の質をよくするために行っていること、睡眠の質の向上のために利用したアプリとウェアラブル端末のメーカー・ブランドなどについて分析。(2023/03/30)
[10]マガジンハウス、ザバス×雑誌『ターザン』待望のコンテンツ!「ザバス 筋トレ辞典 with Tarzan」をスタート(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000283.000030125.html
トレーニング界を支える2大ブランドが業界の垣根を超えてタッグを組む!毎日1本、年間366本の動画を公開し日々のカラダづくりをサポートする。(2023/03/30)
[11]オムロン ヘルスケア、「オムロン 低周波治療器 HV-F030シリーズ」発売
https://www.healthcare.omron.co.jp/corp/news/2023/0330.html
スポーツ後のコンディショニングを手軽におこなえるコンパクトサイズの低周波治療器。従来比約68%のコンパクト設計で持ち運びしやすく、シーンを選ばずにどこでも手軽に筋肉のケアが可能。(2023/03/30)
[12]麹Style、「共働きママの悩み・欲しい時間・学び(リスキリング)意識調査」(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000115719.html
20歳以上60歳以下の子どもを持つ全国1,000人の共働きの母親を対象に調査。共働きママが仕事と家庭の両立で一番悩んでいることは1位「毎日の時間管理」2位「自分のストレス」3位「毎日の食事作り」。(2023/03/30)
[13]ベースフード、BASE FOOD(R)の累計販売数が1億袋を突破!
https://basefood.co.jp/news/1410
2017年2月から販売している1食で1日に必要な33種類の栄養素がすべてとれる完全栄養食『BASE FOOD』シリーズが、累計販売数1億袋を突破したことをお知らせします。また、1億袋突破記念として各種キャンペーンを展開します。(2023/03/31)
[14]SOMPOインスティチュート・プラス、Insight Plus「介護サービスの質をめぐる現状分析」を掲載
https://www.sompo-ri.co.jp/2023/03/31/7871/
介護サービスの需要は、都市部を中心に2040年まで増え続ける予測である。介護サービスの質の確保は全国的に重要な課題である。介護(サービス・ケア)の質は、サービス利用者の自立支援に対する貢献度と定義できる。(2023/03/31)
[15]SOMPOインスティチュート・プラス、Insight Plus「ワーク・イン・ライフ時代の従業員支援 イギリスのメンタルへルスアクセス改善策から考える」を掲載
https://www.sompo-ri.co.jp/2023/03/31/7739/
本稿では、イギリスのカウンセリングを取り巻く状況と日本との異同と、今後の展望について論じる。(2023/03/31)
[16]筑波大学、発話音声からアルツハイマー型認知症を検出するアプリを開発
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20230403140000.html
本研究では、5つの課題に音声で回答することで自己検査可能な、認知機能障害の早期検出を支援するモバイルアプリ(プロトタイプ)を開発しました。(2023/04/03)
[17]イーウェル、株式会社イーウェルヘルスケアサービス(当社100%出資子会社)にて特定保健指導サービス開始のお知らせ
https://www.ewel.co.jp/category/news-release/p20246/
東急不動産グループである株式会社東急スポーツオアシスから特定保健指導事業を引き継ぎ、特定保健指導サービスを提供する当社100%出資子会社である株式会社イーウェルヘルスケアサービスにて、2023年4月3日よりサービスを開始。(2023/04/03)
[18]【祝】新入社員の皆様へ 女性ヘルスケア業界の全体像を把握できる記事をまとめました(ウーマンズラボより)
https://womanslabo.com/info-20230401-1
この4月より女性ヘルスケア業界にお入りになった各社の新入社員の皆様や、ヘルスケア関連部署に異動になったご担当者様に向けて、「女性ヘルスケア業界を網羅的に理解できるコンテンツ」をまとめました。(2023/04/03)
[19]グローバルニュートリショングループ、GNGニューズレター4月3日号
https://global-nutrition.co.jp/gngnl/gng-newsletter-20230403/
国内ニュースからは、森永乳業「Su-protty(スプロティ)」を発売、「大人のためのプロテイン タンパク生活」カロミルモニター調査結果を発表、グリーンエースがアップサイクルドレッシングをCAMPFIREにて先行発売開始、など。(2023/04/03)
[20]asken、あすけん管理栄養士 道江美貴子著『結局、これを食べるが勝ち』発売決定
https://www.asken.inc/news/2023/4/4/-426
本書では、大好きなケーキやラーメン、唐揚げをやめる必要はなく、いつ食べるか、何と一緒に食べるか、何に置き換えるかなど、日々のちょっとした「賢く選ぶコツ」を、かわいいイラストとともにわかりやすく解説しています。(2023/04/04)
[21]RIZAP、ビジネスメタバースを提供するoViceと協業
https://www.rizapgroup.com/news/press-releases/20230404-01/
今後、両社共同でメタバースを活用した健康経営促進サービス「RIZAPメタバースフィットネス」を2023年5月より提供。(2023/04/04)
[22]クラブビジネスジャパン、日本のフィットネスクラブ業界のトレンド解説セミナー(Fitness Businessより)
https://business.fitnessclub.jp/articles/-/1524
開催日は2023年6月30日(金)。2001年から毎年発行し、2023年6月23日に発刊予定の「日本のフィットネスクラブ業界のトレンド2022年版」(現在予約受付中)。Fitness Business編集部では、内容を凝縮した解説セミナーを行います。
[23]調査:世界ウェアラブルバンド市場、第4四半期に18%減。Googleが2位へ上昇
https://mhealthwatch.jp/global/news20230329-2
Canalys社は、スマートウォッチやアクティビティトラッカーといったリストバンド型ウェアラブルデバイス(ウェアラブルバンド)の世界市場に関する調査結果を発表。(2023/03/29)
[24]いびきが減るかも?睡眠を分析&可視化する『Sleepmi Z3』
https://mhealthwatch.jp/global/news20230331-2
『Sleepmi Z3』は、アゴ下に取り付けて睡眠中のいびきを検出・ケアしてくれるデバイス。いびきを検出するとその人の睡眠に合わせた形で穏やかなパルスを送り、いびきを抑えるよう働きかけてくれる。(2023/03/31)
[25]『mHealth Watch』注目ニュース:NUSの新センター、「AIによる眼検診」の展開
https://mhealthwatch.jp/global/news20230410
高齢者増加による対策は、今回取り上げた“眼疾患の早期発見”はほんの一部にしか過ぎません。高齢者が増加するということは、高齢者の身体に関することだけでなく、それ以外の世代の生活にも大きな影響が出ます。(2023/04/10)