[健康ビジネス・マーケティング&収益化編]健康経営推進検討会からの気づき。今取り組むべきこと
こんにちは、渡辺武友です。
3月18日に健康経営推進検討会が開催されました。
そこでは現状の健康経営の課題も紹介されました。
健康経営を支援する企業にとって、とても重要なキーワードがありましたので、ご紹介します。
特集:健康ビジネス・マーケティング&収益化編
3月18日に開催された健康経営推進検討会では、健康経営に関わる各団体、組織より2024年度の活動報告が行われました。
健康経営優良法人認定取得企業が2万社を超えた一方、早い段階から健康経営の活動をしてきた企業の一部が健康経営優良法人認定に参加しなくなってきているとの報告もありました。
健康経営推進検討会の中では、まだ理由までは明確になっていませんでしたが、調査結果を待たずに次のアクションに繋げることがビジネスで先手を取るためには重要です。
健康経営ビジネスで、今取り組むべきことについて考えていきます。
何のための健康経営か?
本来、健康経営優良法人認定の取得は目的達成の手段であり、調査票も自己評価のためのものです。しかし、健康経営優良法人認定を取得する。ホワイト500/ブライト500を取得することが目的となってしまうことがあります。
企業における本来の目的とは、例えば、収益拡大であったり、事業の存続などが挙げられます。その目的を実現するために人材確保が課題となっていることが多いので、その解決のために健康経営に取り組み、その取り組みを評価するものとして健康経営優良法人認定が位置づけられます。
この流れを短絡的に考えてしまうと、「人材確保には健康経営優良法人認定があればよい」となってしまうことがあります。
しかし、苦労して健康経営優良法人認定を取得しても、思ったほど求人に影響しなかったとなれば、そんな手間のかかることをするより、リクルート予算に充てようとなることだってあるのです。
顧客企業がこのような思考になってしまうと、せっかく健康経営に貢献するサービスを提供できていたとしても、サービスが提供する価値以外の要因で提供終了になってしまうことにも繋がります。
企業支援において最も必要なこと
例えば、健康経営に取り組む担当者は、前年より優れた取り組みをしたいと思っています。
しかし、健康経営戦略マップを改定するにあたり、見本となる他社の健康経営戦略マップをチェックしても、何をどう変えればよいのか掴みにくいのが現状です。
また、他社を真似て自社にとって必要ない取り組みを行っても、社内の混乱を招く原因になります。
ではどうすべきか?
健康経営を支援する企業としては何ができるのか?
取り組むべきこととして、視野を少し広げて考えてほしいのです。
それは、「健康経営サービスを提供する」から「経営を支援する」へと発想を広げることです。
必要なのは、顧客企業が健康経営に取り組むうえで、今、何が求められているのかを見極める視点です。
検討において、従業員の健康課題からはじめてしまうと、取り組むテーマの優先順位を決めるのに難航します。
なぜその健康課題に取り組むべきかが、経営者には腹落ちし難いことがあります。
経営者に腹落ちしてもらうためには、検討の手順は「経営」において必要なことから優先順位を決めると良いのです。
経営にとって優先すべきことを整理し、それを達成するうえで健康が障害となっている点を明確にすると、優先順位が明確になります。
この方法で進めた方が、結果として自社らしい健康経営戦略マップとして作りやすくなります。
この方法で複数社にアドバイスしたところ、
「経営者と何を話したらよいか明確になった」
「目からウロコだった!」
などの声をもらいました。
この進め方のフレームワークの一つとして、(一社)社会的健康戦略研究所で研究してきた「コミュニケーションシート」というものがあります。
経営戦略に必要な健康施策を検討するためのツールとなっています。
興味のある方にはご紹介しますので、お気軽にご連絡ください。
https://hbw-sportz.com/fm/18944/lCAXOnj7
【渡辺武友】
今週開催の展示会 お知らせ
---【ファーマIT&デジタルヘルス エキスポ 2025】
創薬・開発・製造からマーケティング、セールス、デジタルヘルスをテーマとした国内最大の製薬×DXイベントです。
6回目の開催となる本展では、医薬品開発という既存のビジネス領域におけるデータサイエンスとデジタル技術のさらなる活用を通じたDXの推進、デジタルセラピューティクス、治療アプリ等の最新動向をはじめ、新規事業の開発をサポートするための最先端のテクノロジーが展示されます。
米国では治療の選択肢として、「治療薬」と「行動変容サービス」をセットで提案するという新たな市場トレンドが勢いを増しています。
このトレンドに対応した、『きっかけデザインAI for Biz(仮)』
(生成AIを活用したヘルスコーチングサービス)
を我々は出展します。
ご来場の際は、是非お立ち寄りください!
「ファーマIT&デジタルヘルス エキスポ 2025(第6回)」
日程:2025年4月9日(水)-11日(金)10:00-17:00
会場:東京ビッグサイト 東4ホール
主催:インフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社
健康ビジネスキーワード
「イノベーションは“ト金”かもしれない」
将棋の歩は最弱の存在だけど、敵陣に入ると「ト金」として金将と同等の力を得る。
これは、軽視されがちなアイデアや人材、過去の出来事が、文脈や場面によって突如価値を持つことを示唆していないだろうか。
イノベーションとは、見過ごされた“歩”を“ト金”に変える視点と環境づくりにあるのかもしれない。
今週の注目記事クリップ
+++★注目記事クリップ★+++
[1]GEM HEALTH、バーチャル睡眠ケア推進のため700万ドルを調達
https://ht-watch.com/2025/03/gem-health700.html
同社は、バーチャル訪問、在宅検査、診断、処方、耐久性のある医療機器、コーチング、患者モニタリングを提供している。同社の最初の製品は『GEM SLEEP』と呼ばれ、閉塞性睡眠時無呼吸症の患者をサポートする。(2025/03/26)
[2]米アマゾン、「こんな物が欲しい」に応じてAIが商品を探す新機能を導入(CNET Japanより)
https://japan.cnet.com/article/35231024/
米Amazonは、オンラインでのショッピング体験をパーソナライズする新たな生成AI機能「Interests」を導入すると発表した。この機能は常時バックグラウンドで動作し、ユーザーが大量の選択肢から自分に合った商品を見つけるのを支援する。(2025/03/27)
[3]ガーミンジャパン、Garminのウェアラブルデバイスで、Dexcomを介したグルコース値測定サービスを開始
https://www.garmin.co.jp/news/pressroom/news2025-0327-garmin-dexcom/
さまざまなGarminウォッチで利用できる「Dexcom」アプリは、糖尿病患者の手首からグルコース値を表示する2次的な方法を提供します。(2025/03/27)
[4]インテージヘルスケアとSQREEMが業務提携~AIを活用したデジタルマーケティング支援を強化~
https://www.intage-healthcare.co.jp/news/d20250327/
ヘルスケアリサーチ分野における更なるAI活用や、デジタルマーケティング支援の推進を目的とし、業務提携契約を締結いたしましたのでお知らせいたします。(2025/03/27)
[5]ジェクシードとプロラボホールディングスが業務提携。AI×健康×睡眠の新時代!
https://prolabo.co.jp/news/14462/
AI技術を活用した健康・睡眠ビジネスの推進および仕入れ業務の適正化を目的とした業務提携契約を締結いたしました。(2025/03/28)
[6]ガーミンジャパン、プレミアム機能とよりパーソナライズされたコンテンツを提供するサブスクリプション「Garmin Connect+」がサービス開始
https://www.garmin.co.jp/news/pressroom/news2025-0328-garmin-connect-plus/
このプレミアムプラン「Garmin Connect+」は、AIを活用してパーソナライズされたActive Intelligence機能、専門家によるトレーニング指導、限定バッジチャレンジ、アップグレードされたLiveTrack機能などにより、ユーザーの健康とフィットネスに関する知識を高めます。(2025/03/28)
[7]セブン-イレブン・ジャパンとUbie、医療・ヘルスケア分野の協業に向け、資本業務提携契約を締結【PDF】
https://www.sej.co.jp/var/rev0/0007/9611/12532993045.pdf
https://www.sej.co.jp/
本提携を通じて、全国約22,000店舗のセブン-イレブンのネットワークとUbieの医療AIテクノロジーを組み合わせ、「いつでも、どこでも、誰もが」安心して健康サポートを受けられる社会インフラの構築を目指します。(2025/03/31)
[8]レバレッジ、フィットネスブランド「VALX」、AIKと提携し警備業界向け健康増進プロジェクトを推進
https://corp.valx.jp/news/n2b99w_ez2/
プロテインやサプリメント、フィットネス商品の開発・販売を手掛ける当社が少しでも課題解決のお手伝いができればという想いのもと、警備員の体力向上や健康維持をサポートするプロジェクトを立ち上げることとなりました。(2025/03/31)
[9]サイキンソー、国内最大規模!17万件の検査実績を誇る腸内フローラ検査「マイキンソー(Mykinso)」、医療機関で販売する「マイキンソープロ」の検査結果が大幅アップデート
https://cykinso.co.jp/news/20250331
管理栄養士監修のもと、検査結果やアドバイスの内容を充実化し、視覚的にわかりやすいデザインに刷新するなど、過去最大規模のアップデートとなります。(2025/03/31)
[10]NTT QONOQ、カルビーのパーソナルフードプログラム「Body Granola」に、対話型応対ソリューション「NTT XR Concierge」を試験導入
https://www.nttqonoq.com/news/20250331_01/
Body Granola会員さま向けのログイン後マイページにNTT XRコンシェルジュを配置し、お問い合わせの多い質問への回答および、Body Granola開発秘話等のコンテンツを案内します。(2025/03/31)
[11]ユカシカド、TYPE FOODアプリにAI管理栄養士機能を実装・提供開始
https://www.yukashikado.co.jp/news/typefood-ai
自社の管理栄養士の監修で生成AIと栄養科学を融合させた本機能は、個別性の高い食事提案を実現するとともに、より自然かつ科学的根拠に基づいた栄養サポートを実現します。(2025/03/31)
[12]GlowSafar、日本市場参入を正式発表(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000155258.html
GlowSafarは、生成AIとゲーミフィケーションを活用したウェルネスプラットフォーム「GlowSafar」の日本市場参入を正式に発表しました。本サービスは、健康的な習慣の定着、自分に合った商品の発見、そしてコミュニティづくりをサポートするウェルネスツールです。(2025/03/31)
[13]HEALTHREE、運動習慣の継続をサポートするヘルスケアゲーム「HEALTHREE」運動習慣継続ユーザーが2,000人を突破!(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000135849.html
「HEALTHREE」は、ゲーミフィケーションと独自の報酬システムを組み合わせた新感覚のヘルスケアゲームです。「楽しみながら続けられる」という要素と「継続することで得られる経済的価値」を組み合わせ、新しい形の健康習慣形成のサポートを実現しています。(2025/04/01)