[サービスデザインと健康の関係編]継続ドライバ解説_パーソナライズとモニタリングそしてナレッジ
HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
すっかり秋になってきましたが、アフターコロナやwithコロナを見据えた強力なビジネス戦略への着手のタイミングだと思っています。
HealthBizWatchも新たなチャレンジ始めます。
ぜひご覧ください。
https://healthbizwatch.com/news-011
特集:サービスデザインと健康の関係編
●8つの継続ドライバ
https://note.com/kouheio/n/n59dbb83e325d
パーソナライズとモニタリングそしてナレッジ
今回紹介する3つは、主に顧客接点ベースとなる「マイページ」などの機能に取り込むことによって継続支援効果が得られるタイプとコミュニケーション交流によるリアルなフィードバックとがあります。
1)パーソナライズとは
行動を続ける環境をその本人仕様(パーソナライズ)に整えて提供するコミュニケーション技術です。
デジタルサービスで、自分の目標に対して自分がチョイスしたメソッドで実践していくことを明確に表示するマイページ機能などがこれにあたります。
様々なスマホアプリでは既に当たり前の技術になっています。
・自分ゴト化
行動継続の肝は自分ゴトとして真剣になれるか否かになりますので、自分オリジナルな表現や管理ができるか否かは極めて重要です。
自分のことと認識できる情報フィードバックを受けたとき多くの人は「感情」が動きます。
そこにポジティブ作用するアプローチができれば継続支援として機能します。
2)モニタリングとは
参加しているサービスプロセスにおける行動のモニタリングによって変わっていく自分への可能性を感じることのできるコミュニケーション表現のことです。
パーソナライズ機能と同根と考えて良いと思います。
・自己効力感
例えば利用しているダイエットサービスのマイページに、体重が減っていくグラフの先になりたい自分の姿をイメージしてもらう表現があったとしたらどうでしょうか?
現在進行形の自分の行動に効力感を感じ期待するようになるのではないでしょうか。
デジタル時代においては様々なデバイスでこのモニタリングが可能になってきております。
スマートフォンで可能なモニタリング機能とどうつなぐことができるか?はサービスの継続支援力に直結していく可能性が大です。
3)ナレッジとは
ナレッジはサービス使用行動の具体化につながる知識提供であり、その適切なタイミングと内容は継続モチベーションに強く寄与します。
実践方法と気づきという2つの側面があり、それぞれが個別でも機能しますしコンビネーションでも機能します。
・実践方法ナレッジ
行動の具体的実践方法の提供であり、因果法則のあるエビデンスを背景とするものが説得力を持ちます。
このメソッドを実践するとこうなるよという方程式を分かり易く提供すると行動モチベーションが高まり、その結果が望ましければ行動継続意欲がより強固になっていく流れをつくれます。
・気づきナレッジ
自分の問題点や新たな視点や行動起点を気づいてもらうナレッジでのコミュニケーションです。
クイズ形式で気づきと学びを与える方法などがその代表です。
自らに問いを立てそれに応えることでの気づきに活路を見出すという経験をみなさんが過去に経験済みだと思います。
多くの方が気づきを得ることのできる問いを適切なプロセスタイミングに設定することができれば、当然のことながら参加者の継続意欲を促進します。
今回は8つの継続ドライバの中から3つ紹介しました。
今回継続ドライバ解説3回目ですが、各ドライバを組み合わせる事によって継続支援効果が上がっていくという可能性に気づかれた方が多いのではないでしょうか!?
次回は「コミュニティ」について詳しく解説します!!こうご期待!!
NoteにHealthBizWatchのサブ読本的なコンテンツアーカイブを始めました。
併せて読んでいただくとさらにアイデア開発に役立つと思います。
「健康ビジネスのツボ」
https://note.com/kouheio/m/m755eecf5fc66
また、直接お問い合わせや質問などがあればこちらへ
https://healthbizwatch.com/contact
健康ビジネスキーワード
「アドバイスの方法の変化」
正解を売るのではなくて、問題を探して顧客と一緒に解決するスタイルにシフトしていきます。
今週の注目記事クリップ
[1]電通、従業員の意見をAI分析し、課題を可視化するダッシュボードサービス「VoiScope」を開発
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2020/0923-010140.html
VoiScope(ボイスコープ)を活用することによって、既存の従業員調査の自由回答をAIで自動的に分類し、多角的な観点で分析、素早く企業の状態を俯瞰することが可能になる。(2020/09/23)
[2]キリンホールディングス、CVCファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」設立【PDF】
https://www.kirinholdings.co.jp/news/2020/0923_01.pdf
https://www.kirinholdings.co.jp/
キリンホールディングスは、独立系ベンチャーキャピタル大手のグローバル・ブレインと共同で、ヘルスサイエンス領域に関連するスタートアップ企業を投資対象とした、運用総額50億円のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンドを設立。(2020/09/23)
[3]森永乳業、47都道府県1万人超対象 全国一斉「大腸環境」実態調査
https://www.morinagamilk.co.jp/release/newsentry-3477.html
森永乳業は6年ぶりに全身の健康の要となる大腸の健康に関する意識と実態を明らかにするため、「大腸環境」実態調査を行った。その結果、「3人に1人以上の日本国民は『大腸環境』が乱れている!」「大腸環境が良好な全国ナンバーワン快便県は『静岡県』!」などがわかった。(2020/09/24)
[4]ディーエイチシー、「DHC パーソナルサプリ」招待制による完全受注販売スタート!【PDF】
https://top.dhc.co.jp/contents/guide/newsrelease/pdf/200924-01.pdf
https://top.dhc.co.jp/company/jp/
カウンセリングと最新の健康診断結果からサプリメントを提供。パーソナルなヘルスケア情報を元に様々なサポートを行う、独自開発のスマホアプリ「DHC パーソナルサプリ研究所」と合わせて、お客様それぞれの健康状態に寄り添いながら、健やかな毎日をサポート。(2020/09/24)
[5]Social Healthcare Design、「Happiness Book」β版リリース(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000043841.html
「Happiness Book」β版は、パーソナリティを加味して未病状態を見える化したアプリ。未病者が広く求める「ココロ・カラダ・キズナ」の健康全ての要件が満たされた健やかで幸せな状態(Well-being)を目的にし、「ココロ・カラダ・キズナ」の健康バランスを整えることを推奨。(2020/09/24)
[6]AuB、「腸内環境の老化防止のカギ、運動と食事(豆・芋)」、学会で発表
https://aub.co.jp/news/masters/
AuBは、「腸内環境の老化防止」に、運動と食事が影響することを、香川大学医学部との共同研究で明らかにした。高齢者アスリートは、腸内が健康、成人に近い状態で、一般高齢者よりビフィズス菌が多く、歯周病菌・大腸菌は少ないことなどがわかった。(2020/09/25)
[7]江崎グリコ、「パワープロダクション」シリーズからスポーツキャラメル新登場!
https://www.glico.com/jp/newscenter/pressrelease/31805/
「スポーツキャラメル」は、キャラメルの特長である食感を生かし、噛むことで素早く、なめることでゆっくりと、状況に応じたエネルギー補給が可能。運動時に必要な栄養素を配合しているため、マラソンなどで戦略的に使うことが出来る。(2020/09/25)
[8]コーセー、個々人のストレス耐性を判別する評価法を開発【PDF】
https://www.kose.co.jp/company/ja/content/uploads/2020/09/20200925.pdf
https://www.kose.co.jp/company/ja/
本研究では、ストレス耐性の高い人は、ストレス負荷に対して適切に応答し、ストレス負荷後は速やかに回復するというアロスタシス理論に基づく仮説をもとに、ストレス耐性を客観的かつ短時間で簡便に測定する評価方法を検討した。(2020/09/25)
[9]ナイキジャパングループと三井不動産レジデンシャル、「TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT × ART」オープン
http://nike.jp/nikebiz/news/2020/09/28/4156/
すべてのアスリートが気軽にスポーツを日常化でき、コミュニティと共にスポーツの新たな体験を生みだすスポーツパークの新しいコンセプト「TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT × ART」をオープン。6つのエリアからなり、それぞれのエリアで様々なスポーツを楽しむことができる。(2020/09/28)
[10]ハルメク・ベンチャーズと医療法人社団進興会、従来型健診×在宅型検査の『新しい健診のカタチ』の実現へ
http://ventures.halmek.co.jp/news/archives/204
大手健診施設運営を行う医療法人社団進興会と、「おうちでドック(R)」を運営するハルメク・ベンチャーズが双方の目的が合致し、共同で、従来型健診×在宅型検査の『新しい健診のカタチ』を提供することの取り組みを行う運びとなり、サービスをリリース。(2020/09/28)
[11]カーブスジャパン、男性向けカーブス「メンズ・カーブス」関西初出店【PDF】
https://pdf.irpocket.com/C7085/YDKb/DpLu/bztY.pdf
https://www.curvesholdings.co.jp/
10月13日(火)京都府京都市に男性専用スポーツジム「メンズ・カーブス 山科竹鼻」をオープン。地域住民の要望に応え、関西地区に初めて出店。(2020/09/29)
[12]Happy Quality、『Hapitoma』が「ストレス緩和」の機能性表示を取得(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000053860.html
「Hapitoma」は、農業ベンチャーHappy Qualityの独自栽培手法を用いたトマト。生鮮トマトにおいてのダブル成分(GABA・リコピン)で機能性表示食品の受理、また「ストレス緩和」のヘルスクレーム(健康表示)受理をされたのは今回が業界初。(2020/09/29)
[13]新社会システム総合研究所、PHR利活用による次世代ヘルスケアビジネス
http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_20407.html
開催日は11月13日(金)。本講演では、5G、革新的デバイスの開発などにより、古くて新しいテーマでもある「遠隔モニタリング」に焦点をあて、Digital MedicineやPHRの利活用で得られる医療アウトカムの向上について、医療・介護保険者・患者(予備軍)が享受しうる利益について、行動科学的アプローチを織り交ぜながら述べる。
[14]自転車をコントローラーに?VR空間で、自分の自転車を乗り回せる『Blync』
http://mhealthwatch.jp/global/news20200928-2
『Blync』は本物の自転車が、コントローラーになるデバイス。VR空間で自転車に乗り、自由に駆け抜けられる。別途、VRゴーグルなど用意する必要があるが、それさえ揃えれば家にいながらいろんな場所へ行けるのだ。(2020/09/28)
[15]『mHealth Watch』注目ニュース:FDA、『Digital Health Center of Excellence』を設立
http://mhealthwatch.jp/global/news20201005-2
ついにFDAでもデジタルヘルスに関する専門の組織を立ち上げました。今年に入りCOVID-19により、今までと違う環境下で必要とされるものも急速に変わってきたことで、FDAでも今までのような対応では市場に応えられない状況だったことが想定されます。(2020/10/05)